高松山(たかまつやま)備前坊山(びぜんぼうやま)
 
単独 2016.03.22 
JR可部駅(7:15/18)→上原橋西詰(7:39)→高松橋西詰(7:43)→高松山登山口(7:49)→高松山(8:39/49)→上原分岐(9:00:12)→182m峰(9:32)→里道(三入南三丁目)(9:44)→R54(9:58)→林道入口(三入七丁目北端)(10:32)→祠(10:52)→取付(11:00)→503m峰(11:34)→686m峰(12:31)→備前坊山(12:49)→昼食(12:55/13:24)→中倉峠(13:37)→上南原橋(14:29)→南原隧道(14:45)→叶木橋(15:32)→起点(16:02)
アルバム

高松山 寺山歩道橋西詰より(7:41)

堂床山 高松橋より(7:44)

高松山登山口(7:49)

かつての登山道、石の鳥居(7:53)

土石流跡 標高200mあたり(8:08)

高松神社(8:32)
可部の高松山と備前坊山を訪れた。起点はJR可部駅。しょっぱなから迷走。寺山を高松山と勘違いして、上原橋の西詰に出て気づく有様。結果オーライで、高松山をじっくり眺めながら、根の谷川右岸の土手道を北上。高松橋を渡って左岸へ。高松橋は、四周に遮るもののない展望所で、備前坊山、螺山、阿武山などが美晴の空を背景に際立っていた。高松山登山口は、高松橋東詰を北へ200mばかり行ったところにあった。2014年8月の土砂崩れのため、今も石の鳥居あたりへの立ち入りはできない。凄さまじい土石流の爪あとの際に、かろうじて登山道が残っている。登山口から30分ばかりのところで、谷の右岸に渡る。道は右岸尾根にジッグザッグに続くが、右手の左岸尾根の直下に土石流の起点を見ることができる。リンボクやタカノツメなどの大木に出会ったりしながら、ひと登りすると、頂稜の高松神社に達した。祭神は火之迦具土神とある。

高松山山頂・高松城本丸跡(8:42)

荒谷山、東郷山、螺山など 本丸跡より(8:43)

螺山、水越山、本串山など 本丸跡より(8:43)

福王寺山 本丸跡より(8:44)

備前坊山 送電線鉄塔可部支線49より(9:28)

高松山北尾根182mP北面(9:36) 
二の丸跡を経て山頂へ。そこは絶佳の展望台になっていた。熊谷氏が本拠の城を築いたわけが一目瞭然、四囲の眺望が良いことこの上ない。阿武山、螺山、福王寺山、水越山、本串山、牛頭山などなど、まだ訪れたことのない山々を同定する。往時の城塞に思いを馳せながら一息入れたのち、北東尾根の道へ下る。鐘の段をめぐって少し下ると、上原への道が南東の尾根に分岐している。すぐ下に、上原と桐原(とげ)を結ぶ峠道があるようだ。北尾根の道を下る。はじめは、倒木などで荒れているが、可部支線鉄塔№29あたりまで来ると、植林地になってよい道になる。また、この鉄塔開削地からは、これからたどる備前坊山南尾根を一望することができる。道は182m峰から東に向かっているが、そのまま北東斜面へ下って里道に降りた。

高松山北尾根末端(9:43)

三入七丁目北端の作業道入口(10:32)

祠(10:52)

備前坊山への取付点(11:00)

備前坊山南西尾根の503mP(11:33)

備前坊山山頂(12:49)

中倉峠の休憩所(13:37)

上南原橋(14:29)
 

南原ダム(14:38)

南原隧道北出口(14:45)
最後は民家の庭先に出たので、真北に転じるほうが良いようだ。いずれにしても、下生えの少ないスギや闊葉樹の疎林で、どこでも難なく下れる。三入(みいり)南二丁目の里道からR54に出て、備前坊山南西尾根末端の山倉地区に向かう。行く手には、備前坊山の南面尾根が連なり、南を顧みれば、三入高松城本丸のあった頂が立ち上がっている。三入七丁目(山倉)地区の北端に山倉グランドがあり、その先から作業道が始まる。谷沿いのスギ林道を北進する。祠を過ぎると荒れてくるが、大したことはない。作業道の入口から950mばかり上がったところに、備前坊山への取付があった。右岸の支尾根に明瞭な道が続き、30分で備前坊山主稜の503m峰に上がる。途中の標高370mあたりに新西広島幹線鉄塔49があり、南面に展望がある。送電線巡視路として管理されているのか、主稜線の道はとてもよい。道のへりに、ささくれたビニール紐や立入禁止の札が残っている。マツの樹齢や勢いからして、とてもマツタケ山には見えないのだが・・・。明瞭な主稜線の道を北東にたどること1時間15分、ようやく備前坊山の山頂に達した。途中に南原支線の鉄塔が4本あるが、眺望はない。そして、686m峰の南西尾根から先はずっとヒノキ林である。ようするに、見晴らせるところが一つもないということ。山頂の南側が開けて、日差しはあるが風が冷たく、北西尾根に下って昼食を取る。北西尾根の道もよく、山頂から中倉峠まで約18分の道のり。峠には休憩小屋があり、冠山に至る境界尾根の道が上り返している。北側には、畑地区から舗装林道が上がってきている。南側の、県道253号南原峡線に繋がる林道を下る。歩きにくいガレ道がしばらく続くが、次第によくなって、峠から30分ほどで舗装される。さらに15分、ようやく県道に合流した。が、そこからが長い。南原ダムをめぐるころまでは良かったが、いい加減くたびれて起点に還る。



軌跡図
                                                   所要時間:8時間47分、歩行距離:25.8㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。