県境尾根(上平山-智教寺) |
単独 2014.06.15 ☁|☀ |
久喜林間学舎(7:05/13)→久喜銀山水抜き間歩(7:32)→久喜銀山製錬所跡(7:35)→後木屋バス停(7:48)→千代国峠(8:27)→上平山取付(9:09)→作業道終点(9:37)→上平山山頂(9:47)→峠(10:11)→837.6m峰(10:26)→783m峰(11:16)→658m峰(12:13)→591.6m峰(12:36/13:02)→智教寺天下墓(13:40)→起点(13:47) |
上平山から智教寺までの県境尾根歩き。邑南町久喜百石(ひゃっこく)の久喜林間学舎に車を駐める。この施設は、廃校になった瑞穂小学校久喜分校を活用したもので、久喜・大林銀山の資料室も整備されている。長瀬川左岸の町道後木屋(ごきや)線を辿る。起点から1.3㎞計りのところに、久喜銀山跡の説明板と標柱が立つ水抜き間部(まぶ)があり、坑道の側溝に滔々と清水が流れていた。対岸には製錬所の遺構があり、休憩所や湯屋などが整備されていた。町道沿いには山田屋敷、山神社(さんじんじゃ)、大横谷間部(おおよこやまぶ)などの史跡が続いて、後木屋バス停に至る。よく手入れされた山あいの集落は程なく終わり、町道は未舗装の林道に変わる。はじめは夏草が茂っているが、すぐきれいな林間道になって、難なく黒坊林道の千代国峠に上がる。黒坊線は県境尾根の北面を横手に通る広域基幹林道で、国道261号線の上田所と県道6号線の岩屋を繋いでいる。左に取り、上平山方面に向かう。亀谷川左谷への下りで上平山を間近に見ることができたが、谷沿いの破線径は黒坊林道の敷設で痕跡もない。やむなく少し行って、上平山の北面に取り付く。ヒノキ林の急斜面を上って作業道を二度横切ると、林相は闊葉樹に変わり、程なくして上平山の広い山頂に達す。ミズナラ、ブナの二次林の中に見覚えのある平らな岩があった。北東に県境尾根を下る。837.6m峰との鞍部に明瞭な峠道はない。837.6m峰の三角点は細長い頂稜の北端にあるが、最高点は南側。アップダウンを繰り返しながら高度を下げて591.6m峰に達す。途中、踏跡があって難儀なところはないが、眺望は皆無である。いかに山好きでも、こういう場合はフラストレーションがたまって、疲れも倍加する。幸い、591.6m峰の北面が皆伐植林地となって開け、大原山や一本木山を眺めながらの昼食で、リフレッシュできた。長瀬川に落ち込む県境尾根を下って行くと、智教寺天下墓の背戸に出た。足利直冬(ただふゆ)の墓ではなないかと伝えられている、墳丘を越えて県道6号線に降り、長瀬川に架かる永久橋を渡って起点に還った。これよりしばらく、長瀬川が広島県と島根県の県境になる。 |
久喜林間学舎(7:13) |
久喜銀山跡(水抜き間歩)(7:31) |
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久喜製錬所跡(熔鉱炉跡)(7:36) |
千代国峠(8:28) |
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上平山 上平山北の黒坊林道より(9:01) |
上平山北面取付(9:09) |
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上の作業道終点(9:38) |
上平山山頂の平らな岩(9:47) |
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上平山北東の峠(10:11) |
837.6m峰三角点(10:26) |
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百石地区と大原山 591.6m峰より(15:30) |
智教寺天下墓(13:42) |
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出会った草花 | ||
ウツボグサ(靫草) シソ科 |
ウツボグサ(靫草) シソ科 |
ササユリ(笹百合) ユリ科 |
イタチハギ(鼬萩) マメ科 |
イワガラミ(岩絡み) ユキノシタ科 |
ヤマボウシ(山法師) ミズキ科 |
軌跡図 |
所要時間:6時間34分、歩行距離:16.3㎞ |