赤ナメラ谷・悪谷・羅漢峡 |
2人 2010.10.10 ☀/☁ |
道の駅「スパ羅漢」(7:50/56)→赤ナメラ谷出合(8:15)→F2(8:35)→F3(8:39)→F5(8:48)→林道(9:26)→イイノ峠(9:36)→針山地区(9:47)→中道集会所(10:11)→844m峰(10:58/11:05)→峠(11:45)→林道悪谷線(12:00)→比丘尼ヶ淵(12:05/29)→悪谷下橋(12:54)→血がわりの淵滝落口(13:07)→大滝(13:40)→出発点(13:56) |
赤ナメラ谷出合(8:17) |
赤ナメラ谷F2(8:36) |
Oさんを誘って赤ナメラ谷を遡る。高低差が165mしかなく、全コースが滑床という、かねてから気になっていた谷である。道の駅「スパ羅漢」に車を駐めて、バイクのサーキットと化したR186の端っこを小さくなって吉和方面に向かう。20分で赤ナメラ谷の出合に着いた。天気は好晴。渇水期で流れは小さいが、澄んだ水がキラキラと耀いて赤い滑床をつたっている。渓畔林に囲まれた穏やかな渓は、木漏れ日が差し込んで暗くはなく、そのうえ滑床とくれば、最高の贅沢である。入口の小滝を越えてしばらく行くと、6mのF2が現れた。釜のある斜滝で容易に直登できる。 | |
赤ナメラ谷F3(8:39) |
赤ナメラ谷滑床(8:59) |
F2のすぐ上に5mのC/S斜滝F3が架かっていた。こちらも愉快に直登できる。この後もナメラは続き、ときおり小さな滝が現れて変化を添えてくれる。ここらではめずらしい、何とも不思議な沢である。滑床は、送電線の下を過ぎて南西に向きを変えるあたりまで続いている。泳ごうと思えばそれなりの深みもあるし、沢登りの初心者には格好の入門コースだ。 | |
赤ナメラ谷遡行終了点(9:24) |
イイノ峠(9:36) |
谷が南西に向きを変えるあたりまで来ると、両岸に杉の植林地が開けて平凡な河原になる。しばらく行くと、倒木に行く手を阻まれて、左岸の林道に上がった。入渓してここまで約1時間(約2㎞)の道程。林道は西に少し行った所で、相波峠(あいなみだお)から針山にぬける林道に出合っている。左にとると間もなくイイノ峠に出た。かつては飯山(いいのやま)から中道への山越えの径として利用されていたらしい。 | |
針山地区(9:58) |
中道集会所(10:11) |
イイノ峠から10分ばかり下ると、道は舗装されて、ハリヤマ川沿いに無人の民家や畑が散在している。峠から20分余りで針山地区に降りた。人の気配は感じられない。まさに限界集落だ。中道川沿いの道を羅漢山方面にたどると、10分で中道集会所に着いた。小学校の跡で、バス停がある。津田~中道・飯山を月曜日と水曜日に運行しているようだ。(往路8:35&8:41、復路11:48&11:54) | |
844m峰山頂(10:59) |
悪谷越えの峠(11:46) |
集会所の上(かみ)で左の里道に入り、民家の背戸の谷に取り付いた。北側の斜面に径が上っていた。茂ってきており、途中で東に向かう径を見失い、南に転じて尾根径をたどり、844m峰(四等)に登ってしまった。そこには、中道地区のTVの集合アンテナが建っていた。どおりで径が整備されているはずだ。今さら来た径を戻る気にはなれず、読図山行による尾根歩きをやることにした。紆余曲折の末、やっと峠に立つ。 | |
悪谷・比丘尼ヶ淵(12:09) |
羅漢峡・小滝落口(13:07) |
Oさん、想定外のヤブコギに魂消(たまげ)、峠からの荒れた下り径で、跨いだ倒木が折れて名誉の負傷。悪谷林道に出たときの第一声は、「ヤッター」である。比丘尼ヶ渕の磧に降りて、至福の昼食にした。悪谷は林道を下る。悪谷口からは旧道をたどり、中山橋の袂で、血がわり渕の上にある小滝の落口に降りた。この渕を泳いで突破すれば、本山行の充実度はさらに増すところであるが、今回はパス。 | |
羅漢峡の磧(13:09) |
羅漢峡・大滝(13:39) |
羅漢峡(小瀬川)は渇水期で、荒涼としている。ゴーロの河原歩きは退屈で水流に入るが、ヌルゴケで滑るのでとても歩きにくい。が、梅雨明けの時期は、激しい渓に変貌する。激流を縫うように徒渉を繰り返して遡るのは、なかなか愉快なものである。羅漢峡入渓から30分で大滝の下に着く。落差15mの大きな釜をもつ滝で、増水期には迫力がある。右側を直登できるが、Oさんにはちょっと難しいかも、ということで手前の石垣を登った。こちらもOさんには、大したものであったらしい。 |
出会った草花 | ||
ダイモンジソウ(大文字草) ユキノシタ科 | ノコンギク(野紺菊) キク科 | ツルニンジン(蔓人参) キキヲウ科 |
軌跡図 |
所要時間:6時間00分、歩行距離:14.9㎞ |