北海道旅行(アポイ岳・トマム山など) |
2人 2016.06.12~14 |
6/12(日) ☁ 広島駅(6:33/40)⇒広島空港(7:25/8:45)⇒新千歳空港(10:45/11:30)⇒沼ノ端東IC⇒日高門別IC⇒アポイ岳ビジターセンター(15:00/35)⇒襟裳岬(16:18/26)⇒アポイ山荘(17:00) 6/13(月) ☁/☂ アポイ山荘(5:25)⇒エンルム岬(5:38/48)⇒アポイ山荘(6:58/7:33)⇒アポイ岳ビジターセンターⓅ(7:34/37)→登山口(7:41)→アポイ橋(7:44)→一合目(7:50)→三合目(8:24)→五合目避難小屋(8:47)→七合目(9:14)→馬の背(9:28)→横手道分岐(9:39)→九合目(9:57)→アポイ岳(10:11/14)→旧幌満お花畑(10:42)→横手道分岐(11:15)→五合目避難小屋(11:54/12:17)→起点(13:31/50)⇒アポイ山荘⇒R236⇒帯広・広尾自動車道⇒トマムIC⇒ザ・タワー(17:00) 6/14(火) ☂/☀ ザ・タワー(7:25)→リゾートセンター(7:38)⇒雲海テラス(7:55/8:00)⇒リゾートセンター→ザ・タワー(8:26/9:00)⇒道の駅「自然体感しむかっぷ」⇒赤岩青巌峡⇒占冠IC⇒千歳東IC⇒新千歳空港(12:30/15:05)⇒広島空港(17:05/30)⇒広島駅(18:15) |
アポイ岳ビジターセンター(6/12 15:33) |
襟裳岬観光センター(16:18) |
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襟裳岬灯台(16:21) |
襟裳岬岩礁群(16:23) |
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日高山脈襟裳国定公園をめぐる北海道旅行。メインは、花の百名山「アポイ岳」で高嶺の花に出会うこと。11時30分に新千歳空港のレンタカー店を出発。途中、道の駅「サラブレッドロード新冠」で遅い昼食。カミさんは天丼、僕は味噌ラーメンを注文。お味は、B級グルメ。15時にアポイ岳ジオバークビジターセンター(様似町字平宇479)に到着。明日に備えて、アポイ岳の動植物や地形・地質などをお勉強。アポイ岳周辺のかんらん岩は、地球深部のマントルがほとんどそのままの状態で露出したものだとか。襟裳岬に向かう途中、幌満峡に立ち寄る。平凡な河原が続き、幌満ダムに上がる手前から未舗装になったので、引き返す。R338をひた走り、襟裳岬に着いたのは16時18分。新千歳空港から190㌔の道のりが、ずいぶん遠く感じる。日高山脈突端の岬は、猛烈な風で寒いこと。襟裳岬には何があるの?と、カミさんが聞いた。僕は答えた。「襟裳の春は何もない春です」、という森進一の歌があると。写真を撮って、早々にアポイ山荘に向かう。道道襟裳公園線に沿う草原に、ハクサンチドリやエゾゼンテイカなどを見た。 | ||
アポイ山荘(6/13 5:24) |
様似海岸 エンルム岬公園Ⓟより(5:41) |
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エンルム岬公園駐車場(5:41) |
ソビラ岩と親子岩 エンルム岬展望台より(5:46) |
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アポイ岳登山道入口(7:37) |
アポイ橋西詰(7:43) |
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アポイ岳登山口(7:49) |
一合目(7:50) |
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明けて、お空は本曇り。山荘前から見えるのは、馬の背まで。この際、エンルム岬へ早朝ドライブ。岬の中腹まで車道があるが、道々の見晴しはよく、歩かない手はない。様似の海岸や漁港を眺めながら、岬のてっぺんに向かう。展望台に上がって、アポイ岳ジオバークをとくと観望。あいにく、日高山脈の稜線は雲の中。宿に帰って朝食を済ませ、いよいよアポイ岳へ。ビジターセンター南の登山者用駐車場に車を駐める。ポンサヌシベツ川に沿う林道に入る。270mばかり先に無人入林届所があり、登山届を書く。アポイ橋を渡って230mばかり上がったところが登山口で、右に登山道が分かれている。入ってすぐ、小さな沢を渡る。水たまりの傍らに、靴底洗浄の呼びかけ札が立てられ、ブラシが備え付けてある。外来種の侵入を防ぐためのものであるが、札の位置が左手で、ミズナラの木に遮られて見えにくい。行く手にあるほうが良いと思うのだが…。靴洗いの沢を渡ったところが一合目。植生やルート図などを記した立派な表示板が立てられ、遊歩道のような登山道が続いている。 | ||
第3休憩所(8:13) |
第5休憩所の手前標高300mあたり(8:33) |
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六合目の上(9:07) |
アポイ山荘、冬島漁港 標高520mあたりより(9:09)) |
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少し行くとクマよけの鐘があり、カミさん、嬉々として打ち鳴らす。以後、みたび鐘に出合うが、必ず鳴らしていた。うるさいし、ちょっと気恥ずかしい。また、五合目の避難小屋までの間に4か所の休憩所(ジオバーク説明板&ベンチ)が設けられている。休憩所でゆっくり自然観察を楽しみたいところだが、あとの日程を考え、ノンストップで五合目まで上がる。五合目から見上げるアポイの頂稜は、すっかりガスに閉ざされている。稜線の風は強い。かんらん岩露わの稜線道は、勾配も増して、高所登山をしている気分になる。六合目を過ぎると、樹林帯を抜けてハイマツ帯になる。眼下に広がる大海原と様似の海岸線は、文句なしに美しい。アポイ、ピンネシリの稜線を眺められない今日の山行で、一番の景観、だと思う。
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七合目(9:14) |
馬の背(9:28) |
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旧幌満お花畑分岐(9:39) |
九合目(9:57) |
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エゾコウゾリナ、アズマギク、ホソバトウキ、ヤマブキショウマ、キンロバイ、ヒオウギアヤメ、ヒロハヘビノボラズ、アポイクワガタ、チシマキンレイカ、アポイゼキショウ、ハクサンチドリ、ミヤマオダマキ、アポイカラマツ、ゴゼンタチバナ、チシマフウロ、サマニユキワリ、エゾツツジなどなど、高嶺の花にめぐり会う。あいにく、盛りは過ぎている。盗掘がひどいのか、あちこちに禁止札を見かける。もはや、かつてのお花畑は失われているのかもしれない。馬の背の手前から、あたりの景色はガスに閉ざされる。旧幌満お花畑への横手道を右に見て、岩礫の尾根道を登る。九合目を過ぎると、ダケカンバが現れて、ふたたび樹林帯になる。うーむ。
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アポイ岳山頂(10:12) |
旧幌満お花畑(10:42) |
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アポイ岳西面の横手道(10:15) |
五合目避難小屋(11:53) |
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五合目の簡易携帯トイレブース(12:15) |
無人入林届出所(13:23) |
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ビジターセンターの駐車場から2時間35分を要して、アポイ岳山頂に達す。ダケカンバに囲まれた広くない平地に、かんらん岩が寄り集まって、その上に天之御中主神を祭神とする祠が祀られている。あたりに霧が立ち込め、幻想的な雰囲気。当初、吉田岳まで足を延ばすつもりでいたが、稜線の素敵な景色はガスの中とあって、止めにする。証拠写真を撮って、早々に南尾根の旧幌満お花畑コースへ下る。ミヤマハンショウヅル、ハクサンチドリ、チシマフウロなどがちらほら、エゾツツジが咲き誇って迎えてくれた。標高640mを下がるあたりからハイマツ帯になる。旧幌満お花畑一帯は、かんらん岩礫の裸地になって開けるが、お花をほとんど見かけない。ちょうど端境期なのか、それとも盗掘で絶えたのか。「旧幌満お花畑」の地名に、二人で納得する。旧幌満お花畑からは、八合目へ向けて横手に返す。横手道は、キタゴヨウなどの樹林帯の中に切られたもので、木の根や小岩が累々、とても歩きにくい。エゾオオサクラソウの名残花に出会ったものの、見どころは少ない。カミさん言葉少なになって、ようやく登山道に合流する有様。七合目まで下ると、視界が開け、様似の海岸が垣間見える。風が強いので、五合目小屋の中で昼食。簡易携帯トイレブースがあるが、携帯トイレを持参していないので使えない。やむなく、林の中におしっこをさせていただく。帰ったら、必ずザックに入れておきます。ごめんなさい。無事な下山を記帳して、起点に戻る。山頂から3時間17分を要す。アポイ山荘で靴洗いと着替えを済ませ、吉野リゾートトマム「ザ・タワー」へ向けて出発。幌別からR236に入り、野塚トンネルを抜けて広尾へ。天馬街道と呼ばれるこの道の沿線には、サラブレッドなどの牧場が続いて、快適なドライブを楽しむ。帯広・広尾自動車道に乗るころから雨になる。狩勝トンネルを出るころには、いよいよ本降りとなり、ほどなく宿に着く。部屋は、南面の34階。眼下にゴルフ場、自動車道の背後に占冠の山々が雨に煙っている。フォーレスタ・モールで、ちょっと贅沢なディナー。明日の天気を祈って、床に就く。 | ||
星野リゾートトマムのザ・タワー(6/14 8:26) |
雲海ゴンドラ リゾートセンターより(7:38) |
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雲海テラス(7:58) |
トマム山頂登山道入口(7:55) |
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明けて、願いはかなわず雨。ビュッフェダイニング「ハル」で朝食。バイキングの種類は豊富で、なかなかうまい。フロアー係が、まだ食べているのにお皿を下げるのには、閉口する。うーん、ひどいもんだ。雨は止みそうにないので、トマム山へのハイキングをあきらめる。話のタネに、7時30分を過ぎて、ゴンドラで雲海テラスへ上がる。もちろん、何も見えない。雨の中、県道136号夕張新得線を占冠に向かう。道の駅「自然体験しむかっぷ」で夕張メロンをゲット。赤岩青巌峡(あかいわせいがんきょう)にちょっと寄り道したあと、占冠ICから道東自動車道へ乗る。
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出会った草花 | ||
ハマナス(バラ科) |
ノミノフスマ(ナデシコ科) |
エゾノシロバナシモツケ(バラ科) |
ホソバトウキ(セリ科) |
アポイアズマギク(キク科) |
エゾコウゾリナ(キク科) |
アポイヤマブキショウマ(バラ科) |
キンロバイ(バラ科) |
ヒオウギアヤメ(アヤメ科) |
ヒロハヘビノボラズ(メギ科) |
アポイクワガタ(ゴマノハグサ科) |
チシマキンレイカ(オミナエシ科) |
ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科) |
ハクサンチドリ(ラン科) |
イソツツジ(ツツジ科) |
アポイカラマツ(キンポウゲ科) |
ゴゼンタチバナ(ミズキ科) |
アポイタチツボスミレ(スミレ科) |
ミヤマオダマキ(キンポウゲ科) |
サマニユキワリ(サクラソウ科) |
チシマフウロ(フウロソウ科) |
エゾツツジ(ツツジ科) |
ハンショウヅル(キンポイゲ科) |
エゾオオサクラソウ(サクラソウ科) |
軌跡図 |
所要時間:5時間54分、歩行距離:10.6㎞ |