西目山・楞厳寺山 |
単独 2014.03.22 ☀ |
楞厳寺山登山口(7:10/16)→旧山陽道分岐(7:26)→駕籠建場跡(7:39/44)→興禅寺(7:59)→玉祖神社(8:19/26)→西目山登山口(9:00)→石祠(9:17)→傘岩(9:51)→西目山(9:56)→勝坂分岐(10:01)→自由ヶ丘団地(10:33)→押地溜池(11:46)→押地峠(12:01/24)→大岩(13:57)→塔岩(14:13)→楞厳寺山(14:16)→佐野山(14:54)→起点(15:14) |
西目山から楞厳寺山へ、山の手を歩いてみようと思った。防府市台道(だいどう)の楞厳寺山登山口に車を駐める。山陽自動車道沿いの里道を700m計り行ったところに旧山陽道の分岐があり、これに入る。佐野峠の駕籠建場跡(かごたてばあと)を核に市民憩いの道として整備されており、沢田の西ヶ原下池で里道に合流する。北を見やれば楞厳寺山が佐野山に南尾根を連ねていた。のどかな田園の道を、西目山登山口がある大日(だいにち)に向かう。途中、玉祖(たまのおや)神社にお参りして、よく保たれた社叢や長鳴きの黒柏鶏(くろかしわけい)に巡り合う。そして、道々の庭先で満開の白木蓮や馬酔木に出会い、青空を背にした西目山の見事な岩稜を眺めながら歩く。最高のしあわせである。神里墓地の入口から西目山に取り付く。石段を上ったところにある秋葉社の境内はササに覆い尽くされて、分け入らないと石の社殿を拝せない有様。山頂までの稜線には、素敵な展望岩が次々と現れる。そこに立つたびに、辺りの奇岩・巨岩、眼下の防府平野、四周の山容などを愛でるので、なかなか先に進めない。ようやく山頂に至り、一息入れて北尾根に下る。130m計りのところに分岐があり、左の自由ヶ丘団地への径に入る。程なく尾根コースと沢コースに分かれ、沢コースを選ぶと、簡単に自由ヶ丘スポーツ広場に出た。団地を西に行き、県道348号線に降りて、向いの甲久保川左岸尾根に取り付く。二万五千分の一図にある破線径はなく、尾根近くから結構なヤブになる。とりわけ、甲久保川側のシダの繁茂は旺盛であるが、下りなので難なく押地溜池畔の林道に降りる。楞厳寺山が見え隠れする林道を15分計り辿ると、押地峠(おしぢだお)に達した。昼食を取って、いよいよ本山行の核心、楞厳寺山北尾根に取り付く。急な切土斜面を這い上がると、尾根には地籍調査の切り開き径がある。これは楽勝、と喜んだのは束の間で、すぐにサルトリイバラ混じりの灌木とコシダが密生するヤブ尾根になる。ご多分に漏れず、高度を上げるに従い傾斜は増し、ご丁寧に身の丈ほどのウラジロシダに変わる。もはや、深雪のラッセルと同じ要領で泳ぐようにして歩を進めるのであるが、急斜面では一進一退する。苦心惨憺して突破しても、また上手が現れる有様。しっかり密生シダの洗礼を受けて、ヘロヘロで北稜ピークの大岩に達する。楞厳寺山の山頂は間近に見えるが、楽そうにはない。案の定、シダはないものの、ヤブ漕ぎ木登りで、ようやく頂上直下の岩塔の上に立つ。辿ってきた北尾根を眺めて、達成感ひとしおである。ひと登りして楞厳寺山の山頂に飛び出すと、中年のご夫婦が遅い昼食を取っておられた。ひと言あいさつを交わして、早々に南尾根の登山道を下る。佐野山で南に踏跡を辿ることも考えたが、帰りの時間が気になりだし、引返して登山道を起点に還る。 |
楞厳寺山登山口(15:13) |
旧山陽道駕籠建場跡(7:44) |
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佐野山、楞厳寺山 西ヶ原下池(7:55) |
玉祖神社の社叢(8:29) |
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西目山 南尾根の展望ピークより(9:44) |
自由ヶ丘団地へ下る沢ルート(10:13) |
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押地溜池と楞厳寺山 甲久保川左岸尾根より(11:31) |
押地峠(12:01) |
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シダが繁茂する楞厳寺山北尾根(12:49) |
楞厳寺山北尾根の大岩 北稜の岩塔より(14:13) |
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楞厳寺山山頂(14:16) |
楞厳寺山 佐野山北面より(14:15) |
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軌跡図 |
所要時間:8時間08分、歩行距離:16.1㎞ |