法華山(ほっけさん)羅漢山(らかんざん)
 
単独 2014.07.19 |☂
らかん高原交流センター(7:56/8:04)→法華山(8:56/9:15)→林道(9:41)→道祖峠(9:58)→松葉垣内分岐(10:08)→延ヶ原橋(10:15)→西岸寺(10:48)→日南木屋峠(11:26)→狐城(11:37)→狼城(12:02)→横手道分岐(12:07)→羅漢山(12:33/13:08)→(鉱山跡コース寄り道)→不知火杉(13:31)→憩いの広場レストハウス(13:53)→鉱山跡(13:59)→仏岩(14:12)→憩いの広場(14:20)→起点(14:37) 
 
錦らかん高原の「ふれあい交流センター」に車を駐める。オートキャンプ場の中を通って、元スキー場のゲレンデに入る。現在、ゲレンデ下部の湿地帯は、湿性植物群生地として保全されている。ゲレンデ左側の踏跡を上る。ゲレンデ上部には、平成22年と平成23年に小学生の手によって広葉樹が植樹されており、ちょうど下草狩りが行われていた。法華山の枝尾根には遊歩道があり、北峰との鞍部へ横手に続いているようだ。枝尾根沿いの径が北峰へ分かれており、こっちを辿る。最近刈り払われたようだが、上の方で中断され、ササが茂っている。法華山の北峰からは再び刈り払われて、鞍部の遊歩道に合流した。鞍部から10分足らずで法華山山頂に達す。雑木林の頂稜にはシロモジが多く、大きな実をつけた青葉の勢いがよい。草原の山頂には展望東屋があり、東面の眺めが素晴らしい。とりわけ、目の前に横たわる羅漢山の右肩にちょこっと見える西大峯、大峯の山容は新鮮である。しばし。佐伯・大竹の山々を眺めやって、南に下る。ヒノキ、スギ林の急斜面の下草は薄く、一気に高度を下げて、容易く林道に降りた。道祖峠(さやのたお)に出て、延ヶ原(のぶがはら)、根木ノ骨(ねきのこつ)集落を経て、日南木屋(ひなたごや) 峠に向かう。延ヶ原地区は限界集落を通り越しており、現在、住んでおられる家は一軒だけのようだ。一方、本郷川本流沿いの根木ノ骨地区は、現役の山里で美しく維持されている。里の外れには開基が享禄元年(1528)に建立したと伝えられる西岸寺がある。日南木屋峠からは県境尾根沿いに羅漢山に向かう。広島県側に取付があり、ひと登りで狐城(キツネジョウ)に着く。桑原先生の「西中国山地」によると、812m標高点の東側に狸城(タヌキジョウ)があるらしいが、よく分からない。いずれにしても、900m先にある狼城(オオカミジョウ)ともども、風化蛇紋岩(熱変性カンラン岩)の岩塊帯は見どころである。狼城から160m先に「憩いの広場」への横手道が分かれていて、そこの標識には狐城のことを男岩と記されている。頂稜下の急坂からレーダードームまでは、いつもササが茂っているが、刈り払われていた。羅漢山山頂の展望塔で昼食。西に下って、鉱山跡コースとみはらしコースを踏査。ほんとうは、分岐する径を迷走しながら憩いの広場に降りて鉱山跡と仏岩を探していると、元のところに還っただけの話である。おまけに、仏岩の奥側にある羅漢岩と磨崖仏は見ず仕舞い、という有様。それでも、あちこちで巨岩、奇岩や岩屋の仏様にめぐり会うなどして、十分愉しんだ。レストハウスで一息いれて、ポレポレと起点に還る。
アルバム

らかん高原ふれあい交流センター(8:04)

法華山 オートキャンプ場より(8:16)
   

法華山山頂の展望東屋(8:56)

羅漢山 法華山山頂より(8:58)
   

法華山南尾根の林道(9:41)

道祖峠(9:58)
   

根木ノ骨外れの西岸寺(10:48)

日南木屋峠(11:30)
   

狐城(11:40)

狼城(12:02)
   

羅漢山山頂(13:06)

仏岩
(羅漢岩と磨崖仏は右奥の岩らしい)(14:12)
   
出会った草花 

チダケザシ(乳蕈刺) ユキノシタ科 

オカトラノオ(丘虎の尾) サクラソウ科

オオバギボウシ(大葉擬宝珠) ユリ科 
   

シロモジ(白文字) クスノキ科

ネムノキ(合歓木) マメ科

ノカンゾウ(野萓草) ユリ科
   

ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科 

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯) キク科

オトギリソウ(弟切草) オトギリソウ科 
     



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間33分、歩行距離:15.1㎞