尾島山(おじまやま)休山(やすみやま)日佐護山(ひさごやま)三峰山(みつみねやま)
 
単独 2020.02.05 
JR五日市駅(5:24)⇒JR安芸阿賀駅(6:28/33)→みはらし墓苑(7:20/24)→休山トンネル換気所分岐(7:28)→休山主尾根(7:43)→日切不動尊(7:46)→宮原線鉄塔13(7:54)→呉越峠(東畑(一))(8:06)→246峰旧軍遺構(8:44)→尾島山(9:38)→建設省電波塔(9:45)→休山(10:16/38)→426峰展望岩(10:55)→日佐護山(11:19)→三峰山(高烏山)(11:43/48)→天宝山(11:55)→鍋桟橋分れ(12:05)→高射砲陣地跡(12:27)→高烏台(12:30/13:10)→みはらし荘(13:27)→警固屋中学校前(13:37)→アレイからすこじま公園(14:19)→JR呉駅(15:00/14)⇒JR広島駅(15:53/56)⇒JR五日市駅(16:13)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。     歩行時間:8時間26分、歩行距離:約24㎞

アルバム
休山の主稜線を北から南へたどってみた。JR安芸阿賀駅を6時33分に出発。北端の取付が分からないため、とりあえず、休山トンネル東出口北側の市道を上がってみることに。まだ暗いので、目の薄い僕には地図読みが難しく、端から少々迷走。いとわずヘッデンを付けるべし、である。みはらし墓苑で、大空山の上にお日様を見る。今日の天気は悪くなさそうだ。NHKラジオ中継局を右に見て約150m、休山トンネル換気所への道が右に分かれる。この道の右手に地形図の破線径らしいのがある。取り付くと、ほどなく竹藪になって消失。左手支尾根に微かな踏跡があり、容易に主稜線の道へ飛び出した。道の西側に塹壕跡ではないかと思われる溝が続いている。この際、主稜線を北にたどる。

大空山、白岳山など みはらし墓苑より(7:23)

休山トンネル換気所分岐(7:28)

休山主尾根への取付(7:38)

休山主尾根(7:43)
ほどなく日切(ひぎり)不動尊に出会い、その先で廃屋が半倒壊していた。その中に鳥居様の廃材を見かける。うーむ、おこもり堂だったのかもしれない。緩やかに高度を下げて約280m、宮原線・日新製鋼線鉄塔14に出会う。その約150m先に鉄塔13が建ち、西方に呉市山手の町並みや鉢巻山などが見渡せる。これより尾根は左右に分かれ、流れ下っている。いずれの尾根にも道はあるが、明瞭な左のほうを選ぶ。10分ほどで旧R185の呉越峠(くれごえとうげ)へ降りた。阿賀駅を起点にする場合、旧R185をたどったほうがきれいな軌跡を描けたわけだが、今回のルートも悪くはない。Uターンして休山を目指す。休山トンネルの上に当たる246峰の南頂稜で、旧軍遺構と思われる石積に出会う。ほかに円形の削平地もあるが、そこにコンクリート片などは見当たらない。

日切不動尊(7:46)

日切不動尊北の半倒壊した廃屋(7:46)

宮原線・日新製鋼線鉄塔13(7:54)

呉越峠(東畑(一))(8:06)

休山主尾根への取付(8:08)

246峰に残る旧軍遺構(8:44)
246峰をひと下りした鞍部を、市道阿賀休山線が横手に越えている。以後、主稜線に沿った市道が警固屋まで続く。市道をたどれば楽ちんだけれど、尾根筋にこだわる。最初の市道横断後の取付でちょこっとシダヤブに出会い、3回目の横断でブロック積擁壁を攀って薄い雑木林をひと歩きしたほかは、すべての稜線に明瞭な道あり。で、市道に出たり入ったりは、16回あったと記憶している。KDDI電波塔の建つピークで、石仏の安置された岩群(いわむら)に出会う。南頂稜の大岩の下でも2体の石仏を見かけたので、お大師信仰の山なのかもしれない。

市道阿賀休山線の横断(8:51)

市道阿賀休山線の横断(9:03)

KDDI休山無線局(9:13)

KDDI無線局南東ピークの小さな岩群(9:30)
4回目の市道横断をやって、上がったピークが尾島山。廃止された無線中継局のそばに、明治神宮遥拝所の石柱と三角点標柱が立っている。樹木に囲まれて展望はない。市道に再会して約130m、国交省無線中継局の左手から尾根道に取り付く。この尾根にも3体の石仏、その先に阿賀マリノ大橋や白岳山などの展望地あり。8回目の市道横断をして約280m、スギ林の中で井戸に出会う。主稜線はこれより西に約40m高度を上げて、休山頂稜になる。

尾島山(316.5峰)山頂(9:38)

国交省休山無線中継所(9:45)

阿賀マリノ大橋など 休山北尾根H345あたりより(9:50)

井戸(休山山頂の北東面)(10:09)
休山頂稜域は園地整備され、東面直下に石鎚権現社、頂稜にNHKTVと民放TVの電波塔、東屋、トイレ、展望台などがある。展望よろしく、北東から北西にかけてのパノラマを楽しめる。あいにく遠くは霞んでおり、絶佳とはいかないが、たどった峰々がなつかしい。これより南に流れる主稜線には、遊歩道が整備されている。取り付いてすぐ、休山最短コース(室瀬町コース)が右に分かれる。

NHKTV電波塔(休山山頂)(10:19)

民放TV電波塔(休山山頂)(10:18)

石鎚権現社(休山頂稜東面)(10:23)

展望台(休山山頂)(10:38)

野呂山 休山展望台より(10:29)

白岳山、下蒲刈など 休山展望台より(10:29)

情島、倉橋島など 休山展望台より(10:29)

江田島、能美島など 休山展望台より(10:31)

古鷹山、大麗女島など 休山展望台より(10:31)

室瀬町分岐(10:39)
快適な遊歩道をどんどん下る。12回目の市道横断をやってすぐ、展望休憩所に出会う。立派なものだが、樹木が育って見晴し悪く、使われている様子はない。横の階段道を上り返した稜線には、426、438、443のピーク(いずれもGPS標高)が続いて、はじめの2峰には展望岩あり。426峰展望岩から日佐護山を、438峰北頂稜から休山を、438峰展望岩から安芸灘の島々を眺める。地形図からして、この稜線にこそ三峰山のおもむきがある。そして次の市道横断地点には、大岩が御神体の高天原神社。みどころ満載だ。

市道警固屋休山線の横断(11回目)(10:43)

休山公園遊歩道(10:49)

展望休憩所(10:51)

426峰展望岩(10:55)

日佐護山(右) 展望岩より(10:55)

休山 438峰北東頂稜より(11:01)

438峰展望岩(11:03)

高天原神社(11:12)
高天原神社の鳥居前から遊歩道に取り付いてひと上り。出合った分岐を右に取るとすぐ、日佐護山の山頂。休憩ベンチがあるだけで、山名札も展望もない。分岐に戻って左に取ると、開けて、少々くたびれた展望東屋がある。南東面180度に安芸灘のしまなみ風景が広がっている。

日佐護山分岐(11:18)

日佐護山山頂(11:19)
 

日佐護山展望東屋(11:22)

情島、倉橋など 展望台より(11:22)
市道を左に見て小ピークを越え、15回目の市道横断地点に出る。左(南東)へ大入高烏山線が下っている。正面(西)の警固屋休山線の谷側に「冠崎道」の案内石柱を見る。地形図では、この先から破線径が阿賀南(九)へ下っている。阿賀南(九)には冠崎の地名があるので、きっと古道があるに違いない。先を急ぐあまり、取付を確認しなかったことが悔やまれる。6分ひと上りで、高烏山(三峰山)山頂。草叢の中に三角点標柱が立ち、向いに休憩ベンチがあるが、展望はない。約120m南西に砲台跡があり、展望東屋が建っている。北西面の眺めがよく、呉港を瞰下できるのがうれしい。

市道大入高烏山線分岐(11:36)

「冠崎道」の案内石柱(11:36)

三峰山(高烏山)山頂(11:43)

三峰山(高烏山)展望東屋(11:48)

呉港、鉢巻山など 展望台より(11:46)

呉港、江田島など 展望台より(11:47)
主稜線は、砲台跡から南南東に約280m向かったあと南西に転じ、右に左に支尾根を分けて蛇行しながら音戸の瀬戸へと流れていく。一方、遊歩道は南西支尾根へ続き、5分ほど下った主稜線との付け根に天宝山(てんぽうざん)と呼ばれる霊地あり。建立されている仏舎利塔、沖縄戦戦没者慰霊碑にお参りして、謹んでご冥福をお祈りする。南西支尾根の遊歩道は、約320m先の平山と呼ばれる小ピークで東面へ下り、市道へ合流する。なお、遊歩道は合流手前で南西横手に分れ、鍋桟橋へと下っている。

天宝山(11:55)

鍋桟橋分れ(12:05)

市道警固屋休山線(12:10)

高射砲陣地跡(12:28)
主稜線に乗ったり外れたりする市道を道なりに約930m、左手に遊歩道取付あり。上っていくとほどなく、高射砲陣地の跡という広場に飛び出す。大きな円形の凹地から、その巨大さが想像できる。終戦後しばらく折れ曲がった無残な姿をさらしていたという。広場を横切った先に高烏台の園地。砲台跡をめぐり、展望台上り口で三峰山を顧みる。展望台からは、南東面180度の眺めよく、情島が印象的。平清盛日招像(たいらのきよもりひまねきぞう)前のベンチに腰かけて、音戸の瀬戸を眺めながらバナナ弁当を食べる。風が冷たく、少々寒い。

高烏台の砲台跡(地殻変動観測地点)(12:30)

三峰山、天宝山など 高烏台より(12:33)

平清盛日招像(12:37)

情島 高烏台展望台より(12:36)
高烏台から光田庭園を経る園地遊歩道は、先の豪雨災害(2018.7)復旧工事のため立入禁止。市道を下り、みはらし荘の先から右の小道へ下り、警固屋中学校前のR487に出る。あとは海岸通りを、ポレポレJR呉駅へ向かうだけ。途中に巡洋艦青葉終焉の地、23年までに閉鎖されるという日新製鋼の高炉、第1潜水隊群の艦艇など、みどころが多く退屈しない。

光田庭園入口(13:15)

呉市老人福祉センターみはらし荘(13:27)

日鉄日新製鋼呉製鉄所の高炉(14:02)

第1潜水隊群の艦艇 
アレイからすこじま公園より(14:19)