黒ダキ山(くろだきやま)
 
 単独 2011.03.05 
立野野営場分岐(8:08/13)→小松原橋(8:22)→822m峰(9:22)→914m峰(9:42)→黒ダキ山東峰(10:19)→ゴロシのタキ(10:31)→黒ダキ山(10:58)→仏石(11:19)→十方山西尾根(11:38/12:06)→黒ダキ山(12:33)→下山林道分岐(13:15)→下山林道(13:46)→黒ダキ山取付(13:59)→トチの巨樹(14:04)→一ノ谷向い(14:32)→立野野営場(14:56)→立野野営場分岐(15:01)
 
Oさんを誘って黒ダキ山から十方山への周回山行ということで、7時過ぎに駄荷集会所に着いたが、約束の7時30分を過ぎてもOさんは現われない。携帯を忘れて連絡の取りようがなく、8時まで待って出発する(帰って電話すると、お腹が緩く、トイレの近くを離れることができなかったとのこと)。期待していた県道296号線の除雪は変わらずで、立野野営場分岐で車を降りる。このぶんだと、今年は4月にならないと瀬戸滝入口まで車で入るのは無理かもしれない。小松原橋北詰の取付附近の雪は融けているが、882m標高点まで上がると、まだまだ深い。ワカンを付けても、木曜日から金曜日にかけて降った雪がよく潜り、歩きにくい。黒ダキ山東峰の東尾根は、最後が急斜面で、雪が付くと登るのは容易ではない。小松原橋から2時間、赤い吸殻いれのある山頂に立ったときは、もうヘロヘロ。東峰の北面からは、二つの支谷が切れ落ちて合わさり、瀬戸谷のサイガ原で出合っている。とりわけ、西側の谷はゴロシのタキという懸崖で、その上に立てば十方山の南面を一望できる。南尾根と南西尾根に囲まれた瀬戸谷の様子がよく分かる。潜る雪は重く、東峰から黒ダキ山本峰まで40分もかかる有様。雪がなければ、20分の道程である。黒ダキ山という名は、山頂の細見谷側にあるクロダキ(黒懸崖)と呼ばれる岩壁に由来するものらしい。かつての山頂は、南西面が開けて、女鹿平山や冠・寂地の山塊が一望できたが、今は樹木越しにしか見ることができない。黒ダキ山と十方南西尾根を結ぶ痩せ尾根の中ほどに仏石(ほとけいし)がある。潅木の中に突然現われて、初めての人を驚かす。仏というよりも、モニュメントのような四角い石の塔である。十方南西尾根は、吹き溜まりが万里の長城のような壁をなして、瀬戸谷側に張り出していた。やっとの思いで這い上がり、稜線歩きを始めるが、緩んだ雪は足かせのように重く、ペースは上がらない。時は昼前、とても十方山を周れるような状況ではなく、ここで終わりにする。帰りは、同じルートを引き返すのも面白くないので、細見谷に降りて下山林道を辿る。後半は崩落地や雪のないところが所々にあって、ワカンでとおすことができず、時おり膝上まで潜る壷足歩行に難儀した。
アルバム

立野野営場分岐(8:12)

小松原橋北詰・黒ダキ山登山口(8:22)
   

黒ダキ山東峰(10:19)

十方山 黒ダキ山東峰より(10:23)
   

黒ダキ山山頂(10:58)

仏石(11:19)
 

十方南西尾根(11:38)

市間山・立岩山 十方南西尾根より(12:06)
   

下山林道
 クロダキ谷・オオリュウズ下降点(13:46)

立野野営場炊事棟(14:56)
 

十方山南西尾根 ゴロシのタキより(10:30)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間48分、歩行距離:10.5㎞