十方山・丸子頭・彦八の頭 |
単独 2014.02.16 ☀ |
二軒小屋Ⓟ(6:54/7:08)→旧羅漢山取付(7:44)→水越峠(7:55)→展望所(8:41)→十方山北峰(8:54)→十方山南峰(9:07)→奥三ツ倉(9:32)→中三ツ倉(9:53)→丸子頭(10:30)→展望所(10:37)→1152m峰(11:01)→藤本新道分れ(11:10)→カサゴヤキビレ(11:20)→彦八の頭(11:44/12:34)→1151.9m三角点(12:38)→ワル谷キビレ(12:50)→1166m峰(13:10)→内黒峠(13:43)→恐羅漢公園線展望園地(13:52)→藤本新道取付(14:23)→起点(14:32) |
二軒小屋Ⓟに車を駐めて、十方林道を水越峠に向かう。旧羅漢山の取付までは踏跡があり、ずいぶん楽をさせてもらう。十方山北西尾根に上がるとクラストしたところもあるが、概ね30㎝近く潜るので、先が思いやられる。展望所に立ち、西中国脊梁の尾根を眺めやる。西中国山地の名主、旧羅漢山と恐羅漢山の連嶺が長い焼杉山の頂稜を従え、その両サイドに広見山と向半四郎山の雪嶺が控えている。十方山の北峰に上がると、雪の衣装で着飾った木の精たちが集う、白の大広間になっていた。美晴のお日様に照らされた床や衣装はキラキラと美しく、ここはファンタジーの世界だ。南峰に渡ると一転、標柱にはエビの尻尾、雪原はコチンコチンのシュカブラという、厳しい氷雪の世界。期待していた石鎚山系の望見は此の時遅く、もはや霞んでいた。四周の景色を愉しんで、内黒峠へ向けて縦走を開始する。縦走路最高点の奥三ツ倉は、南面が美しい雪の原になっていた。中三ツ倉から前三ツ倉までの広いなだらかな稜線は、今日のような好天に恵まれれば「どこでもルート」である。顧みれば奥三ツ倉、行く手に丸子頭を垣間見て、なじみの老杉を道しるべにスノーシューイングを愉しむ。この際少々潜っても、余りある幸せを味わう。前三ツ倉から丸子頭の先の展望所まで寄り道する。これから向かう1166m峰の先に、容のよい冬の深入山が向山(むかいやま)へ裾を引いていた。途中の丸子頭は、その名にぴったりの雪の原になっていた。カサゴヤキビレを上り返して彦八の頭に上がる。この頃には雪の重みが倍加して、余裕の稜線漫歩、と言うわけにはいかない。少し早いが、見晴しのよい頂稜で休憩を兼ねた昼食にする。雪固めのため踏み込んだ途端、ボッという音がして足場の雪もろとも真っ逆さま。幸い3m計り下の深雪に上体を突っ込んで止まり、ことなきを得る。雪庇の上だったのである。そして、十分な休息を取って東側の山頂(三角点)に向かう折、またも右側1mに満たないところが数メートルに渡って崩れ落ちた。老年期の低山とて、稜線を侮ってはならない。ワル谷キビレからはなかなかの急登であるが、越えれば下るばかりと思えば足取りは重くない。一汗かいて1166m峰に達す。案内板に彦八と記されているが、南に彦八の頭があるのに紛らわしいことだ。内黒峠への最後の下りはヒノキ林になるため、見通しがない。少し方角を誤ると簡単に枝尾根に入ってしまう。果たして、今回も主尾根を左に右に迂回して峠に降りた。満ち足りて恐羅漢公園線を下るが、雪に潜らない歩行の楽なこと、ルンルン気分で起点に還った。 |
二軒小屋Ⓟ横の十方林道(9:07) |
水越峠(7:55) |
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焼杉山 十方山北西面の展望所より(8:42) |
十方山北峰山頂(8:56) |
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十方山南峰山頂(9:07) |
奥三ツ倉山頂(9:32) |
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丸子頭山頂(10:43) |
彦八の頭南面の雪庇(12:34) |
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踏み抜いた雪庇 落下地点より(11:48) |
1166m峰山頂(13:10) |
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内黒峠(13:47) |
恐羅漢公園線展望園地 後背は砥石川山(13:52) |
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軌跡図 |
所要時間:7時間24分、歩行距離:16.1㎞ |