吉和冠山(よしわかんむりやま)寂地山(じゃくじさん)
 
単独 2016.02.07 
松ノ木峠(7:16)→打梨六日市線鉄塔55(7:37)→鉄塔54(7:44)→冠山トンネル換気塔(8:01)→作業道終点(8:50)→中の谷F1(8:57)→中の谷右岸尾根分岐(9:30)→1184m標高点(9:46)→太田川源流碑(10:10)→吉和冠山(10:37/46)→後冠山(11:22)→東寂地山(11:41)→寂地山(12:00/30)→冠山分岐(13:04)→土滝山(13:18)→展望所(13:33)→寺床分岐(13:39)→起点(14:31)
 
広島市近郊の山歩きが一段落したので、待望の雪山歩きを始める。と言っても今年は雪が少ないので、例年のようなスノーシューイングが楽しめるかどうか。とりあえず、なじみの吉和冠、寂地山塊を歩いてみることにした。伴蔵原(冠高原)のR434旧道入口に車を駐める。天気は好晴、積雪量もまあまあそれなり。トレースのない牧草地を横切り、打梨六日市線管理道に取り付く。雪はよく凍みてツボ足でも歩けるが、ときどき踏み抜くのでスノーシューを履く。鉄塔55に上がるころにはお日様がすっかり顔を出して、南の彼方に鬼ヶ城山(おにがじょうやま)の頂稜が輝いていた。鉄塔54の先からは送電線に沿って広い作業道が下り、タテ川左岸の林道に合流している。鉄塔54は素敵な展望台だ。行く手で、たおやかな女鹿平、小室井、立岩などが吉和盆地を車座にしている。タテ川左岸の林道は換気塔から除雪されていた。スノーシューを外せばよいものを、横着をしてクランポンの傷みを気にしながらソロソロ歩く。この状態がタキガ谷側に入ってもしばらく続いた。で、長かった除雪区間を終えてから、早く外せばよかったと悔やむ有様。うーむ。中の谷F1にご挨拶。雪も水量も少なく、いつもの元気がないような気がする。左を高巻いて落口に上がり、中の谷右岸尾根を辿る。右手樹林越しに、樹氷に彩られた冠山稜線が見える。1184m標高点あたりまで高度を上げると、どこでもロードの雪のブナ森が広がった。これがあるから雪山歩きは止められない。中の谷左俣の突き上げピークの少し先に、スギの老樹とミズナラの巨樹がある。手を添えて今日のよき山行を感謝!静かなオーラを感じる。そこはフカ谷の源頭で、すぐ近くの太田川源流碑にもご挨拶。雪のブナ森にすっかりなじんでいる。一息入れて、冠山南尾根を忠実に辿る。雪山ならではのことで、源流碑から山頂まで20分とかからない。山頂に踏跡はなく、美しい樹氷に囲まれて、北側展望所から西中国山地の山なみを独り占め。至福のひと時を過ごして、寂地山に向かう。後冠山からは県境尾根を辿る。雪はよく締まって歩き易く、東寂地山も難なく超えて、冠山から寂地山まで1時間15分の道のり。お日様は陰って、時おり小雪がちらつくが、ブナ森はじゅうぶん美しい。寂地山頂にも踏跡はなく、雪のブナ森を独り占めにして、お昼をいただく。帰りは概ね夏道ルートを辿る。土滝山を過ぎたころから踏跡を見かけるが、ツボ足である。大した体力、若いんだろうなぁ。私もかつてのようにはいかないがよいペース、今少しはやれそうだ。満ち足りて起点に還る。
アルバム

鬼ヶ城山 打梨六日市線鉄塔55(7:38)

女鹿平、立岩、小室井遠望 鉄塔54より(7:46)

中の谷F1(8:57)

樹林越しに見る冠山
 中の谷右岸尾根より(9:11)

1184m標高点(9:48)

ミズナラの巨樹(源流碑の南東約60m)(10:07)

太田川源流碑(10:10) 

冠山山頂(10:37)

冠山展望所(10:39)

恐羅漢山 冠山展望所より(10:39)

大神ヶ岳、五里山塊など
 冠山展望所より(10:40)

女鹿平山、立岩山方面
 冠山展望所より(10:41)
 

後冠山山頂(11:22)

東寂地山山頂(11:41)
 

寂地山山頂(12:02)

土滝山山頂(13:18)



軌跡図
                                                   所要時間:7時間15分、歩行距離:16.3㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。