犬戻峡・寂地山 |
単独 2014.07.26 ☁|☀|☂ |
寂地峡Ⓟ(7:23/44)→竜尾の滝(7:54)→堰堤1(7:58)→F1(8:03)→F2(8:25)→堰堤3(8:51)→F4(9:05)→東屋下ゴルジュ(9:19)→F7(9:29)→F8(9:33)→F9(9:43)→F10(9:55)→橋桁岩(10:09)→オオガエキ出合(10:37)→堰堤5(10:53)→階段ナメ(10:58)→メウゼン川出合(10:02)→木橋(11:15)→ヒガシ谷F2(11:29)→出渓(12:32)→寂地山(12:45/13:22)→林道志融点(14:08)→遊歩道入口(14:31)→東屋(14:45)→岩峰(14:55)→起点(15:16) |
今年も沢歩きの体慣らしは犬戻峡。寂地峡(ヤケヤマ谷)の出合から入渓する。渓の水は少なめで、透きとおっている。スラブ滝F1は、谷あいに差し込んできた朝日に靄って、幻想的な雰囲気だ。その落口から続く100mばかりの滑床に、早々に癒される。砂利で埋まってきているが、トユ状のナメラとしては、この渓いちばんだと思う。程なく、渓の真ん中に木の生えた岩が現れる。二艘四艘船岩に倣って船岩と名付けたが、「ウェルズの火星人」の方がふさわしかったかもしれない。この後にも似たような奇岩がいくつも現れ、目を愉しませてくれる。F2は釜の左側をへつるが、クライミングの上級者なら水流の横を攀じるだろう。東屋下からのゴルジュは、この日は穏やかで、泳げは容易にF8の下まで行けたと思う。が、今回も泳ぐのが嫌で、淵はへつり、F7は左岸を巻いて落口に降りる。この渓の核心、F8、F9、F10は慣れているせいもあって、難なく越える。とりわけ、F10は水量が少ないので、三段とも釜の間近から探勝できて、大満足である。ワル谷の出合に、かつて橋桁にされていた大岩がある。ワル谷に沿って踏跡があるのかもしれない。快調なのはこの辺りまでで、赤ナメラや階段ナメが終わり、緑色片岩のゴーロ帯に入るころには、次第にボディーブローが効いてくる。ヨレヨレになってヒガシ谷の木橋にたどり着き、一息入れる。ここからは、沢歩きの楽しさなど微塵もなく、急なガレ場をハーハー言いながら登るだけ。唯一の救いは、源頭近くにシモツケソウが咲いていることである。この先、谷を詰めても、茂って歩きにくいので、左の尾根に取り付く。ブナにスギが混交する穏やかな斜面で、林床の潅木は薄く、13分で寂地山の山頂に達する。もはや12時45分、歩き始めてから5時間が経過している。例年、4時間半ぐらいだから、ジジイの仲間入りをしていることを素直に認め、体力の減退を自覚するときが来たようだ。誰もいない静かな山頂で至福の昼餉を済ませ、林道経由で起点に還る。 |
F1(8:03) |
船岩(8:13) |
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F2(8:25) |
F7(9:29) |
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F8(9:33) |
F9(9:43) |
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犬戻しの滝・F10下段(9:56) |
犬戻しの滝・F10上段(10:01) |
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橋桁岩(10:09) |
階段ナメ(10:23) |
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ヒガシ谷F2(11:31) |
ヒガシ谷右谷F(12:02) |
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出会った草花 | ||
シモツケソウ(下野草) バラ科 |
ウバユリ(姥百合) ユリ科 |
ヌスビトハギ(盗人萩) マメ科 |
軌跡図 |
所要時間:7時間32分、歩行距離:12.7㎞ |