古鷹山・クマン岳 |
単独 2016.03.08 ☀ |
切串港(7:37)→墓所(7:53)→切串隧道の上(8:16)→五右衛門風呂状の穴(8:21)→展望岩(8:50)→273.4m峰(8:58)→317m峰(9:16)→東屋(9:32)→古鷹山林道(9:39)→小用分岐(9:51)→反射板(10:06)→古鷹山東峰(10:16)→奥小路分岐(10:23)→古鷹山(10:30)→361m峰(10:54)→古鷹山林道(11:05)→帆立岩(11:16)→クマン岳(11:29/59)→展望岩(12:23)→切串分岐(12:27)→277m峰(12:32)→農園造成地(13:10)→県道297(13:22)→起点(13:39) |
切串港(7:37) |
切串隧道北出口手前の墓所(7:53) |
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切串隧道の上(119mピーク)(8:16) |
長谷川右岸尾根に造られた穴(8:21) |
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呉弾薬整備補給所 展望岩より(8:50) |
273.4m峰山頂(8:58) |
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江田島の古鷹山とクマン岳稜線を歩いた。起点は、宇品港から約30分の切串港。R487をたどり、切串隧道北出口の手前で長谷川右岸尾根に取り付く。ちょうど墓所の背戸にあたり、雑木が込んでいないので、簡単に支尾根に上がることができた。主尾根に向かうと、ほどなく踏跡が現われ、その先で左手から道が合流した。何のことはない。隧道の出口付近に道があったのだ。上がった主尾根は切串隧道の真上で、コシダや潅木が踏跡を覆い隠し、鉄条網のフェンスが敷設されていた。西面が海上自衛隊呉弾薬所の敷地で、切串隧道に沿って続いているようだ。南西に主尾根をたどる。コシダやイバラ混じりの潅木が茂るところもあるが、踏跡は明瞭。尾根の真ん中に五右衛門風呂のような穴が造られているのを、二ヶ所で見かける。なんじゃこりゃ、である。旧軍の遺構とも思えないが…。主尾根を35分、標高230mあたりのところに展望岩があった。あいにく霞んで、天応方面の山なみは見えないが、足下に中国化薬や海自呉弾薬整備補給所の様子を視認できる。そこからひと登りで273.4m峰の山頂。雑木に囲まれた三角点があるだけの通過の山だが、南側は広い道のような尾根になって、程なく舗装される。 | ||
舗装された尾根(9:02) |
317m峰 273.4m峰南尾根より(9:05) |
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317m峰山頂(9:16) |
東屋(森林公園の北側尾根)(9:33) |
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東屋からの下山地点(9:40) |
古鷹山東峰(10:16) |
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古鷹山山頂 後は東峰(10:34) |
クマン岳 古鷹山山頂より(10:33) |
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舗装尾根は317m峰まで続く。東面下部にある中国化薬の工場に関係したものなのだろうか。例えば防火帯とか。いやいや、もしかしてこの下には旧軍遺構の地下要塞?などとありもしないことを空想する。317m峰山頂も樹木に囲まれているが、東面に樹木越しの見晴らしがあった。317m南稜に舗装はないが明瞭な踏跡が続いき、15分で東屋が建つ次のピークに達す。かつての展望休憩所は、樹木が育って休憩所だけになっていた。途中の鞍部に、長谷への分岐がある。南に下って林道に降りる。一帯は「ソロプチミストの森」と呼ばれる森林公園になっている。右斜め向かいの登山道に取り付いて、尾根に上がる。南面が開けて、小用方面や第一術科学校が霞んで見える。尾根筋の遊歩道は見通しもよく、マイクロウェーブ反射板、古鷹山東峰、かつての兵学校生が駆け上がったという奥小路ルート、などをめぐって古鷹山の山頂に達した。御影石の立派な方位板がされている。しばし眺めを楽しむが、彼方の景色はみな霞んでいる。 | ||
古鷹山西尾根の階段道(10:42) |
クマン岳登山口(古鷹山林道)(11:06) |
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帆立岩(11:06) |
古鷹山 クマン岳南陵より(11:25) |
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クマン岳山頂(11:29) |
切串港への分岐(12:27) |
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農園造成地上段の東端(13:06) |
農園造成地(13:12) |
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予定していた下山地点(13:27) |
長谷川右岸尾根 切串港駐車場より(13:42) |
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階段道が整備された西尾根に下る。続く361m峰は穏やかで、約25分で古鷹山林道に出た。幸の浦から小用方面への近道とも思えないが、けっこう車が通る。クマン岳への登山口は林道峠の東側にあった。こちらも歩き易い遊歩道で、山頂まで800m計り、約20分の道のり。途中の帆立岩は、第一術科学校や幸の浦を眺める素敵な展望所になっていた。クマン岳の山頂は平坦で、大きな立木もなく、潅木越しに四周が見渡せる。とりわけ、西面の見晴らしがよい。手作りのベンチに腰掛けてお弁当を食べる。傍らの説明板にクマン岳の由来が書かれていた。海賊衆を島に近寄らせないため、この山頂に熊の作り物を掲げたことによる「熊ヶ岳」が転訛したもの、とある。心地のよいひと時を過ごし、北尾根に下る。程なく、狭い尾根の真ん中に大岩がどっかと腰を据えているのに出会う。織部茶碗にようないびつな奇岩で、花崗斑岩と思われる。尾根道はよく踏まれて明瞭。展望岩で277m峰を指呼の間に眺めて、鞍部に降りる。切串港への道が右に分れるが、尾根筋をたどる。明瞭だった尾根径も、277m峰を過ぎると茂り始める。ただ、イバラに悩まされはしたものの、踏跡は明瞭。尾根筋を外すことなく、容易に北尾根末端に出た。ところが、そこは農園造成地の急な法面(崖)の上。大きく東に巻いて、木登りで造成地に下りる有様。しかもこの造成地、果樹園とは名ばかりの荒地で、身の丈の枯れ草をこいで農道に出るおまけが付いた。とんだ遠回りのあげく、県道からクマン岳北尾根を眺めやる。うーむ、ここは尾根末端の手前で北東の支尾根に下らないといけなかったのか。などと反省しながら、起点に還った。 |
出会った花 | ||
フサアカシア(ミモザ) マメ科 |
ツバキ(椿) ツバキ科 |
アセビ(馬酔木) ツツジ科 |
軌跡図 |
所要時間:6時間02分、歩行距離:12.5㎞ |
この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。
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