最早山・向山 |
単独 2014.11.23 ☀|☁ |
深入山グリーンシャワー(7:37/44)→深命水(8:03)→取付(8:44)→ホワイトバレー松原リフト降り場(10:12)→ゲレンデ終点(10:18)→915.3m峰(10:39)→カナクラ峠(10:51)→作業道(11:39)→最早山(11:45/12:06)→向山(12:24)→作業道(12:44)→NTTドコモ中継局(12:53)→三段峡遊歩道(13:33)→出合橋(13:41)→鑪橋(13:50)→閂渡(14:19)→起点(14:28) |
深入山の引き立て役、最早山(もやいやま)と向山の北東・南西尾根を辿ってみた。深入山グリーンシャワーの駐車場に車を駐める。蔵座(ぞうざ)高原は、今にも水滴が落ちてきそうな空模様だが、南の空は明るい。晴れたり曇ったりとの予報を信じよう。いこいの村からR191へ出て、ちょろちょろと流れ出る深命水に立ち寄る。深入大橋西詰で旧道に入り、やまめつり堀「渓流茶園」を間近に見る。静かな園内に主がひとり、お堂に灯をともしていられた。三連休の中日だ、昼にはさぞ賑わうことだろう。角を曲れば松原の信号が見える手前で、右の里道に入り、林道小出谷線の入口右手から尾根に取り付いた。雑木とマツ林の尾根に上がると、切り分け径の名残りがあり、下生えのササも膝下で、とても歩き易い。取付から1時間20分計りでホワイトバレー松原スキー場に飛び出した。ゲレンデを上るとすぐに、第二リフト降り場がある山頂で、素敵な展望台になっている。大箒山(おおほうきやま)から大平山にかけての連なりが一望された。リフト降り場から西に120m計りのところで頂稜ゲレンデは終わり、再び雑木林の尾根に入る。20分で915.3m峰に達す。樹林の山頂で展望はない。南西に180m計り下った鞍部がカナクラ峠であるが、峠道の痕跡はササに覆い隠されていた。桑原先生は「西中国山地」の中で「この峠道は、蔵座→先峠→小坂→同据峠→八幡へ抜ける藩政の頃の径で、昔からよく知られていた」と記されている。そのカナクラ峠を上り返して南西にササ尾根を辿ること50分、見覚えのある作業道を横切る。最早山の山頂はもうすぐだ。予定どおりの時間に山頂に達し、昼食をとる。ここから向山にかけては、素敵な雪の原になるところだが、今は身の丈近いササの原である。とりわけ、畳ヶ平(たたみがなる)でのコース取りには、コンパスが必携である。向山の三角点にタッチして、スギ林の西面へ下る。5分もすると尾根らしくなって、さらに15分で作業道が現れる。尾根沿いの作業道を辿ると、NTTドコモ中継局があり、そこから立派な管理道が蔵座方面に下っている。この際、三段峡まで尾根を辿ることにする。しばらく歩き良いササ尾根が続くが、サバの頭が間近に迫るころには岩稜に変わる。それも程なく終わり、最後はほとんど懸崖といってよいほどの急斜面になる。巨岩の間を木登りで下るのだが、進退が窮まりそうになることも度々で、大冷や汗をかいて三段峡遊歩道に降りた。このルートは、登るぶんにはよいが、決して懸垂下降の準備なしに下ってはならない。それもそのはずで、この突端には、かつてこの地を行き交う人が往生したという「王城」の屏風岩が屹立している難所なのだ。調査不足、準備不足を反省しながら、遊歩道を辿る。水梨口に至ると、たくさんの車が止められていた。行楽客の賑わいを後に、水梨川沿いの里道を黙々と歩いて、起点に還る。 |
深入山グリーンシャワー管理棟(7:43) |
深命水と深入守護神社(8:03) |
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尾根への取付(8:43) |
ホワイトバレースキー場第二リフト降り場(10:11) |
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大箒山 第二リフト降り場より(10:12) |
915.3m峰山頂(10:37) |
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最早山山頂(11:45) |
向山山頂(12:24) |
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NTTドコモ中継局(安芸太田柴木基地局)(12:53) |
サバの頭 出合橋東の南西尾根より(13:07) |
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三段峡遊歩道への下降点(13:33) |
出合橋(13:41) |
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軌跡図 |
所要時間:6時間44分、歩行距離:17.9㎞ |