成君寺山(じょうくんじやま)
 
単独 2014.09.20 
本郷町下宇塚(8:05/13)→三つ杉(8:51)→登山口(9:15)→成君寺山(9:31/37)→展望所(9:48)→成君寺(10:04)→首塚(10:17)→林道(10:35)→岩国市道(10:41)→登山口(10:44)→中国自然歩道→成君寺(10:59)→近道への取付(11:14)→県道134号線(11:32)→宇都可神社(11:42)→起点(11:48/12:10) 
 
岩国市役所本郷支所がある四叉路を西に取り、建立寺(こんりゅうじ)先の県道134号秋掛錦線の離合帯に車を駐める。宇塚川に沿って700m計り上がると、上宇塚バス停がある。広場になっており、ここを起点にするのがよい。道路は宇塚川の右岸に移って分れる。左は県道134号線で、国穏寺(こくおんじ)、成君寺に通じている。右の市道宇塚三ツ杉線を上がる。上宇塚集落の外れから成君寺山を眺めて、山城が築かれていたことを納得する。三ツ杉の集落を過ぎて15分計りのところが峠で、南の谷に中国自然歩道が下り、左手の尾根に成君寺山への道が上っている。市道を下れば、本郷町西黒沢に出て、県道134号線に合流するようだ。尾根沿いの登山道は、なだらかで、よく手入れされており、取り付いて15分もすると山頂に達した。東半分が切り払われて、東面180°の展望がある。北に法華山、羅漢山、眼下に本郷の町なみを眺める。平坦な山頂は夏草が茂っているが、手作りのベンチやテーブル、コナラの樹に立てかけた見晴しハシゴ、そして樹林の中にツリー台が設えられている。きっとこれは、地元の山好きの皆さんが、童心に帰って再現された成君寺砦に違いない。見晴しハシゴのある南側に、成君寺へ下る径がある。取り付くとすぐ、東面に回り込んで岩稜沿いに下る。展望所になっている懸崖のところから南に転じ、スギ林の急斜面を横手に下る。緩斜面まで降りて南東に転じ、150mも下ると成君寺裏手の自然歩道に合流した。岩稜を懸崖から頂上へ向けて辿ってみたが、踏跡はなく、特に見どころもない。成君寺は臨済宗南禅寺派の古刹であるが、無住のため、境内は草生して森閑としている。本堂前の義民顕彰碑の横に首塚への径がある。270m計り横手に行くと、樹林の中に小さな石柱があり、奥に五輪塔が立っていた。その手前に、宇塚から西黒沢へ越えたかつての峠道と思われる踏跡があった。この際、この古道を辿って成君寺山の中腹を周ってみることにする。15分計りでトチの大枯木が立つ稜線(峠)に上がると、林道があった。右に行って、西黒沢方面へ下る市道に合流。本谷方面への道を左に見て、成君寺山登山口のある峠に上がる。中国自然歩道の入口には夏草が茂っているが、中に入ると要所要所に木の階段やコンクリート道が整備されており、15分で成君寺に降りる。古い仁王門の建つ石段の参道を下ると、程なく寺への取付道路に出た。少し下ったところから破線径に入って短縮したが、蜘蛛の巣だらけで荒れていた。国穏寺経由の車道歩きの方がよほど愉しく、早かったに違いない。こうなれば意地でも短縮ルートをと、県道に出てから再び谷沿いの里道に入る。お蔭で、伊賀国阿部郡から勧請したという宇都可(うつか)神社を訪ねることができて、大満足。
アルバム

本郷町下宇塚の離合帯(県134)(8:14)

成君寺山 上宇塚の市道より(8:34)
   

成君寺山登山口(9:15)

成君寺山山頂(9:32)
   

法華山と羅漢山 成君寺山より(9:33)

宇塚集落 東尾根の展望所より(9:49)
   

成君寺境内の義民顕彰碑など(10:05)

首塚(10:17)
   

林道出合に立つトチの大枯木(10:35)

中国自然歩道(10:49)
   

成君寺山分岐
(中国自然歩道)(10:58)

 成君寺仁王門(11:01)
   

近道への取付(11:14) 

県道への降口(11:32) 
   



軌跡図 
                                                   所要時間:3時間35分、歩行距離:10.1㎞