琴石山(こといしやま)三ヶ岳(みつがだけ)
 
 16人 2011.02.20 
JR柳井港駅(8:40/56)→地道分岐(9:26)→四季の森コース入口(9:34)→愛宕神社参道入口(9:38)→愛宕神社跡(10:09)→琴石山山頂(10:25/41)→川谷峠(11:11/15)→三ヶ岳東岳(11:34/12:59)→西岳(13:09)→射撃場跡(14:02)→大師山(14:04)→金剛寺(14:05/38)→甘露醤油(15:01/07)→JR柳井駅(15:30)
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琴石山登山道地道分岐(9:26)

四季の森コース分岐(9:34)
OさんとMさんの卒業記念山行ということで、柳井にやって来た。ルートは、JR柳井港駅から琴石山・三ヶ岳・大師山と周って、JR柳井駅に至るもので、豚汁付きの昼食タイムを三ヶ岳に入れている。参加者は、かつてない16名。お二人の人徳と、豚汁が功を奏したと思われる。R188を東に少し行って、線路を渡り、白潟東の市道を北上する。柳井駅から約30分のところで、地道が左に分かれている。辿れば琴石山北西尾根の眺望の丘に上がる。地道を捨て、白潟林道を8分ばかり行くと大岩があって、そこから四季の森コースが分かれている。
   

愛宕神社登山道入口(9:38)

愛宕神社跡(10:09)
途中にヤマザクラの巨樹や東屋の展望所があって、人気のコースだが、今回はさらに4分ほど行ったところにある、愛宕神社登山道を登った。琴石山南面の直登ルートで、階段の遊歩道がジッグザッグに上がっている。途中に開花期を迎えた椿の群生地があり、急登のしんどさを幾分やわらげてくれる。取付から30分で愛宕神社跡に着いた。ここで、四季の森コースが合流している。愛宕神社は、火伏せの神として民間に広く信仰され、全国約900社の総本社は山城・丹波国境の愛宕山(924m)にある。ちなみに、「琴石山のヤマザクラ」は、樹高16.6mと19.2mの2本があり、平成19年8月29日に柳井市の天然記念物に指定されている。2本とも枝張りが周囲10m内外あり、毎年4月上旬の満開時には遠く柳井港からも眺められるという。 
   

琴石山山頂(10:26)

川谷峠(11:12)
愛宕神社跡から17分ほどで琴石山の頂上。四周遮るものがなく、絶佳である。皇座山、岩城山、氷室岳、高照寺山、銭壷山、周防アルプスなどを同定できる。南面に広がる瀬戸の眺めは、ため息が出るほど美しい。そして、南東の彼方に雪を頂いた石鎚の山なみが薄っすらと見える。琴石山の呼名の由来は諸説伝えられているが、山頂の岩に天女が舞い降りて琴を奏でたと云うのが良い。琴石山の北西尾根を辿ること30分、川谷峠に降り立つ。簡易トイレがあるが、なかなか渋い。峠の南側に一願地蔵が祀られている。お堂の説明書に、古くから日積(ひづみ)と柳井との往来者の安全を守護してきた仏様とあるが、往来者が従来者になっていた。 
 

三ヶ岳西岳 東岳より(11:34)

三ヶ岳西岳山頂(13:08)
 三ヶ岳東岳で、待望の昼食タイム。Mさん、昨夜は孫の来訪やら豚汁の仕込みで、ほとんど寝ていないという。お陰で、豚汁付きの昼食に、みんなニカニカ顔だ。紹興酒と燗をつけた賀茂鶴で、OさんとMさんの卒業を祝う。三ヶ岳の呼名は、頂稜が東、中、西の三峰からなることからきており、三角点は西岳にある。
   

射撃場跡(14:02)

大師山新四国八十八ヶ所(14:10)
西岳から南西尾根を下りきって、大師山に上り返す手前に皇太子殿下行啓記念碑が立っている。かつて陸軍の射撃場があったところで、昭和天皇が皇太子時代に行啓された記念碑である。大師山からは、新四国八十八ヶ所巡りの参道となり、金剛寺に下っている。一巡約1㎞の参道には千五百余躯の石仏や摩崖仏が祀られている。
 

白雲山金剛寺(14:18)

甘露醤油(15:06)
桜の名所で知られる真言宗御室派白雲山金剛寺は、明治8年以降秘仏として開扉されたことがないと云われる阿弥陀如来・金銅一光三尊立像(室町時代)を蔵し、境内に室町様式の宝篋印塔が建っている。金剛寺からは、柳井津の白壁通りをそぞろ歩き、甘露醤油の蔵を見学した。柳井名産甘露醤油の名の由来は、天明年間(1780年代)に当地の醸造家高田伝兵衛が創製した芳香にして美味なる醤油を時の藩主に献上したところ「甘露甘露」と賞賛されたことによる、とある。
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間44分、歩行距離:10.9㎞