二鹿峡(ふたしかきょう)・コセンドウ山・コセンドウ沢
 
単独 2015.08.15 
二鹿谷橋東詰(7:00/26)→錦川清流線高架橋(7:32)→作業道終点(7:44)→二鹿谷川入渓(7:48)→アベウシの淵(8:57)→F1落口(9:13)→ゴルジュ小滝(9:19)→F2(9:29)→ゴルジュ小連滝(10:44)→丸木橋のあった桁(10:53)→F3(11:24)→F4(梅津の滝)(11:29)→二鹿峡遊歩道入口(11:37)→石楠花橋北詰(11:55/12:20)→コセンドウ山取付(12:25)→南74番霊場(12:29)→千畳敷(12:42)→コセンドウ山(13:03)→コセンドウ沢入渓(13:30)→F16(16:38)→F13(14:01)→F12(14:04)→F11落口(鈴かけの滝)(14:08)→F8(14:25)→F5落口(大かずらの滝)(14:34)→F4(14:45)→F2(14:57)→F1(15:49)→二鹿谷川出合(15:06)→作業道終点(15:21)→起点(15:32)
アルバム

二鹿谷橋 錦川右岸より(7:29)

第3堰堤 入渓地点より(7:48)

アベウシの淵とF1(9:00)

ゴルジュ淵 奥に小滝(9:19)
岩国市天尾(てんのお)の二鹿谷橋東詰に車を駐める。錦川左岸のR187沿線には駐めるところが少なく、あっちこっち探して、結局はじめの場所に落ち着く。超狭い二鹿谷橋の待避所なので、帰還まで支障のないことを願うばかり。橋を渡って左に取ると、程なく錦川清流線高架橋の下に出る。ここは二鹿谷川の出合で、夏草の茂る作業道が川に沿って続いている。右岸に渡って、堰堤を二つ見た先で作業道は終わっていた。踏跡があり、辿ると三つめの堰堤の天端に出たので、少し上から河原に下りた。砂礫の堆積した広い河原が400m計り続いて、ゴーロ帯になる。伏流しているため、コセンドウ沢の出合が分からず、通り過ぎてしまう。このところ降雨がないので、流れはいたって穏やか。小滝の混ざるゴーロの河原を歩くこと20分、最初のゴルジュに出合う。青く澄んだ淵は穏やかで、肩まで浸かって越える。ゴルジュ淵が続くが、いずれも泳げば簡単。ただ、ゴルジュ遡行でゆとりがなかったのか、霧がくれの滝を見逃してしまう。ゴーロ帯に入ってから1時間、ようやくアベウシの淵に達する。「inapina」さんは、F1の右を簡単に登っておられるが、難しそうなので右岸を高巻いた。落口から見てみると、確かに右側には自分でも登れそうなラインがある。今度挑戦してみよう。大曲りのゴルジュを回り込んだところに、奥に小滝が見える大淵があった。気持ちよく泳いで越えたが、水量が多かったら、難儀することだろう。
   

F2(9:29)

ゴルジュ小連滝(10:44)

木橋があった桁(右岸)(10:53)

F3(11:22)

F3上の小滝(11:26)

F4(梅津の滝)(11:29)
すぐ上のF2は、右岸をへつる。続くゴルジュ淵の斜滝を越えると、しばらく開けたゴーロ帯になる。倒木の引っかかったゴルジュ淵を越えてからも、ゴーロ帯とゴルジュ淵(淵4、G5)が交互に続く。この間、後半でおしどりの滝に出合っていたはずだが、記憶にない。狭いゴルジュの小連滝を抜けた先のゴルジュ淵に、コンクリートの橋桁があった。かつて木橋が架かっていたらしく、左岸に石垣が積まれ、道が続いている。壊れかけたコンクリートの橋を二つ潜って、さらに10分計り遡ると、F4手前の淵や磧で大勢が川遊びを楽しんでいた。左岸に車道、右岸に遊歩道が付けられている。かなり恥ずかしい。急いでF3に取り付く。容易で、すぐ上の小滝も楽しく越えられる。程なく、梅津の滝F4が現れた。大釜を持つ直瀑で、「inapina」さんでも無理というから、早々に遊歩道に退散。上流には大きな滝や淵はなさそうなので、ここを遡行終了点にする。遊歩道を辿って里道に上がり、二鹿集落に出た。
   

石楠花橋北側のコセンドウ山取付(12:20) 

南74番霊場(12:29) 

 千畳敷(12:42)

コセンドウ山山頂(13:33)

柏木山から弥山の連なり
 コセンドウ山より(13:04)

コセンドウ沢F20(13:38)
二鹿集落の外れは二鹿峡とコセンドウ山登山の入口になっていて、駐車場が設けられている。そこから700m計り行った、民家前の石楠花橋北詰で昼食を取る。その民家の東側に、コセンドウ山南尾根ルートの取付がある。谷沿いに入って、尾根に上がったところに南74番霊場のお堂があった。尾根径は多少茂ってはいるが、明瞭である。お堂から13分で千畳敷と呼ばれる展望岩に着く。足下に二鹿集落、南東に雲霞山(くもがやま)の眺めを楽しむ。尾根は北西に転じて300m計り続き、北に向かって一気に立ち上がる。取付から約40分、大汗をかいてコセンドウ山山頂に達す。東面が開けて、柏木山から弥山の連なりが一望される。北尾根に径があり、すぐ左に二鹿峡入口へ下る径が分かれている。北尾根の径を下ること35分、コセンドウ沢に出た。水流のほとんどない源流域であるが、すぐにゴルジュが始まってスラブ滝F16が現れた。右岸を巻いて下りる。右側が登れそうだ。
   

F15(14:04) 

F13(鈴かけの滝)(14:12) 

F9(14:25)

F5落口(大かずらの滝)(14:34) 

F2(14:57)

F1(15:02) 
F20の下に二段斜滝F19。倒木がひどい。10分計りの河原歩きのあとは、大かずらの滝F5の落口まで息つく間もなく滝が連続する。内訳は、釜有スラブ滝F18、スラブ滝F17、スラブ滝F16、二段滝F15、ゴーロ滝F14、鈴かけの滝F13、二条滝F12、二段斜滝F11、三段斜滝F10、二段斜滝F9、斜滝F8、トユ状滝F7、スラブ滝F6、である。鈴かけの滝F13を巻いて下りた以外は、滝を下降した。F13を含めていずれも直登できる、と思う。大かずらの滝F5は、大高巻きして露岩滝F4の直下に下りた。なので、その間に滝がある可能性大である。F4を登って確かめる元気はなく、次回の遡行までお預けにする。下にはひどい倒木帯があり、抜けると、斜滝F3、スラブ滝F2、三段斜滝F1が連続したのち、程なく二鹿谷川に出合った。三つの滝いずれも下降は容易で、登るのはもっと簡単だと思う。帰途、三つめの堰堤のだいぶん手前で右岸に取り付いて、踏跡がなく難儀する。堰堤間際から取り付くのが良いようだ。簡単に作業道終点に上がることができる。ともあれ、満ち足りて起点に帰り着く。錦川の河原で、楽しそうな歓声が上がっている。



軌跡図
                                                   所要時間:8時間06分、歩行距離:13.4㎞