鍋山(なべやま)
 
単独 2014.09.22 
小原大橋(8:01/07)→布原・市間橋(8:50)→市間谷→堰堤(8:58)→鉄橋(9:29)→右谷出合(9:50)→堰堤(9:55)→作業道(10:13)→臼谷林道(10:16)→牛首(10:23)→作業道→石堂北東鞍部(10:47)→石堂(863.7m峰)(11:02)→牛首(11:22)→石堂北東鞍部(11:38)→作業道終点(12:02/25)→鍋山(12:35)→老ブナ(12:52)→大歳谷→林道終点(13:58)→本郷(R186)(14:14)→起点(14:54)
 
小原(こばら)大橋東の駐車帯(県41)に車を駐めて、国道186号を吉和方面へ辿る。筒賀川は澄みきって、静かに流れている。中国自動車道の櫻ヶ瀬トンネル東口の下まで来ると、対岸に橋が架かって、筒賀川右岸尾根に上がっている。橋には櫻ヶ瀬橋と記されていた。この道は林道猪股線と繋がっているに違いない。いつか辿ってみよう。布原新橋を渡ったところで国道186号を捨てて、右の道に入る。市間橋を渡ると夏草が茂りはじめ、堰堤1の下からはしっかり荒れて、とぎれとぎれになってくる。そうは言っても、明瞭な踏跡や鉄橋なども現れるので、かつては立派な道が牛首へ通じていたと思われる。右谷の堰堤4を越えたところで、左岸斜面に取り付く。15分計りの急登で作業道に上る。左に取ると、程なく林道臼谷線に合流した。右に向かい、牛首(市間峠)に至り、新しくできた鍋山作業道に入る。今年の11月中旬が竣工らしく、立入禁止の看板が立てられている。うーん、ゴメンナサイ。傾斜の強いところにはコンクリートが打たれ、広くて快適なハイウェイである。今日の山行は鍋山の主尾根歩きがメインであるため、途中の鞍部から尾根筋を牛首まで引き返した。踏跡があるので簡単だが、二次林とスギ、ヒノキの植林帯で見どころはない。作業道を鞍部まで戻って、再度、鍋山南西尾根に取り付く。こちらは、マツと闊葉樹の疎林で、おまけにすぐ左下を作業道が通っている。25分計りで鍋山の下に達し、作業道はここで終わっていた。牛首から作業道を辿れば、容易に鍋山の山頂に立てる、ということである。作業道終点で昼食をとり、素敵な闊葉樹の中をひと登りすると、鍋山の頂上に達した。そこには、崩れた石積みやコンクリート、そして朽ちかけた小屋などが放置されている。太平洋戦争時の防空監視哨の跡で、簡易集音壕や詰所の残骸と思われる。鍋山北東尾根を500m計り下ったスギ林の中に、ブナの老樹が立っていた。異形ゆえ切られることもなく、この山の来し方行く末を見守っている、と思うと手を添えて感謝せずにはいられない。その少し下でクマさんに遭遇。木に登って堅果を食べていたのか、休んでいたのか、大慌てで降りて、こっちを振り返りながら走り去った。驚かせてゴメンナサイ。579.3m標高点手前のピークから、大歳谷へ下る。期待していた破線径は殆ど消失しており、倒木は多く夏草は旺盛で、難儀な谷である。林道終点に出たときは、乳下はヌスビトハギやチヂミザサなどの「ひっつき虫」だらけという有様。500m標高点下の破線径を辿ったほうがよかったかもしれない、などと思いながら林道下り、起点へ還った。
アルバム

小原大橋東の駐車帯(県41)(8:06)

市間谷林道入口
(R186)(8:49)
   

市間谷・堰堤1(8:58)

市間谷・鉄橋(9:29)
   

牛首分岐(10:22)

鍋山作業道(10:45)
   

863.7m峰山頂(石堂)(11:02)

鍋山作業道終点(12:32)
   

鍋山山頂(12:38)

鍋山北尾根の老ブナ(12:52)
   

大歳谷林道終点(13:58)

大歳谷入口
(本郷)(14:14)
   
出会った草花 

ヨメナ(嫁菜) キク科 

 ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科

ツリフネソウ(釣船草) ツリフネソウ科 
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間47分、歩行距離:17.4㎞