歓喜山(かんぎやま)平家山(へいけやま)烏帽子形山(えぼしかたやま)
単独 2020.10.20 
JR五日市駅(5:24)⇒JR広駅(6:31/34)⇒JR忠海駅(7:37/43)→歓喜山登山口(8:07)→大三島支線7(8:37)→歓喜山山頂(8:46)→展望スラブ(9:05)→展望岩(9:21)→滝の観音分岐(9:38)→東平家山(10:23)→平家山(10:38)→竹原火力北尾道線7(10:46)→烏帽子形山(11:29)→展望岩(11:39)→昼食(11:43/12:13)→烏帽子岩(12:22)→中電竹原火力線5(11:26)→烏帽子形山登山口(12:39)→JR大乗駅(13:02/41)⇒JR広駅(14:48/15:03)⇒JR広島駅(15:53/56)⇒JR五日市駅(16:13)
軌跡図
所要時間:5時間19分、歩行時間:約9.8㎞ 

 この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。
アルバム
忠海の歓喜山から福田の烏帽子形山まで里山ハイク。天気は好晴、日中は夏日の予報、JR忠海駅を7時43分に出発。R185を西へ約470mのところで右に階段歩道を下り、並走する北側の市道へ移る。汽車通の忠海高校の生徒さんがポレポレ列をなしている。田舎道にとけこむ、なごみの風景だ。それも約190m先の辻まで。生徒さんたちと別れて右に取り、川沿いの道を400mばかり上っていくと、左に歓喜山への道が分かれていた。
JR忠海駅(7:43) 歓喜山登山口(8:07)
はじめ、クモの巣だらけの草生した道にちょっと構えるが、樹林帯に入るとよい道になる。ほどなく、右に送電線巡視路が分岐し、歓喜山への案内表示がある。ひと登りすると尾根に上がり、10分足らずで大三島支線鉄塔7に出会う。東面に黒滝山、白滝山の眺めがある。
巡視路分岐(8:14) 大三島支線7(8:37)
尾根道は西に向かい、7分ほどで歓喜山山頂に着いた。頂稜付近にはヤブツバキが群生している。南尾根にも踏跡があり、少したどってみる。床浦(三)の団地へ通じているのだろうか。戻って北尾根の道を下る。鞍部を上り返したところに、素敵な展望スラブがある。ちょっと寄り道して、左に白滝山山塊、正面指呼の間に歓喜山、右に阿波島、大崎上島などの眺めを愛でる。
歓喜山山頂(8:46) 黒滝山、白滝山 展望スラブより(9:05)
展望スラブ分岐のすぐ上に大三島支線鉄塔6が建っており、こちらも眺めは悪くない。鉄塔6からひと上り約140m、右に展望岩への枝尾根道が分かれる。一帯には玄海ツツジが自生しているらしい。花期に再訪できたらいいな。分岐からほどなくの尾根上に展望岩があり、展望スラブの一段高いところから、いっそう素敵な眺めが楽しめる。とりわけ、阿波島方面の多島美と、彼方に見える多々羅大橋の姿がよい。
歓喜山 展望岩より(9:22) 大三島、生口島など 展望岩より(9:23)
展望岩分岐の約100m先が、歓喜山と平家山の間に立ち上がる市境尾根のピーク。樹間に、これから向かう平家山の連なりが見える。北に下って、鞍部を上り返したところに滝の観音への分岐があった。この際、少したどってみる。10分ほど行っても、滝の観音登山口まで未だ3分の1あたり。夫婦滝に会うのは断念して引き返す。途中に北への支尾根ルートあり。
平家山 歓喜山北の市境尾根ピークより(9:30) 滝の観音分岐(9:38)
市境の主稜線道に戻ってひと上りすると、開けて稜線漫歩の道行になり、あっちにもこっちにも展望岩。大乗の町並みや電発、阿波島、生野島などの多島美、生口島と大三島に架かる多々羅大橋など、眺め放題。やがて、東平家山の山頂に着く。てっぺんは雑木に覆われているが、東頂稜は裸地になって明るく開けている。
竹原火力、阿波島など 東平家山南頂稜より(10:19) 東平家山(前平家山)山頂(10:23)
東平家山の西方180mに、双耳の本峰平家山がある。本峰南頂稜の展望岩からは、歓喜山、大久野島、大三島、阿波島、生野島、大崎上島などを瞰下できるのがうれしい。平家山山頂は樹林の中にあるが、北東面が切り払われて、大峰、龍王のたおやかな連なりを遠望できる。烏帽子形山への市境主稜線の道を下るとほどなく、右に関谷への道が分かれ、続いて竹原火力北尾道線鉄塔7に出会う。西側が開け、福田の町並みを瞰下できる。鉄塔7をさらに少し下った右手枝尾根に展望岩あり。ちょっと寄り道して、岩の上に上がると、西方眼前に烏帽子形山の全容が広がり、北方広島空港の後背に鷹ノ巣山、カンノキ山の大きな山嶺が望まれた。これは穴場展望地、と言ってよいと思う。
歓喜山、大三島など 平家山展望岩より(10:35) 平家山山頂(10:38)
大峰山、龍王山 平家山山頂より(10:39) 竹原火力北尾道線7(10:46)
竹原火力北尾道線7より福田方面(10:46) 烏帽子形山 平家山南西尾根展望岩より(10:51)
ほどなく急なバカ尾根になり、ジッグザッグ下った鞍部で、村境と刻まれた小さな自然石標を見かける。鞍部を上り返して20分、右に塞峠への道が分かれ、次いで左に福田への道が分かれ、その先で電発竹原火力線鉄塔第5号に出会う。ここが烏帽子形山のてっぺんだ。鉄塔の建つ敷地は広く開けるも、見通しがあるのは送電線が向かう樹間だけ。
鷹ノ巣山など 平家山南西尾根展望岩より(10:53) 塞峠分岐(11:24)
福田分岐(11:26) 烏帽子形山山頂の電発竹原火力線5号(11:31)
主稜線の道を南西に少し下ると一転、マツ雑木低木の風化花崗岩帯になって、明るく開ける。素敵な展望岩がより取り見取り、中でも三番目に出会ったのが大岩テラスに平岩のベンチ付き、といった按排。これを知らず、いささかシャリばて気味の僕は二番目の展望岩で、それなりに満足してお昼をいただいた。三番目の展望岩から約15分、尾根肩の突端が岩稜になって、烏帽子の形をした大岩がなかなかの存在感を示している。ここもそれなりの展望地。平家山山系には、いたるところ展望地あり。
平家山 一番上の展望岩より(11:39) 烏帽子形山三番目の展望岩(12:15)
烏帽子形山南壁 三番目の展望岩より(12:16) 烏帽子岩(12:21)
急な岩稜をひと下り、中電竹原火力線鉄塔5を過ぎると、おだやかな樹林尾根になる。吸血昆虫がつきまとい、クモの巣が行く手の邪魔をする。鉄塔5から12分ひと下り、福田の登山口へ降りる。市道を右に取って、道なりに西へ向かうと、約18分でJR大乗駅に着いた。一息入れてホームに上がれば、北東にピラミダルな烏帽子形山が平家山と肩を並べていた。次の列車まであと25分。
中電竹原火力線5(12:25) 烏帽子形山登山口(12:39)
JR大乗駅(13:02) 烏帽子形山、平家山 大乗駅ホームより(13:16)
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