高岳(たかだけ)野田原の頭(のたのはらのかしら)天杉山(あますぎやま)中ノ川山(なかのごうやま)
 
単独 2014.10.25 
高岳登山口(7:11/22)→高岳(8:00/08)→野田の百本松分岐(8:30)→五本寺原(野田の百本松)(9:31)→野田原の頭(10:22)→中ノ甲分岐(10:29)→中ノ甲林道(10:54)→中ノ甲分岐(11:28)→天杉山(11:43/12:05)→中ノ川山(12:31)→台所原(12:46)→中ノ甲林道終点(12:50)→夏焼峠分岐(13:23)→出合原(13:38)→笹小屋(14:09)→十文字峠(14:30)→聖湖畔道路(14:49)→起点(15:06)
 
久しぶりに高岳から台所原までの陰陽分水嶺を歩いた。樽床橋南詰の聖湖畔道路のへりに車を駐める。高岳は人気の山で、登山道は実によく踏まれている。以前はノジイ川右岸沿いに600m計り上がって、対岸のイシボトケ谷左岸尾根に取り付いていた。現在は、登山口から300mのところで木橋を渡り、最短の高岳南東尾根を上がる。ナラ枯れ病被害がこの山域にも及び、通行注意と再生活動実施中の看板が掲げられていた。高岳山頂で、四周に広がる西中国の山々と霧の聖湖の、素敵な眺めに癒される。比尻山への縦走路も快適で、あっという間に野田原分岐に至る。ここから五本寺原までは、時おり美しいヤマモミジにめぐり会う闊葉樹の二次林。10年前にJAC広島支部の方々が地元の協力を得て整備されたルートで、皆さんのご労苦に感謝しながら歩かせていただく。奥匹見峡分岐のある五本寺原は、野田の百本松と呼ばれるマツ林の原である。天杉山方面に450m計り行ったところで、熊さんのウンコを見かけるが、辺りに気配はない。野田原の頭と天杉山の鞍部に中ノ甲への分岐があり、辿ってみる。はじめはササが茂っているが、大ブナの倒木を潜ると踏跡が現われた。踏跡はスギ林の谷沿いに続いて、取付から15分ほどで中之甲林道に出た。県境尾根に戻って天杉山に向かう。かつて山頂直下の老杉には、御神木の札が立ててあったが、見あたらない。素敵な山行に感謝して山頂に立つ。きれいに刈り払われているが、雑木が育って砥石川山や夏焼峠方面を眺めることはできない。昼食を済ませて、快適なブナ尾根の道を辿る。天杉山から40分で台所原に降りた。ブナ林の黄葉は始まったばかりだが、それはそれで美しく、聞こえるのは木々のざわめきと鳥の囀りだけ。中之甲林道に出たところで、恐羅漢からの一行に出会う。これから早手のキビレ、ナツヤケのキビレを経て牛小屋へ還られるようだ。私はというと、ひたすら中之甲林道を辿るばかりである。野田原の頭東面の作業道工事は、終わりが近いようで、9月はじめに見かけた仮設事務所は撤去されていた。十文字のキビレで、もはや午後二時半。当初、狼岩へ寄道することなどを考えていたが、とんでもない話。則、却下して起点に還った。
アルバム

苅尾山 高岳山頂より(8:00)

比尻山、恐羅漢山 高岳山頂より(8:07)

ヤマモミジ 999.1m峰北東尾根(8:59)

五本寺原の奥匹見峡分岐(9:31)

野田原の頭
(10:23)

中ノ甲分岐(10:29)

天杉山山頂(12:05)

中ノ川山山頂(12:31)

台所原の恐羅漢山分岐(12:46)

中ノ甲林道の天杉山取付(13:18)

中ノ甲林道入口(聖湖畔道路)(14:49)

 聖湖 カジヤ谷出合より(14:57)


軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     所要時間:7時間49分、歩行距離:24.1㎞