右田ヶ岳(みぎたがだけ)三谷山(みたにやま)山城山(さんじょうさん)八幡岳(はちまんだけ)
 
単独 2018.11.15 
JR五日市(6:08)⇒JR岩国(6:33/44)⇒JR防府(8:32/38)⇒天徳寺前(8:53/56)→観音堂(9:09)→石船山(9:24)→右田ヶ岳南ノ峰(10:04)→中ノ峰(10:12)→北ノ峰(10:22)→塚原分岐(10:26)→391峰(10:32)→350峰(10:42)→326峰(10:50)→展望岩分岐(11:13)→三谷山分れ(11:20)→三谷山(11:26)→展望岩(11:36/41)→山城山(11:47/12:07)→三谷山登山口(12:21)→八幡岳取付(12:34)→もみじの広場分岐(12:53)→八幡岳(13:12/21)→もみじの広場下の林道(13:43)→奥伏野橋(13:55)→ライフケア高砂バス停(14:02/28)⇒JR防府(14:44/15:23)⇒JR岩国(17:08)⇒JR廿日市(17:47)

軌跡図
                                                            所要時間:5時間5分、歩行距離:約12㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
周防の名山右田ヶ岳から、北に八幡岳までつないだ。JR防府駅から天徳寺前までタクシー利用、料金は1,110円也。20分待てばバスがあるのに、気がせいて贅沢をする。天徳寺の山門を潜ると、本堂の後背に石船山(せきせんざん)が峨々と立ち上がっている。まるでご本尊のように。本堂左手の石段を上がり、天徳寺コースに入る。歴代天徳寺住職の墓の前を通って観音堂へ。観音堂の仏さまは天徳寺の本堂に遷移されており、中は空っぽ。説明書きによると、石船山の登山ルート及び東面の道に点在する磨崖仏は、この観音堂の観音菩薩像を第一番に、三十三体観音石仏霊場として大正4年から大正13年にかけて刻まれたものらしい。

天徳寺本堂&石船山(8:59)

観音堂(9:09)
磨崖仏をめぐりながら、眼下に広がる景色を楽しみながら、石船山(前岳)を越える。右田ヶ岳の2峰はいよいよ間近に迫り、顧みれば天神山、桑山、三田尻中関港(みたじりなかのせきこう)を配す、防府の堆積平野が広がっている。もう、言うことなしである。標高320mあたりで分かれる尾根ルートに入って、南ノ峰に上がる。山頂は樹木に覆われているが、南面に素敵な展望地があり、西目山(にしめやま)や楞厳寺山(りょうごんじやま)を一望できる。中ノ峰に渡ると、てっぺんの岩場には先行グループが陣取り、そうそう腰を上げそうにはない。やむなく、北側の頂稜で一息入れる。それでも、東に矢筈ヶ岳、大平山、北にこれから向かう稜線や山口尾などを眺めることができて、悪くない。満足して、北尾根の縦走路へ下る。

33体観音石仏霊場2番龍頭観世音(9:11)

右田ヶ岳 南尾根標高260mあたりより(9:47)

西目山、楞厳寺山など 右田ヶ岳南ノ峰より(10:03)

南ノ峰と中ノ峰の鞍部(10:07)

中ノ峰山頂(10:14)

矢筈ヶ岳、大平山など 中ノ峰山頂より(10:14)

右田ヶ岳北尾根、八幡岳など 中ノ峰山頂より(10:14)

塚原分岐(10:25)
北ノ峰から仰ぎ見る右田ヶ岳本峰は、とてもピラミダルで印象的。塚原分岐のある鞍部を上り返し、319峰頂稜から顧みると、北ノ峰が中ノ峰に抱っこされているようでかわいい。319峰山頂で、塔之岡コースが右(東)の尾根に分かれる。縦走路は左(北)に下っていき、ほどなく眺望が開ける。左手に佐波山、前方彼方に西鳳翩山から龍門岳にかけての峰々。

右田ヶ岳中ノ峰、北ノ峰 391峰より(10:31)

塔之岡コース分岐(391峰山頂)(10:32)

西鳳翩山、東鳳翩山など 391峰北尾根より(10:37)

佐波山など 391峰北尾根より(10:38)
よく踏まれた縦走路は楽ちんそのもの。雑木の尾根に見晴しはなく、さっさか歩きをしたのはよいが、三谷山分れを通り過ぎる始末。展望岩分岐に至って気付き、あわてて引返す。分れには、赤、黄色、ピンクのテープが付けられて、ちょっと見えにくいけれど小さな案内木札までかかっていた。けっきょく、10分あまりのタイムロスをやらかす。三谷山は、南支尾根の肩のピークで、約5分の寄り道。南面が開けて、目の前に右田ヶ岳の北方稜線が広がっている。ともあれ、予定の軌跡を描いて、二度目の展望岩分岐。

三谷山分れ(11:21)

三谷山山頂(11:26)

右田ヶ岳、391峰など 三谷山山頂より(11:26)

展望岩分岐(11:12)
展望岩へ寄り道して、これから向かう八幡岳を眺めやる。左で山口尾(朝日ヶ岳)が存在感を放っている。東に目を転じれば、和田峪(わだかけ)の田園と佐波川を間に置いた矢筈ヶ岳と大平山に親しめる。分岐に戻り、南東に流れる尾根道を下る。ほどなく、肩ピークの山城山に着く。山頂標識は、肩の突端に立っている。東面は方丈節理の懸崖で、先の展望岩に勝るとも劣らない展望地。西には三谷山が指呼の間にある。至福のお昼時を過ごして、尾根道をたったか下れば、10分たらずで三谷森林公園道路(三谷山登山口)に出た。

山口尾、八幡岳など 展望岩より(11:37)

山城山山頂(11:50)

三谷山(左) 山城山より(11:47)

三谷山登山口(12:21)
公園道路を左(北)に約800m、出会いの広場手前で右手の歩道に取り付く。横手に分岐する林内散策道を捨て、谷沿いの道を上っていく。かつての遊歩道は、めったに踏まれることがないようで、草生し荒れている。道はジッグザッグに高度を上げて、やがて尾根道になる。ほどなく、もみじの広場分岐の案内標識に出合って、右の八幡岳南西尾根の道に入る。ウラジロシダが被るところが多く、虎ロープなどもあってけっこうワイルドなところもあるが、難はない。分岐から20分で八幡岳の山頂に着いた。平坦な山頂は、マツや灌木が育って四周見晴るかす、とまではいかない。岩の上に上がると、北に山口尾や龍ヶ岳、南に右田ヶ岳の北稜を眺めることができる。東尾根に324.3m三角点ピークがあるが、ヤブっているので、頂稜の岩塔でUターン。この尾根、近いうちにたどってみよう。分岐に戻り、もみじの広場へ下る。こちらの遊歩道は健在で、10分で公園道路に出た。そこは、もみじの広場の少し下で、林内散策路の出入り口のようだ。

出合いの広場の八幡岳登山口(12:34)

もみじの広場分岐(12:53)

八幡岳登山道(13:00) 

八幡岳山頂(13:13)

八幡岳東頂稜の岩塔(13:16)

もみじの広場下の八幡岳登山口(13:43)
公園道路を下っていくと、20分で奥伏野橋。振り返って眺める山城山の姿は、表の石船山に負けていない。きずなの森をちょっと見して県道24号防府徳地線に出ると、左手すぐにライフケア高砂バス停があった。防府駅前行きのバスまで、あと26分。重畳、重畳。

山城山 奥伏野橋東詰より(13:55)

ライフケア高砂バス停(14:02)