浦石峡(うらいしきょう)
 
単独 2016.07.23 
寂地峡Ⓟ(7:46/56)→玉蔵寺(8:02)→宇佐大滝の上(8:36)→高根橋(8:40/50)→浦石峡入渓(9:14)→カンス淵・F1(9:17/35)→F2の上流(9:50)→トクジロウ淵・F3(10:16)→F4中段(10:49)→F4上段落口(11:03)→ゴルジュ滝F5(11:11)→F6(11:14)→アベウシの滝F8(11:35)→コヤノ谷の瀬戸・F9(11:49/12:06)→鉄橋(12:31/54)→取水堰(13:23)→スラブ滝F11(13:36)→大人の足跡・F12(13:41)→木目の滝上段F13(13:44)→二俣(13:54)→赤い橋・遡行終了点(13:56/14:33)→寂地峯尾遊歩道入口(14:34)→起点(15:13)
アルバム

玉蔵寺(8:02)

工事中の高鉢山トンネル(8:34)

宇佐大滝(8:36)

高根橋東詰(8:40)
今年はじめての沢歩きは、浦石峡。寂地峡案内所「やませみ」の前に車を駐めて、玉蔵寺(ぎょくぞうじ)前の田園道を南下する。曹洞宗のこの寺は、コウヤマキの巨樹で知られている。建物も境内もこぎれいだが、鐘楼に鐘はなく、屋根が半壊状態という有様。うーむ。田園道歩きのしまいは、畦道とスギ林の踏跡をたどってR434に降りる。この折、夏草の茂る法面階段ですべって、大しりもちをつく。先行きが不安なことである。宇佐大滝手前の、道路幅が一車線になるところで、R434の道路改良(高鉢山第3トンネル)工事が行われている。健康村の先の二車線道につながるのは、いつになるのだろう。宇佐大滝の勢いは、さほどでもない。高根橋の東詰から、懸垂下降で浦石峡に入渓。30mロープのため、下までとどかず、思いのほか手間取る。ここは、宇佐大滝への入渓口から川床に降りるのが良いようだ。

カンス淵・F1(9:17)

トクジロウ淵・F3(10:16)

F4下段(10:46)

F4中段(10:49)
昨年のリベンジ、ということでライトネオプレンウエアを着込んで、カンス淵・F1に挑んだ。水流の右側に取り付くが、水中にスタンスがないので、どうしても上がることができない。あえなく敗退して、高巻く。水流の左を登る、とのブログ情報もあるが、もっと難しそう。みんな、いったいどうやって登っているんだろうか。水流の中にガバがあったかも、左岸の手前からならへつれたかも、などとあとになって悔やむ。気持ちが萎えて、高巻きから磧に降りるとき、二度目の大しりもち。ここは、面倒がらずにロープを出さないといけない。もはや、F2を下って落口までいく気になどなれない。中国自動車道高架を潜った先にあるトクジロウ淵・F3は、ミニF1の様相だが、こちらはガバホールドとスタンスがあって簡単。30分ばかり平凡な谷が続いて、三段滝F4が現われる。ここもリベンジ対象だ。二段目は、バックアンドニーで取り付いて、スラブ状カンテを上がると聞いた。未熟な僕には、そのバックアンドニーがうまくできない。なので、三段目の状況はまるで分からない。落口から見ると難しそうだが、中途の残置ピンに依れば、容易に登れるという。水量の少ない今回がチャンスだったのに・・・。

F4上段落口(11:04) 

ゴルジュ滝F5(11:11)

F6(11:14)

アベウシの滝F8(11:35)
ゴルジュの中を少し遡ると、斜滝F5、F6、斜滝F7が続いて現れる。いずれも容易に越えられるが、F6の登りは愉しい。さらに10分で、アベウシの滝F8に出合う。10m直瀑の右側岸壁を登る。草付の岸壁は、ホールド、スタンスともにたっぷりで、難しくない。

コヤノ谷の瀬戸F9(11:49)

F10(12:15)

鉄橋(12:31)

取水堰(13:23)
F8落口から180mばかり遡って、右に曲がったところがこの谷の核心部、コヤノ谷の瀬戸F9である。水流右側のカンテに残置ピンが2本ある。さっそく、釜を泳いで取り付く。岩にあがって、1本目の残置ピンにビレイするまでは難しくない。が、そのあとがいけない。つるつる滑って、2本目まで達することができない。ここでもバランスの悪さを露呈して、あえなく敗退。僕の場合、アブミなしでは登れないのだろうか。意気消沈して、上流に向かう。二条滝F10の右側をシャワークライミングして、ちょっとだけよみがえる。そこから15分ほどのところに、鉄橋がある。上にあがって昼食をとる。

木目の滝下段のスラブ滝F11(13:35)

大人の足跡・木目の滝中段F12(13:41)

木目の滝上段F13(13:45)

F13の上の滑床(13:47)

二俣(13:54) 

赤い橋・遡行終了点(13:56)
以後しばらく、美しい渓畔林、小滝、取水堰などが続いて、木目の滝最下段のスラブ滝F11に至る。右側を登る。下部はホールド、スタンスともにじゅうぶんで簡単。上部のスラブは、立木を支点にする。大人の足跡・木目の滝中段F12も、立木を支点に右側のスラブを登る。木目の滝上段F13は、木目模様の水流を横切るなどして直登を愉しむ。この谷一番の美しいところだ。F13の上にも、素敵な滑床が続く。160mばかり先で二俣になり、右谷の赤い鉄橋の下で遡行を終了した。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間17分、歩行距離:11.0㎞