たいどう彫刻村南の鞍部~616.6m峰~上根峠(かみねとうげ)
 
単独 2010.11.13 
上根の龍山神社Ⓟ(7:00/05)→畑口(7:31)→畑集会所(7:42)→上畑(7:53)→千代田ファーム入口(8:24)→たいどう彫刻村南の鞍部(8:36)→619.6m峰(9:32)→一の峠(11:24)→残土埋立地(12:13/36)→旧農免道の峠(12:48)→千代田堂床山の登山道(13:31)→北広島安芸高田境界稜線(13:41)→611.6m峰(14:17)→573.5m峰(15:22)→林道(16:08)→出発点(16:32)
アルバム

上畑地区(7:50)

柚畑(8:01)
先週に繋ぐ分水嶺歩き。たいどう彫刻村南の鞍部から堂床山南の611.6m峰に立ち、上根峠に降りる。市裏(いちうら)の龍山神社駐車場に車を駐めて、根谷川を左下に見ながら、県道69号線を畑方面に向かう。畑口の先で農免道を捨て、落合橋を渡ると堂床山への自然歩道が分かれていた。下畑の集落から10分足らずで上畑の集落に入る。沿線から外れた山里にもかかわらず、田畑は実に良く手入れがされており、桜の木があちこちに植えられている。春には桃源郷のような雰囲気になるのではないか。柚畑が多い所だと思っていたら、道のへりに「ゆずの里」と掲げられていた。
 

彫刻村南の鞍部(8:36)

628m標高点(9:01)
県道69号線は上畑から北に転じ、出原に山越えしている。峠径を上りきって少し行くと、千代田ファームへの道が分かれている。県道を捨て、巨大な養鶏農場の下を通って奥に入ること20分、見覚えのある分水嶺の鞍部に着いた。早速、ヒノキ林の斜面に取り付く。稜線に上がって東に転じる辺りは、笹もなく林道まで現れてとても歩き良い。が、それはつかの間の話で、628m標高点は笹に埋もれていた。おまけに、この峰の南西側の丘陵地が自動車の墓場になっており、トラックやら冷凍車両が雑然と放置されている。早々から興ざめなことである。
 

619.6m峰山頂(9:34)

千代田ファーム 619.6m峰より(9:31)
ヤブコギを25分ばかりして619.6m峰手前の鞍部に降りると突然笹が消失。シカの食害である。まだ部分的なものであるが、先では四国の三嶺のようになるのであろうか。619.6m峰にきて大変なロスタイム。その内訳は、GPSの電源が切れた区間の軌跡を得るために引き返して17分、南東尾根を下って迷走し、東尾根からやり直して53分の、計70分である。それにしても、この辺りの分水嶺は分かりにくい。
   

県道69号線一の峠(11:24)

残土埋立地(12:13)
簡単と思っていた県道69号線の峠にやっと降り立つ。峠の南東斜面は別荘地になっていて、「夢やぶれて山河あり 山川草木深く麗し… 一の峠の自然を守る会」というの看板が掲げられている。別荘地の後背は、手入れがされて尾根に径があるが、北に転じる辺りで消失し、農免道千代田隋道の上を経て埋立地まではヤブ。この際、尾根沿いに付けられた工事用道路を辿って埋立地に出る。ふり返ると備前坊が黄砂に霞んでいた。
   

千代田堂床山登山口(12:46)

シカの白骨体(15:14)
埋立地西端で昼食を済ませ、西側のヤブ峰を越えて旧農免道の峠に出た。少し南に下った所から、堂床山への自然歩道が分かれている。これを行くと楽なのであるが、峠から分水嶺を辿り、自然歩道を東に跨いで堂床山の南稜に上がった。期待していた径はどこにもない。最早、なが~いヤブ尾根歩きを覚悟して上根峠を目指す。611.6m峰を過ぎ、575m標高点まで来ると、西斜面が植林されて間もない笹原となり、尾根にシカの防護網が施されていた。歩き良いのであるが、角を絡ませて息絶えた鹿に出会い、複雑な気持ちになる。
   

573.5m峰(15:22)

龍山神社駐車場前の県道69号線(16:33)
シカの防護網のお陰で、573.5m峰までは順調なヤブ山歩きであったが、終盤で思いのほか迷走した。西側が明るく開けているので、ついそっちの尾根に下っては引き返す有様。挙句の果ては、分水嶺の西隣りの尾根に取り付き、谷に降りて県道69号線に出る始末。右に左に枝分かれした尾根の中から分水嶺を選んで下るのは難しいものだ。次回は、573.5m峰の辺りまで登り直して、正しい軌跡を得なくてはなるまい。



軌跡図 
                                                   所要時間:9時間27分、歩行距離:20.1㎞