寂地峡(じゃくじきょう)アシガ谷・トチゴヤ谷
 
単独 2010.08.28 
寂地峡Ⓟ(7:30)→竜尾の滝F(7:37)→竜頭の滝F(7:47)→木馬トンネル(7:50)→F(8:10)→タイコ谷出合(8:48)→ミノコシ峠(9:20)→アシカ谷→堰堤(10:38)→F(10:48)→河津峡(10:52)→トチゴヤ谷出合(11:07/33)→F(11:35)→F(11:37)→大リュウズF(12:10)→F(12:18)→F(12:32)→F(12:42)→F(12:58)→F10(13:07)→F11(13:12)→F12(13:15)→1139m峰尾根(13:56)→寂地山縦走路(14:21)→竜ヶタキ尾根分岐(14:31)→Cコース→竜尾の滝(16:18)→寂地峡Ⓟ(16:22)
アルバム

竜ヶタキ 寂地峡野営場入口より(7:32)

龍頭の滝(7:47)
以前から気になっているトチゴヤ谷と甲羅ガ谷。今回トチゴヤ谷に挑戦した。管理棟横のカラー舗装された道を上ると、前方に竜ヶタキが屹立して見える。炊事棟の上の橋が通行止めで、取水堰堤を通って左岸の野営場に渡った。寂地峡自然遊歩道Bコースに取り付く。遊歩道とは言え急な上りで、毎度のことながら、横手道に着く頃にはすっかり息があがっている。真っ暗な木馬トンネルを潜って、五竜の滝の上に出ると、竜生橋が架かっている。
 

寂地峡F(8:10)

アシガ谷の大堰堤(10:42)
竜生橋から15分ばかりの所にある、滝見の径から渓に降りた。F6は二段12mの滝で、直登できる。その上にあるF7は15mの立派な滝で、左岸寄りを登る。あとは平凡なゴーロの河原となるので、登山道をたどって、ミノコシ峠に出た。Bコース取付から1時間45分の道程。ミノコシ峠を越してアシガ谷に入る。源頭は闊葉樹の疎林で簡単に降りられる。渓に入っても難しい所はなく、1時間20分で堰堤の上に出た。堰堤は左岸に巻き径がある。堰堤の下にあるF1は、両岸が切り立って手がかりがないので、右岸の立木を支点にして懸垂で降りた。
 

アシガ谷出合(10:53)

トチゴヤ谷出合(11:33)
F1から明るい河原を少し下ると、河津峡の本流に出る。川下に林道の終点になる橋が見えるが、河津峡を遡行する場合、この橋から入渓する人が多い。本流も日照り続きで、水の量は少ない。アシガ谷出合から350mばかり上流でトチゴヤ谷が出合っている。本流の右岸に小さなケルンが積まれていた。トチゴヤ谷は暗く、入口に小さな滑滝が架かっている。少し早いが、明るい河原で昼食にした。
   

トチゴヤ谷F(11:37)

トチゴヤ谷大リュウズF・F(12:10)
5分も奥に入ると狭くて薄暗いゴルジュが現れた。切り立った岩壁の間がC/S滝(約5m)になっている。水はほとんど流れていない。左岸にアイスハンマーを打ち込んで、大高巻きした。F5とF6の連漠(20m)は、大龍頭と呼ばれるこの谷いちばんの滝。三浦さんたちは右岸から取り付き、中間で右上気味に登るそうである。とても無理。とりわけF6が難しい。右岸を高巻いた。
   

トチゴヤ谷F12(12:42)

トチゴヤ谷上流部にあったドラム缶(13:20)
F5からF10までがこの谷の核心部と云われているが、その上にも次々と素敵な滝が現れた。いずれも直登できて、とても愉快である。源流域に近くなった所で、あるはずのないドラム缶に遭遇した。その訳に悩むが、後ほど納得することになる。「寂地山から小五郎山にかけて深谷川へ注ぐ支流は急峻な沢が多いが、特に登攀的要素の強い沢の双璧をなすのが、甲羅ガ谷とこのトチゴヤ谷である。西中国山地の沢(三浦章)
   

寂地山登山道(14:21)

竜尾の滝(16:22)
水が涸れ、ガレてきたので1139m尾根に上がった。何とそこには倒壊した作業小屋があり、瓶やらビールケースが散らばっていた。ドラム缶はここから転がり落ちたものとみえる。尾根をたどり、難なく登山道に出た。南に行き、標柱のある所から竜ヶタキ尾根を下った。踏跡もテープもあるが、枝尾根に迷い込まないよう細心の注意が必要だ。竜ヶタキの観音様にお参りして、Cコースを下った。 
 



軌跡図 
                                                   所要時間:8時間52分、歩行距離:13.7㎞