岩倉ヶ嶽(いわくらがだけ)金比羅山(こんぴらやま)奥ノ院山(おくのいんやま)周鷹寺山(しゅうけいじやま)
2022.04.08 単独 
益田市有田の旧社跡駐車スペース(県170)(7:12/29)→美濃公民館(7:46)→河内地区の里道分岐(8:06)→弘法大師石仏が安置された乗越鞍部(8:41)→岩倉ヶ嶽(9:14)→金比羅山(9:56)→金毘羅社跡(10:07)→地蔵峠(10:17)→奥ノ院山(10:35)→358峰(11:07)→周鷹寺山分岐(11:41)→周鷹寺山(11:53/30)→周鷹寺山分岐(12:36/43)→298.6峰(13:38)→笹見谷への取付(13:50)→廃作業道(14:19)→砂防堰堤(14:39)→笹見橋(14:53)→県170→起点(15:04)
軌跡図
 この地図は、国土地理院地形図を利用したものである。

 所要時間:7時間34分、歩行距離:約14㎞
アルバム
益田市美濃地町(みのじちょう)と萩市下小川の境界尾根を歩く。益田市有田の旧社跡駐車スペースに車を駐めて、県道170号益田津和野線を黒谷(くろだに)方面へ。美濃地で市道美濃地田万線へ左折。美濃公民館(美濃小学校跡)、美濃農産加工センター、美濃八幡宮をめぐったあと、美濃地河内川左岸の道をたどる。約1.1㌔、右岸に移った先で、左の里道へ入る。地図では破線径が上黒谷町へ乗り越しているが、250m先の民家で行止り。谷沿いに続く破線径の行方がよく分からず、左手(東)の尾根へ上がる。踏跡があり、難なく乗越鞍部に至る。平坦鞍部の西側斜面に弘法大師の石仏が安置されていることから、古道の峠に違いない。西尾根へひと登りすると踏跡があり、難なく309峰に達す。大岩が集積したてっぺんで、岩ヶ嶽と呼ばれている。展望はない。

旧社跡の駐車スペース(県170)(7:31)

美能農産加工センター(美能公民館の東)(7:44)

河内地区の里道分岐(8:06)

弘法大師石仏が安置されている乗越鞍部(8:41)

弘法大師石仏(8:42)

岩倉ヶ嶽山頂(9:15)
岩ヶ嶽から先には明瞭な尾根道があり、約40分で金比羅山に着く。山頂は刈り払われて明るいが、展望はない。西尾根のほかに南面にも踏跡があり、ひと下りで金毘羅社の跡に出会う。社殿は倒壊し、石灯籠を残すのみのありさま。参道が南へ下っている。市境尾根の道へ戻る。西へ下った鞍部を地蔵峠と呼ぶらしく、小さな地蔵尊石仏が安置されている。かつては河内と平原を結ぶ峠道だったのかもしれない。行く手は「奥ノ院」と記された案内札が掛かっている。峠を上り返して約450m、390峰に着く。ちょっと大げさだけれど、頂稜は大岩累々、てっぺんには、トタン葺きの休憩小屋と石祠がある。石仏の安置された小さな石祠が「奥ノ院」なのだろうか。で、この山は奥ノ院山。西頂稜の落葉絨毯の中にハルリンドウを見かけた。うーん、これは良い。

金比羅山山頂(9:56)

金毘羅社跡(10:07)

地蔵峠(10:17)

奥ノ院山山頂に祀られた石祠(10:35)

奥ノ院山山頂の休憩小屋跡(10:37)

奥ノ院山西頂稜で出会ったハルリンドウ(10:40)
358峰を越えた先の鞍部で、首無し石仏二出会う。倒れていたのを起こして、あたりに頭部を探すが見つからず。上り返した頂稜で「ミノ村」と刻まれた石杭に出会う。次の鞍部まで、さらに2本あり。美濃村は、明治22年(1889)に美濃地村と有田村が統合したもので、昭和30年(1955)に美濃地町と有田町として益田市に編入されている。3本目の石杭に出会って約350m、周鷹寺山への尾根が左(西)へ分かれる。踏跡をたどると、12分ほどで周鷹寺山のてっぺんに着いた。樹林に囲まれた小さな平坦地に三角点が立っている。少し早いが、お昼にする。分岐に戻って市境尾根の道へ下るが、北に向かう支尾根に惑わされてちょっと迷走。北東の尾根へ下らないといけない。尾根道は明瞭で、難なく298.5峰を越える。

358峰山頂(11:07)

358峰北鞍部で出会った首無し石仏(11:14)

「ミノ村」石杭(11:27)

周鷹寺山分岐(11:41)

周鷹寺山山頂(11:55)

298.6峰山頂(13:38)
298.6峰北尾根の鞍部を上り返したところで、もはや13時50分。三ヶ岳は断念、笹見谷の破線径へ降りることにして、東面のヤブに突っ込む。が、このヤブが尋常ではなかった。身の丈を超す密叢シダと密叢女竹に難儀して、400mに満たない下りに25分を要するありさま。破線径に合流してほっとしたものの、廃作業道は荒れて茂るところも多く、そう楽にはない。しまいは、笹見谷川の河原を下って砂防堰堤から現役の林道へ上がる始末。やれやれで、ほどなく笹見谷集落に出て、県道170号線へ合流した。起点まであともう少し。

笹見谷への取付地点(13:50)

コシダや雑木が茂る笹見谷への下降ルート(13:52)

笹見谷に沿う廃作業道(14:20)

砂防堰堤(14:39)

笹見橋(県170)(14:53)

大道山 県170より(14:58)
HOME 山行記録 TOP