西目山(にしめやま)右田ヶ岳(みぎたがだけ)
 
 14人 2010.03.14 
右田小学校前Ⓟ(8:20/50)→西目山登山口(9:11)→第4ピーク(10:08)→西目山(10:28)→勝坂窯(11:08)→工事現場トイレ(11:09)→右田ヶ岳勝坂登山口(11:22)→岩峰(12:16/53)→西峯(13:04)→右田ヶ岳(13:18)→石船山(14:21)→観音堂(14:46)→天徳寺(14:57)→右田小学校前Ⓟ(15:12)
アルバム

右田ヶ岳 右田小学校南の市道より(9:04)

西目山大日登山口(9:11)
見て美しく登ってゆかいな岩峰の山、右田ヶ岳へということで遠路、山口県の防府にやって来た。右田小学校前の登山者用駐車場に車を置いて、西目山と右田ヶ岳の周回に出発した。高曇りの上に黄砂が飛来した、あいにくの空模様ではあるが、皆さん颯爽として心地よさそうだ。右に石船山と右田ヶ岳の岩峰が連なっている。右田小学校前の車道を西に行き、国道262号線を渡って勝坂方面に向かうと間もなく、大日の住宅地の中(左)に道が分かれている。これを150mばかりたどると、山側に西目山登山口の標識がある。出発点からここまで約1.1㎞。いよいよ登山開始ということで、緊張した面持ちである。

秋葉社へ上る急な石段(9:13)

秋葉社(9:14)
墓地の横を上っていくと、間もなく石段の道が現れる。距離は短いが、いきなりの急な階段上りはきつい。石段を上り詰めると、ササに覆われた境内が広がり、正面奥に小さな石の祠が祀られている。秋葉社である。祭神は神仏習合の火防(ひよけ)・火伏せの神として広く信仰された秋葉大権現(秋葉山本宮秋葉神社)である。「一般に秋葉大権現信仰は徳川綱吉の治世以降に全国に広まったとされているが、実際には各地の古くからの神仏信仰や火災火除けに関する伝説と同化してしまうことが多く、その起源が定かであるものは少ない。祠の場合は火伏せの神でもあるため、燃えにくい石造りの祠などが見かけられる。小さな祠であることが多く、一つの町内に何箇所も設置されている場合もある。(Wikipediaから)」

岩場の急登風景(9:37)

第5ピークと西目山(10:10)
第2ピークまでは難なく行けるが、第3ピークからは急な岩場が随所に用意されている。ロープも設えてあり、攀じるほどのものではないが、慣れないと結構なアルバイトを強いられる。やっと西目山の頂上、と思って上ってみれば、そこはまだ第4ピーク。目指す西目山は、鞍部を隔てた第5ピークのその向こうなのである。

第5ピーク下の岩屋(10:21)

第5ピークから見た楞厳寺山(10:22)
第5ピークの直下に5、6人は楽に泊まれそうな岩屋がある。ここが登山道になっており、腰をかがめて通り抜け、急坂をひと登りすれば第5ピークに出る。第5ピークの南面から西面にかけての眺めは素敵で、とりわけピラミダルな楞厳寺山(りょうごんじやま)の姿が良い。黄砂に霞む姿もなかなか風情があるが、やっぱり透きとおった青空の下が良い。

西目山山頂(10:27)

勝坂窯へ下る林道脇の工事風景(11:02)
三等三角点のある西目山の頂上は、雑木に囲まれ、四周を見渡すことはできない。おまけに防災用のパンザマストまで建っている。大日登山口からここまで約75分。もはや性根尽き果てた(?)人もいる。西目山から剣川支流の谷に降り、勝坂窯に下っていくと、集落最奥のすぐ上手で両岸がかなり広範囲に伐採され、工事が行われていた。大砂防ダムでも造るのかも知れん。

右田ヶ岳岩峰への登攀?(12:09)

右田ヶ岳西尾根の岩峰(11:36)
勝坂砲台跡の所から取り付き、右田ヶ岳西尾根を登った。中腹から上は急な岩尾根で、低山ながら高度感たっぷりの愉快な岩稜歩きが満喫できる。要所要所に固定ロープがあるので難はない。右田ヶ岳西尾根の圧巻は、何といっても岩峰。ここから見下ろす防府の町並みや周防灘の眺めは絶佳である。南面の懸崖はロッククライミングのゲレンデにもなっている。岩峰で昼食(12:16/53)にした。

右田ヶ岳山頂(中の峰)で(13:18) 

石船山(せきせんざん)山頂(14:23)
西の峰を経て中の峰に立つ。13時15分。空模様が今一で、良い時間になったので、石船山を経て天徳寺に下った。このルート、見所は多いものの急坂が続く。塚原に下るべきだったかも知れん。Aさんごめん。右田ヶ岳の前山・石船山に降り立って、ホッと一息。すぐ下の自然石に、曹洞宗大本山永平寺の第64代貫主・森田悟由禅師(1834~1915)筆跡の「般若心経」が彫られている。

石船山の中腹にある大きな石灯籠(14:45): 

天徳寺の大公孫樹(14:57)
石船山の南西尾根を下って行くと、龍頭観音の摩崖仏と大きな石灯籠がある広場に出る。佐波川を挟んで天神山を眺めやる、すてきな展望所だ。そこから右の谷に大きく曲がって下ると、周防国二十五番札所の観音堂がある。周囲に草木が茂り、少々荒れている。とにかく一行は、無事に天徳寺に帰り着いたのである。記念写真を見ると、悲喜交々、各人各様に写っているが、実に良い顔をしている。次回もすてきな山行を用意しなくてはなるまい。



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間22分、歩行距離:7.5㎞