三杯飯山(さんばいめしやま)根笠山(ねがさやま)
 
単独 2020.03.06 
錦町野谷公民館(7:45/52)→城山北尾根取付(8:02)→城山(8:38)→七曲峠(8:49)→狼滝(479.2峰)(9:30)→乗越鞍部(10:00)→新徳山幹線鉄塔193(10:20)→新徳山幹線鉄塔192(10:48)→三杯飯山(11:13)→切石峠(11:38)→481峰(11:53)→根笠山(12:36/13:02)→作業林道合流(13:13)→林道合流(13:32)→猪木屋(猪固屋)バス停(13:53)→県道69号徳山本郷線合流(14:07)→にしきクリーンセンター前(14:16)→起点(14:34)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:6時間42分、歩行距離:12.7㎞

アルバム
岩国市の里山歩き。錦町野谷(にしきまちのたに)の郷(ごう)から、美川町四馬神(みかわまちしめがみ)の根笠山までつないだ。野谷公民館に車を置かせていただく。県道69号徳山本郷線を左に約250m、里道が交差する左向いに山道がある。取り付くとすぐ茂りだしたので、左手斜面を木登り。難なく稜線に上がると、道があった。しだいに灌木が茂ってくるが、踏跡は明瞭。やがて、堀切の跡としか思えない小鞍部に出会う。急尾根を上り返した440峰のてっぺんは、マツ・雑木疎林の丸い平坦地。四周に石組こそみられないが、これはまぎれもなく山城の跡ではないか。南陵は馬ノ背になって、守りを固めている。

錦町野谷公民館(旧野谷小学校)(7:55)

城山(440峰)北尾根への取付(8:01)

城山北尾根(8:12)

堀切跡(8:37)

城山(440峰)頂上(8:40)

城山南陵の馬ノ背(8:43)
市境の尾切り径を南に約10分、七曲峠と呼ばれる乗越鞍部に降りた。郷と柏ヶ谷(かやがたに)をつなぐ古道が乗り越している。峠から先の市境尾根の径は、倒木などで荒れるところもあるが大したことはない。451峰を越えた次のピーク、479.2峰(基準点名:狼滝)のてっぺんは、ひどい灌木ヤブ。南面できれいな径に出合うが、市境の尾根筋にこだわる。踏跡はあるものの、雑木が茂ってルンルンとはいかない。狼滝から25分ほどで、ふたたび乗越鞍部。中須北方面へ横手道が下っている。東へ尾根筋をたどる。乗越鞍部から約500mのところで、鉄塔巡視路に合流。右に取るとすぐ、新徳山幹線鉄塔193に出会う。見晴しはよく、西に金峰山、東眼前に三杯飯山の西峰(561峰)を眺める。鉄塔193から巡視路を約250m、右斜面に取り付いて鉄塔192へ上がる。展望はない。尾根筋にこだわり、561峰へ急登。すると早々、北に展望が開け、馬糞ヶ岳、水尾山の連なりにめぐりあえた。ヒノキ林の561峰山頂に展望はない。

七曲峠(8:49)

451峰(GPS標高)山頂(9:14)

狼滝(479.2峰)山頂(9:30)

乗越鞍部(9:59)

新徳山幹線鉄塔193分岐(10:18)

新徳山幹線鉄塔193(10:20)

561峰(GPS標高) 新徳山幹線鉄塔193より(10:20)

金峰山 新徳山幹線鉄塔193より(10:22)

馬糞ヶ岳、水ノ尾山など 新徳山幹線192より(10:51)

561峰(GPS標高)山頂(10:57)
561峰東の鞍部を上り返したところで、奇岩に出会う。そう大きなものではないが、縦横に走る深い亀裂は印象的だ。ヤブ尾根をひと上りすると、三杯飯山のてっぺん。境界標柱のほか何もなく、見晴しもない。

奇岩(11:09)

三杯飯山山頂(11:14)
南へ流れる市境尾根を右に見て北東尾根へ下ると、そこは明るい闊葉樹疎林の肩。まっすぐ行けば巡視路に出合うのだろうけど、右に取って主稜線を選ぶ。10分で巡視路に合流して、難なく切石峠へ降りる。石標の各面に、「にしハすま道」「きたハひろせ道」「みなみハみせ川」「観音石仏&いわやさん」と刻まれ、古道の名残りをとどめている。

三杯飯山北東肩の主稜線分岐(11:25)

切石峠(11:38)
石切峠からも主尾根に沿って巡視路が続くが、北面横手のところは尾根筋へ外れ、418峰、513峰のてっぺんにこだわる。バカみたいだけれど、513峰西肩で心地のよい闊葉樹疎林に出会ったので、これもそう悪くはない。

513峰(GPS標高)西肩(12:00)

513峰(GPS標高)山頂(12:08)
常灯畑分岐からは、尾根筋を10分ひと上りで根笠山の山頂。巡視路左手(東)の一段高いところに三角点が立っていた。マツ・雑木に囲まれて展望はない。南東40mのところに錦川第二線鉄塔45が建っているが、ここも展望はない。三角点に腰かけてお弁当を食べる。北頂稜に続く巡視路を下ると、すぐ分岐。右の長走ルートを捨てて、左の道を選んで尾根筋を下ると、ほどなく作業林道に合流した。標高380mあたりでヒノキ林が途切れ、ひどいヤブ道になる。ひっつき虫の総攻撃を受けるが、ほどなくきれいな林道に合流。やれやれである。

常灯畑分岐(12:27)

根笠山山頂(12:36)

錦川第二線鉄塔45(12:37)

長走分岐(13:06)

作業林道合流(13:13)

林道合流(13:32)
あとは快適な林道下り。廃社の雰囲気が漂う祠に出会って約500m、猪木屋(いのこや)集落に出る。梅の香と妙見堂の佇まいに、身も心も癒される。猪木屋バス停の手前から舗装路になり、約1㌔の道のりで県道69号線に合流。野谷川を渡る橋には、「に志多にばし」と刻まれた大理石の橋名板がつけられている。県道を左に取って約2㌔、一台の車にも出会うことなく、ポレポレ起点へ還った。

小社(13:44)
妙見堂(13:51)

西谷橋(14:06)

にしきクリーンセンター(玖北し尿処理場)(14:13)