アシガ谷・河津峡(かわづきょう)寂地山(じゃくじさん)
 
 単独 2011.08.14 
寂地峡Ⓟ(7:00/09)→木馬トンネル(7:25)→黒滑谷出合(8:15)→ミノコシ峠(8:49/9:05)→アシガ谷F8(9:31)→F7(9:33)→F6(9:41)→大岩(9:53)→F5(9:56)→F4(10:14)→大ゴーロ(10:24)→堰堤下(10:31)→F3(10:40)→F1(10:43)→河津峡合流(10:45)→F1(10:57)→F2(11:03)→トチゴヤ谷出合(11:04)→F3(11:16)→F4(11:25)→F9(11:54)→河津の滝F12(12:00)→F14(12:43)→F16(12:59)→二俣(13:00)→出渓点・昼食(13:21/14:00)→寂地山(14:33)→林道終点(15:13)→寂地峡Ⓟ(16:15)
 
4年ぶり(2007.9.22)の河津峡である。五竜の滝コースの急登は、毎度のことながらキツイ。木馬トンネルの入口で、早くもゼーハーゼーハーしている。登山道をたどって、9時前にミノコシ峠に着いた。アシガ谷を下降する。沢に降りて20分も下ると、チョックストーン滝F8の落口に出る。その下にも階段滝F7、滑滝F6、斜め滝F5と小さな滝が続く。F4はホールド、スタンスともに難しいので、懸垂下降する。間もなく、ゴルジュの中に急な大ゴーロが現れる。下れないことはないが、左岸の踏跡に取り付いて、巻いて降りる。広い河原が開け、堰堤の上に出る。堰堤の下降は左岸を高巻いて、ガレ沢を下る。下から見上げると、20mの高さは優にありそうな、大砂防堰堤である。それが土砂で完全に埋まっている。うーむ。10分ばかり下ると、スラブ滝F3が落ちている。以前、尻制動とすべり台で降りたことがあるが、今はとてもその気になれない。左岸の立ち木に支点をとって、懸垂下降する。そのあとも、美しい滑の小滝が続いて、間もなく、河津峡に合流する。アシガ谷を遡ったことはないが、すべての滝を直登できる、と思う。河津峡は、アシガ谷出合から200mばかり、明るい滑床が続く。渓間にミヤマカラスアゲハが乱舞している。翅が青から緑色に輝き、まことに美しい。15分も遡ると、美しい小滝F1、F2が現れて、その先でトチゴヤ谷が出合っている。入口は狭く、樹林が被さっているので、見過ごしてしまいそうであるが、このあたりでは甲羅ヶ谷と双璧をなす登攀要素の強い渓である。さらに10分余り遡ると、釜をもったチョックストーン滝F3が掛かっている。右のガリーを攀じる。滝の上は露岩帯となり、斜め滝やスラブ滝が続く。いずれもシャワークライミングで直登できる。V字滝F11を上がると、今日の核心、15mの河津滝F12が現れる。左の岩壁に取り付き、残置ハーケンとナッツでセルフビレイをとり、落口に攀じり巻き上がる。滝上はおだやかになるが、25分も遡ると二連の滝F13とF14が現れる。F14は小さいながらも直瀑で、直登は無理である。右岸を高巻く。その上も露岩帯は続き、大きな四角いチョックストーン滝F16を越えると、二俣になる。右俣を遡って寂地山と錦ヶ岳の鞍部に突き上げるつもりが、間違って左俣に入る。これでは額々山の稜線に突き上げるので、寂地山から下る谷に転じて、最後は尾根伝いに山頂に出る。下りは寂地林道経由で、起点の「やませみ」に還る。
アルバム

寂地峡Ⓟ(7:09)

木馬トンネル(7:25)
   

アシガ谷F(8:20)

アシガ谷大ゴーロ(10:24)
   

アシガ谷F(10:40)

河津峡F(11:16)
 

河津峡F(11:54)

河津の滝F12(12:00)
   

河津峡F14(12:43)

河津峡F16(15:59)
 



軌跡図 
                                                   所要時間:9時間06分、歩行距離:16.5㎞