吾妻山(あづまやま)
 
2人 2014.09.23 
吾妻山ロッジ(10:22/28)→小坊主(10:40)→小彌山(10:58)→吾妻山(10:17/23)→南尾根トリカブト群生地(11:39)→大膳原分岐(11:54/12:07)→南ノ原分岐(12:38)→南ノ原(13:01)→大池(13:16)→起点(13:19) 
 
秋の草花観賞にカミサンと吾妻山へ出かけた。途中、道の駅「たかの」で高原野菜や高野リンゴなどをお買いもの。とりわけのヒットは、リンゴとヤマメの干物。吾妻山ロッジに着いてみると、下の駐車場はほとんど満車の状態。あと30分遅かったら、東側の空地に駐めるようになったかもしれない。空は美晴、早速、池ノ原に出てみれば、マツムシソウやウメバチソウが咲き誇って迎えてくれた。原池にはカキツバタがまだ残っており、ほとりの湿地にキセルアザミが群生している。残念ながらアケボソウは終わったようだ。マツムシソウに親しみながら小坊主に上がる。リンドウがあちこちで小さく咲き始めている。顧みれば、原池とロッジの赤い屋根が草原に映え、その向こうに福田頭が横たわっている。毎度のことながら美しい眺めである。草原の中の踏跡を小彌山(こみせん)へ向かえば、イブキトラノオ、アキノキリンソウ、イヨフウロ、ワレモコウなどが次々に現われ、愉しませてくれる。小彌山のベンチに腰かけて猿政山を眺めやり、ふと吾妻山を仰ぎ見れば、抜けるような青空に一筋の飛行機雲が描かれていた。吾妻山の山頂は大盛況で、あっちこっちで楽しそうにお弁当を広げていられた。北東に目をやれば、大気は澄み渡り、窓山や船通山の彼方に、はっきり大山の山容を見ることができる。証拠写真を撮って南尾根を下り、トリカブトの群生地を訪ねる。例年ササの中に見るが、今年はそのササが枯れたのか、刈られたのか、無いので、みな倒れている。うーむ、植生に悪い影響を与えなければよいが。途中、道のへりにゲンノショウコをたくさん見かける。大膳原分岐まで引き返して昼食をとる。大膳原から烏帽子山、御陵にかけての連なりは、いつ眺めてもたおやかだ。帰りは、南ノ原分岐まで大膳原コースを下り、ブナ林の横手道を辿る。南ノ原はススキの原になって、秋の装いを始めていた。キャンプ場の道に降りると、道の真ん中に大きな石が転がっていた。右の緩斜面から落ちてきたとすれば、立木にその痕跡がないので、相当以前のものか。いずれにしても、想定できない落石である。最後は大池の鯉たちにめぐり会い、満ち足りて起点に還った。
アルバム

休暇村吾妻山ロッジ(10:28)

吾妻山 ロッジ裏のミツガシワ池より(10:32)
   

小坊主(10:38)

原池、ロッジ、福田頭 小坊主より(10:41)
   

吾妻山 小彌山より(10:59)

仏山、窓山、船通山、大山
 吾妻山山頂より(10:15)
   

吾妻山山頂(11:22)

大膳原、烏帽子山、御陵
 大膳原分岐より(11:31)
   

南ノ原分岐(12:38)

南ノ原(13:01)
   

キャンプ場道路(13:11)

大池入口(13:14)
   
出会った草花 

ウメバチソウ(梅鉢草) ユキノシタ科 

マツムシソウ(松虫草) マツムシソウ科

ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科 
   

カキツバタ(杜若) アヤメ科

キセルアザミ(煙管薊) キク科

イブキトラノオ(伊吹虎の尾) タデ科
   

ワレモコウ(吾亦紅) バラ科

リンドウ(竜胆) リンドウ科

イヨフウロ(伊予風露) フウロソウ科
     

 カワラナデシコ(河原撫子) ナデシコ科

 キュウシュウコゴメグサ ゴマノハグサ科

センブリ(千振) リンドウ科
     

アキノタムラソウ(秋田村草) シソ科 

ノコンギク(野紺菊) キク科 

タンナトリカブト(丹那鳥兜) キンポウゲ科  
   

アカバナ(赤花) アカバナ科 

ヤマハハコ(山母子) キク科 

キバナアキギリ(黄花秋桐) シソ科 
     



軌跡図 
                                                   所要時間:2時間31分、歩行距離:5.22㎞