西黒沢(にしくろざわ)笹ノ折峠(ささのおれとうげ)
 
単独 2020.03.13 
林道茅原線(成君寺山の北)(7:19/28)→西黒沢集会所(7:58)→下垣内地区南西端の民家跡(8:14)→稜線(8:30)→東山口幹線鉄塔189(8:39)→西黒沢小学校跡(8:48)→570.9峰(9:17)→東山口幹線鉄塔186(9:35)→738峰(9:55)→林道の峠(10:15)→761峰(10:30)→鞍部分岐(10:44)→773.2峰(10:59)→807峰(11:13)→東山口幹線鉄塔181(11:23)→笹ノ折峠(11:41)→県道59号岩国錦線→茅原分岐(12:13)→林道茅原線→沼田分岐(12:32)→宇塚分岐(12:54)→起点(12:59/13:30)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:5時間30分、歩行距離:14.1㎞

アルバム
岩国市の里山歩き。谷山川(宗津川の支流)の右岸尾根に取り付いて、北東に笹ノ折峠までつないだ。市道宇塚線を上がって、成君寺山北の林道待避所に車を駐める。北に650mばかり下ったところから西黒沢の集落が開け、道は市道西黒沢線になる。はじめの岡田地区、続く原地区、いずれの家にも人の気配はない。でも、原地区の神社はキレイにされて、注連縄の紙垂もまだ新しい。原地区の西端に西黒沢集会所があり、その手前で中倉、日ノ浦への峠越えの道が分かれている。角に昭和47年(1972)3月竣工の原農道改修記念碑が建っている。錦町深川と本郷町宇塚をつなぐ市道西黒沢線は、かつて農道だったようだ。

林道茅原線(成君寺山の北)(7:29)

西黒沢岡田地区(7:36)

西黒沢原地区にある神社(7:51)

中倉分岐(7:57)
集会所から西に約300mのところで、谷山川右岸の下垣内(しもがいち)地区へ渡る里道が分かれている。国土地理院地図では、ちょうどこの場所で県道143が途切れ、日の浦川出合の約300m手前まで破線道になっている。踏跡ぐらいあるだろうと、下垣内地区へ渡る。一車線の舗装路にはシバが蔓延り、両側に広がる田園跡は身の丈を越す茅戸の原、山裾に散在する民家はいずれも廃屋、という有様。で、期待していた破線道ルートにはヤブが。微かな踏跡に突っ込んでほどなく、谷あいの民家跡に出会う。この先、スギ林の右岸沿いに破線径ルートを認めるが、簡単そうにはない。早々に尾根末端から取り付くのをあきらめ、横手に行って楽ちんをする。

西黒沢集会所(7:58)

西黒沢下垣内地区への里道分岐(8:03)

下垣内地区(いずれも廃屋)(8:04)

下垣内地区南西端の民家跡(8:14)
スギ林の下生えは薄く、民家跡から15分ほどで稜線に上がる。マツ雑木林の尾根に仕事道があり、北へたどる。約120m先で東山口幹線鉄塔(以後「鉄塔」)189に出会って開け、大将陣の連なりを見る。これより、遊歩道のような巡視路になってルンルン。ほどなく市道西黒沢線の峠に出る。左に取ってすぐ、右の道を上がると、そこは西黒沢小学校の跡地。奥に、給食調理室と屋外拡声子局が残っている。右手(東)の稜線鞍部を北へ上り返すと、ほどなく巡視路に合流し、藤邊先生の顕彰碑と首無石仏に出会う。碑には、当地小学校で明治29年から18年間教職を務めた藤邊榮三郎先生の功績を永遠に傳えるためこの碑を建てる 大正六年中倉区、の意が記されている。少し行ったところで倒壊小屋に出会う。祠の跡かもしれない。

谷山川右岸尾根(GPS標高442)(8:30)

東山口幹線鉄塔(以後「鉄塔」)189(8:40)

大将陣 鉄塔189より(8:40)

山谷川右岸尾根に続く鉄塔巡視路(8:45)

中倉越え市道の峠(8:46)

西黒沢小学校跡(8:48)

藤邊先生顕彰碑と首無石仏(8:54)

倒壊小屋(8:58)
倒壊小屋から約8分、巡視路は右(東)の支尾根へ渡って鉄塔188に出会う。見晴しがあり、南西に宗津川左岸尾根、南東に成君寺山を同定できる。巡視路は北に向かい、主稜線の肩ピークへ戻る。北東に、これから向かう738峰(GPS標高)の山体が広がっている。快適な巡視路歩きが続き、難なく鉄塔187の建つ570.9峰(西黒沢)に達す。三角点は見当たらず、見晴しがないので素通り。巡視路は、ほどなく作業林道に合流。北に100mのところで、巡視路は右の主稜線筋へ分かれる。

宗津川左岸尾根 鉄塔188より(9:07)

成君寺山など 鉄塔188より(9:08)

738峰(GPS標高) 鉄塔188北の巡視路より(9:11)

鉄塔187(570.9峰) 南西稜巡視路より(9:18)

作業林道合流(9:20)

巡視路分岐(9:22)
鉄塔186、そのピーク(GPS標高642)、いずれも見晴しなし。巡視路は主稜線の北西面を横手に続くが、主稜線をたどって738峰(GPS標高)へ上がる。ヒノキ林の広い平坦な山頂に、展望はない。東の主稜線を捨てて北尾根へ下り、巡視路に合流して鉄塔185をめぐる。この鉄塔も樹林に囲まれている。巡視路は東面の谷に下りて林道を横切り、鉄塔184へ向かっている。この際、林道を南へたどって主稜線鞍部(峠)に上がり、761峰を経て鉄塔184をめぐる。尾根筋にヤブはない。鉄塔184からは、樹林越しに大将陣が望まれた。

鉄塔186のあるピーク(9:37)

738峰(GPS標高)山頂(9:55)

鉄塔185(10:07)

沼田越え林道の峠(10:16)

761峰山頂(10:31)

鉄塔184&大将陣(10:32)
巡視路は主稜線に沿って、773.2峰(水浴)へ向かう。途中の鞍部で、上沼田への林道につながると思われる径が分かれている。773.2峰の山頂は、巡視路の真ん中に三角点が立っているほか何もなし。次の807峰肩ピークで鉄塔182に出会う。東面樹木越しに法華山を望むことができる。鉄塔182から5分ひと上り、807峰に着く。展望はない。主稜線の巡視路をたどって、県道59号岩国錦線の笹ノ折峠へ降りる。途中鉄塔181へ寄り道するが、ここも見どころなし。笹ノ折峠の大原(おおばら)側は通行止になっていた。羅漢山方面へは行けるようだ。県59を南にたどる。

鞍部分岐(10:44)

773.2峰山頂(水浴)(10:59)

鉄塔182(11:02)

法華山 鉄塔182より(11:05)

807峰山頂(11:13)

鉄塔181分岐(11:19)

作業林道合流(11:38)

笹ノ折峠(11:41)
主要地方道の番号を割り当てられている道にしては、スギの枝葉の散乱がひどい。クネクネ道を下ること約30分、本谷の茅原(かやはら)分岐に至る。右の林道茅原線に入る。舗装はされているが、枝葉のぐあいは県道をしのいでいる。分岐から約180mのところで、本谷風呂ヶ逧地区施業実施協定団地の看板を見かける。沼田分岐の先で北東面が開け、法華山を顧みる。路面は枝葉絨毯の様相となり、やがて宇塚分岐。右に取って起点に還る。

茅原分岐(12:12)

沼田分岐(12:32)

法華山 沼田分岐南の林道茅原線より(12:35)

宇塚分岐(12:54)