天狗山(てんぐやま)奥山(おくやま)青影山(あおかげやま)龍王山(りゅうおうざん)
 
単独 2019.12.08 ☁/
JR五日市駅(5:24)⇒JR広島駅(5:40/49)⇒JR三原駅(7:10)⇒三原港(7:41)⇒土生港(8:17/21)→荒神社(8:33)→遊歩道取付(8:41)→村上水軍碑(8:52)→天狗山(9:12)→展望広場Ⅱ(9:26)→明徳寺分岐(9:39)→善徳寺(10:04)→展望東屋(11:17)→奥山(11:04/08)→大山峠(11:29)→大山(11:47)→青影山(青陰城本丸)(12:08/32)→光平(県120)(12:52)→因北小前(13:08)→重井越え里道の峠(13:27)→龍王山取付(重井東部ほ場)(13:46)→登山道合流(14:02)→龍王山(14:10)→登山口(14:26)→重井港(14:41/15:08)⇒三原港(15:27)⇒JR三原駅(15:43)⇒JR五日市駅(17:16)
軌跡図
  この地図は、国土地理院の地形図を利用したものである。      歩行時間:6時間21分、歩行距離:17.8㎞

アルバム
しま山歩き。因島土生町の天狗山から奥山、青影山、龍王山、とつないだ。土生港を8時21分に出発。薄曇りだけど、青空ものぞきはじめている。今日は好晴間違いなし。県道366号西浦三庄田熊(にしうらみつのしょうたぐま)線を右(南東)に約400m、荒神社の参道に取り付く。急な石段を上がり切った尾根肩に荒神社が建っている。右側の尾根径に入る。社の背戸は墓地で、足下に土生の街が広がる。小径は約180mで横手の舗装道に出合って、先で安郷(あんごう)天狗山線に合流する。その手前60mに、遊歩道の取付がある。丸太階段の道を上がると、送電線鉄塔を過ぎたところで素敵な景色に出会う。指呼の間に立石山(生名島)、その後ろに積善山(岩城島)と、ピラミダルなしま山が美しく納まっている。

土生港(8:19)

荒神社参道入口(8:31)

荒神社(8:33)

荒神社の上に続く作業径(8:38)

遊歩道取付(8:41)

積善山(左)、立石山など 鉄塔上の展望地より(8:46)
ほどなく、一帯は因島公園と呼ばれる展望園地になる。西面の眺めがよいのは、言うまでもない。労働運動先駆者顕彰碑、村上水軍碑などをめぐって、ホテルいんのしまの建つ天狗山南尾根鞍部に出る。ホテルの西側に因島公園の入口、北側に鯖大師の庭園がある。市道安郷天狗山線は、天狗山の西面横手に北尾根まで続いているが、鯖大師庭園北側の連れ潮径に取り付く。因島ゆかりの文人の詩歌など19碑が配された遊歩道で、悪くない。山頂に近くなると眺めもよく、取付から約200mのところに展望台、ほどなく因島TV放送局が建つ天狗山のてっぺんに着く。眺めは、展望台が西方、山頂が東方によいが、他は樹木に遮られている。東面横手から北尾根に舗装遊歩道が下り、安郷天狗山線の終点広場に合流している。北尾根には広い遊歩道(まるで林道)が続き、ほどなく東屋の建つ展望広場Ⅲに着く。眺めは樹木越しでよくない。

因島公園の村上水軍碑(8:52)

ホテルいんのしま&因島公園入口(8:57)

鯖大師&連れ潮径入口(8:56)

生名島、佐島など 連れ潮の石ぶみ(林芙美子)より(8:35)

因島TV放送局 展望台より(9:09)

鶴島、生口島(牡蠣山)など 天狗山山頂より(9:12)

奥山 天狗山山頂より(9:15)

展望広場Ⅲの東屋(9:20)
以後、北の主稜線はアップダウンを繰り返して、市道土生三庄線の峠へと高度を下げていく。その約200m等間隔の2ピークに、展望広場Ⅱと展望広場Ⅰが整備されて、遊歩道は終わる。いずれの展望広場も樹木が育って、名ばかりになっている。展望広場Ⅰには明徳寺霊場と思われる石祠があり、次のピークで69番(ちょっと東面へそれたところ)に出会う。展望広場Ⅰからは、尾根道になって善徳寺分岐まで続く。途中、東支尾根に明徳寺への道が分かれるが、これが妙見山明徳寺巡拝路なのだろう。

展望広場Ⅱ(9:26)

展望広場Ⅰ(9:31)

69番霊場(9:35)

明徳寺分岐(9:39)
展望広場Ⅰから約600mの小ピークで、善徳寺への道が右に分かれる。この際、主稜線の道を選ぶが、ほどなく荒れはじめ、谷へ降りてミカン畑から因島変電所南の里道へ出るという始末。分岐を右に取っていたら、容易く善徳寺下の市道に出られたに違いない。ともあれ、地形図の破線径を探して善徳寺へ向かう。善徳寺の墓地を通らせてもらって、北に向かう谷沿いの山径をたどる。が、ほどなく砂防堰堤に出合って、径は消失。左岸の急尾根に取り付いて木登りで上るが、これがカチカチの山肌、イバラまじりのまばらな灌木となれば、楽にはない。高度を上げると、トルカネット土留めが行われており、砂防対策に苦労されていることがうかがえる。樹木のすみやかな成長を祈るばかり。善徳寺から約45分を要して主稜線に上がると、東屋が建っていた。南東方面の展望案内板が立っているが、草ボーボーで、茅戸越しに弓削島が見えるだけ。

善徳寺分岐(9:44)

善徳寺(10:04)

谷沿いの破線径(10:14)

砂防堰堤(10:16)

トリカルネット土留が行われているヤブ尾根(10:33)

展望東屋(10:48)
北面には、それは立派な遊歩道、青影山奥山線が通っていた。ルンルン10分ほどで、奥山山頂に着く。途中に観音寺への道が南東面に分かれている。この道を選べば、うんと快適だったに違いない。さて奥山山頂、広く開けて明るく、まことに心地がよい。観音寺から西国33番各寺の本尊を模した石仏が安置されていることから、観音山とも呼ばれているそうな。東を向いて並ぶ16体の石仏に手を合わせたあと、弓削島、佐島などを眺めながら一息入れて、遊歩道を西に下る。約20分で大山峠、山道が中庄町山口から土生町郷へ乗り越している。

遊歩道青影山奥山線(11:17)

奥山山頂(11:04)

弓削島、佐島など 奥山山頂より(11:06)

大山峠(11:29)
峠を上り返したところに石仏を集めたお堂が建っている。少し傾いで古くはあるが、訪う信者さんの痕跡はそこここに新しい。ひと上りして稜線ピークを越えた肩に展望東屋あり。眺めは素晴らしく、生名島(いきなじま)、岩城島、亀島、鶴島、平内島(へなじま)、生口島などのしまなみ風景は絶佳と言うほかない。

大山峠西の展望東屋(11:35)

積善山、牡蠣山など 展望東屋より(11:35)
次の乗越鞍部を上り返すと、起伏の緩い稜線になり、その中ほどのピークに大山(おおやま)の三角点が立っている。この下を県道120号中庄土生線の大山トンネルが通っている。ひと下りでふたたび乗越鞍部となり、上り返して稜線肩に至れば、いよいよ青陰城跡(青影山)が眼前指呼の間に姿を見せる。次の鞍部には休憩ベンチが設えられ、田熊町と中庄町を結ぶ乗越道も、広くてよく踏まれている。5分とかからないで、二ノ丸跡へ上り返す。東屋からは、南方に瀬戸のしまなみを一望できる。頂稜の東側が本丸跡。こちらは平坦な広場になって、中央に青陰城跡の碑が立っている。説明板に因島村上氏の本城の役割を果たした、と記されている。なるほど、北面も開けて、因島大橋からこれから向かう龍王山までが見渡せる。南側のベンチに腰かけて、至福の昼食タイム。

大山山頂(11:47)

青陰城跡(青影山) 南東尾根の展望地より(12:01)

青影山南東の乗越鞍部(12:02)

青陰城二ノ丸跡(12:06)

青陰城本丸跡(青影山山頂)(12:10)

龍王山、白滝山など 青影山山頂より(12:09)
乗越鞍部に戻って、中庄町への谷道を下る。はじめはスギ林のガレた道だが、ほどなくよい道になって、鞍部から約15分で光平の里道に合流する。県道120号を経てR317を北上。因北小学校前の道を左に取り、県道367号中庄重井線に入る。小丸からは、市道新池線を経て重井越えの里道(たぶん林道)をたどる。峠を越えると、目の前に重井東部ほ場と龍王山が広がった。道は西瀬戸自動車道の高架を潜って県道367号へつながるが、四国溶材の手前を左に取って、ほ場の道を上がる。8分ほどで上端に至り、ため池管理道から地形図の破線径に取り付く。稜線の踏跡には孟宗竹や灌木が茂っているが難はない。10分ほどで龍王山登山道に飛び出した。

青影山 中庄町光平の里道より(12:50)

重井越えの里道(13:24)

重井東部ほ場&龍王山 里道峠の重井側より(13:28)

重井東部ほ場上端の龍王山取付(13:46)

龍王山東尾根(13:53)

龍王山東尾根の登山道合流地点(14:02)
よく踏まれた登山道のへりには、石仏が安置されている。5分ばかりで石段が現れる。上は石垣を築いた壇で、巨石を背にしてトタン造りの社が建っている。社は石鎚神社の拝殿、巨石が御神体、だと思う。お参りして、今日のよき日を感謝。巨岩の左右に道があり、西側に回ると、対の八大龍王祠の奥に石鎚神社の碑が立っていた。ここが龍王山のてっぺん。因島大橋から生口橋までぐるっと250度、パノラマを満喫する。龍王権現の石仏をめぐりながら登山道を下れば、重井港まで約30分の道のり。

龍王山山頂(14:10)

白滝山、因島大橋など 龍王山山頂より(14:11)

龍王山登山口(14:26)

重井港(14:41)