赤谷山・大神ヶ岳・小郷山 |
単独 2014.06.24 ☀|☁ |
御境(7:28/34)→高圧送電線鉄塔西島根幹線62(7:44)→西島根幹線65(8:29)→西島根幹線69(9:05)→林道下古谷線(9:18)→下古谷橋(9:23/35)→作業道終点(10:02)→シミズ谷の滝(10:28)→展望岩(11:33)→赤谷山(12:07/43)→立岩(12:46)→1170m峰(12:56)→大神ヶ岳(13:23/56)→1126m標高点(14:26)→二艘船岩北西のピーク(15:06)→堀割(15:14)→小郷山(15:57)→高圧送電線管理道(16:01)→起点(16:22) |
国道488号線御境(おさかえ)の広島県側オープンスペースに車を駐める。島根県側に入るとすぐ、左に高圧送電線鉄塔西島根幹線の管理道が分かれている。これを辿って赤谷に降りる。当初、コゴウ谷の破線径を下ることを考えていたが、それらしい踏跡が見あたらないので送電線管理道に変更した。この管理道は、コゴウ谷左岸尾根を下るもので、道々現れる鉄塔は素敵な展望台になっている。とりわけ、65番鉄塔の眺めは素晴らしい。南にはシコモ谷を隔てて大神ヶ岳が立ち上がり、その背後に赤谷山が続く。そして、北東には五里山から旧羅漢山にかけての県境尾根と、広見山塊が広がっている。ササユリとコアジサイに癒されながら、取付から1時間40分計りで林道下古谷(しもこだに)線に降りた。右に取って下古谷橋を渡り、赤谷左岸の作業道に入る。名ばかりの作業道で、入口から夏草が旺盛に茂っている。5分計りのところに、今にも倒れそうな小祠があった。祠の中に石がないので、うしろの古木が御神体かもしれない。そっと手を合わす。ワサビ田の跡やトチの奇樹などにめぐりめぐりあって、入口から30分計りのところで作業道は終わる。谷は、左谷のイシノコヤと右谷のシミズ谷に分れる。シミズ谷を遡って20分計りのところに多段の斜め滝がかかっていた。この山域は沢靴で訪れて、今一度地域研究することにしよう。滝の左岸を巻くと踏跡があり、これを辿る。再び谷が分かれ、狭くなってきたので、間の尾根に取り付く。スギ林の急斜面に微かな踏跡があり、木登りで上ること45分、ようやく稜線に出た。シシガクチに見どころはなさそうなので割愛して赤谷山に向かう。すぐに素敵な展望岩があった。三坂谷が足下に流れ、その向こうにピラミダルな小五郎山、右手には大きな安蔵寺山塊が立ち上がっている。そして、指呼の間に赤谷山の頂稜が見える。展望岩で一息入れる。巨岩が散在するブナ尾根は、所どころで南面が開けた乳下のササ尾根に変わり、高井山を間に冠、寂地山塊が展開する。念願の赤谷山山頂に飛び出し、南東側の展望処で、大神ヶ岳などが新たに加わった素敵なパノラマを愉しみながら昼食にする。大神ヶ岳への縦走路はきれいに刈り払われて、道のへりには初夏の草花が咲き誇り、稜線漫歩する。見どころは立岩の懸崖と1170m峰のパノラマ。大神ヶ岳の岩峰から、いっそう近くなった冠、寂地山塊を眺めやり、北尾根を下る。踏跡はないが、スギ林床の灌木は薄く、容易に三坂谷の源頭鞍部に降りる。堀割になっており、かつてはイシノコヤ方面に乗り越していたのかもしれない。尾根は、ここから三坂谷源頭を南面にして東に向かい、県境稜線にせり上がっている。見覚えのあるピークに達し、県境尾根を北に辿る。ひと下りした堀割鞍部を右に取ってニソウ谷を詰めれば、二艘船岩に出会うことができる。この際、先を急いで小郷山に至ると、頂稜はよく茂って三角点は灌木の中に埋没していた。北東面の送電線管理道に出てやっと人心地が付き、大急ぎで起点に還る。 |
御境(国道488号線)(7:36) |
高圧送電線鉄塔西島根幹線65(8:29) |
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大神ヶ岳、赤谷山 西島根幹線65より(8:31) |
下古谷橋西詰(9:35) |
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作業道終点(10:02) |
シミズ谷の滝(10:27) |
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三坂谷と小五郎山 赤谷山西尾根より(11:44) |
立岩と安蔵寺山 1170m北西陵より(12:51) |
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大神ヶ岳山頂(13:55) |
高井山、冠・寂地連山 大神ヶ岳より(13:55) |
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二艘船岩北西の堀割(15:14) |
小郷山山頂(15:57) |
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出会った草花 | ||
ヤマアジサイ(山紫陽花) ユキノシタ科 |
コアジサイ(小紫陽花) ユキノシタ科 |
ササユリ(笹百合) ユリ科 |
ヤマツツジ(山躑躅) ツツジ科 |
シモツケ(下野) バラ科 |
ヤマボウシ(山法師) ミズキ科 |
サワフタギ(沢蓋木) ハイノキ科 |
ギンリョウソウ(銀竜草) イチヤクソウ科 |
ショウキラン(鍾馗蘭) ラン科 |
軌跡図 |
所要時間:8時間48分、歩行距離:16.4㎞ |