鈩原連山 |
単独 2015.03.02 ☀|☁ |
道の駅「奥出雲おろちループ」(7:41/54)→作業道入口(8:24)→平家谷源頭鞍部(9:19)→鈩原奥(9:58/10:10)→1085m峰(10:42)→鈩原(11:24/55)→懸崖(12:40)→木次線(13:00)→スノーシェルター(13:04)→出雲坂根駅(13:17)→延命水(13:20)→708.2m峰(14:20)→平家原農道(14:08)→起点(14:18) |
一昨日(2/28)に続く、奥出雲の県境尾根歩き。と言っても、前回果たせなかった鈩原連山の縦走であるから、県境尾根はちょっとしかない。道の駅「奥出雲おろちループ」に車を駐める。平日の早朝、だーれもいない。三井野大橋や鈩原連山の寒々とした景色を眺めやって、平家谷源頭鞍部に向けて出発。路面はツルツルで、平家原農道の際をへっぴり腰で辿る。放牧地まで来ると、この寒いのに平気な顔で牛さんが佇んでいた。さすがはブラウンスイス種だ。牧場の外れからスノーシューを履く。よく凍みており、この分だと快適なスノーシューイングが愉しめそうだ。しばらく平家谷の作業道を辿ってみる。どうやら、右岸の支谷襞(ひだ)に沿って源頭鞍部に至り、左岸尾根(県境尾根)の下に回り込んでいるようである。この際、谷の本流沿いに行くことにする。谷沿いの作業道は前回(2/28)の下降地点までである。雪に埋もれた谷に破線径の面影はなく、急斜面のトラバースも度々あり、はじめは楽でない。源頭近くになると穏やかになり、作業道を離れて30分足らずで上の作業道に出た。終いは源頭鞍部の左(西)側の谷を詰めたようで、とんだ遠回りをした。鞍部で一息いれ、県境尾根を北上する。左側が頂稜までスギ、ヒノキ林なので、とても分かり易い。上部はけっこうな急斜面、汗だくで鈩原奥(1059.7m)に達す。山頂は雪のお陰で、南北180°の眺望が楽しめる。道後山、猫山は霞んでいるが、目の前の窓山と、連なる県境尾根の先に立ち上がる船通山が印象的だ。西方はヒノキ林に遮られている。素敵な眺めを堪能して、鈩原への縦走を開始。南面がヒノキ林、北面がブナ林の、広いヒノキ林の尾根を北西に下る。鞍部を上り返すころから、若いヒノキ林に隙間がなくなり、ブナ林の北面をトラバース気味に辿る。稜線に上がっても状況は変わらず、北面が切れ落ちて歩き難いことこの上ない。それでも、1085m峰はこの稜線の主峰である。頂稜の処処に展望処が開け、奥鈩原、窓山、船通山、三国山などを観望させてくれる。1085m峰の南面は若いヒノキ林のササ原で、大きく雪崩れていた。平家平を俯瞰しながら、南西尾根を下る。鈩原の東肩に上がると、素敵なブナ林になる。顧みれば1085m峰の後ろに窓山、稲積山、道後山などが広がっていた。樹氷が美しい穏やかなブナ森の尾根をひと上りすると、鈩原の山頂に着いた。雪の展望台になって南面が開け、足下に三井野原、平家平、平家原農地などの広い雪田が点在している。霧に霞む県境の山々を眺めながら昼食をとり、鈩原を後にする。はじめは狭い雪庇になった痩せ尾根が続くが、やがて穏やかなブナ林のピークに出る。ブナの巨樹が立ち並ぶ広い尾根はだんだん狭くなって、小さな懸崖が現れる。雪も少なくなったので、スノーシューを外す。身軽になってひと下りすると、木次線に出た。ちょうど一段目スイッチバックのスノーシェルター近くで、見学させてもらう。軌道を歩いて出雲坂根駅へ(15.2.9から横田-備後落合間は運休中)。R314旧道から起点に還るつもりで、延命水に回るが、どう見ても室原川右岸尾根を行くのが近い。迷った挙句、出雲坂根駅東の谷を渡渉して室原川右岸尾根に取り付く。簡単そうに見えた斜面は急で、大汗をかいて708.2m峰に上がる。平家原農道に出て起点に還ったが、これといった新たな見どころはない。ここは、R314旧道を辿るべきだったかもしれない。 |
三井野大橋 道の駅「奥出雲おろちループ」より(7:53) |
観光牧場のブラウンスイス種の牛さん(8:02) |
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鈩原奥(1059.7m峰)山頂(10:05) |
船通山 奥鈩原北東面より(10:03) |
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鈩原奥(手前)、窓山 1085m峰より(10:38) |
1085m峰南面の雪崩跡(10:50) |
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1085m峰 鈩原の東肩より(11:05) |
鈩原(1065.4m峰)山頂(11:55) |
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鈩原 鈩原南西尾根より(12:02) |
平家平と三国山 鈩原南西尾根(懸崖のあたり)より(12:29) |
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一段目スイッチバックのスノーシェルター(13:03) |
鈩原連山 道の駅前のR314より(14:17) |
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軌跡図 |
所要時間:6時間24分、歩行距離:11.5㎞ |