玉峰山(たまみねさん)
 
単独 2018.10.31 |☂
道の駅「酒造奥出雲交流館」(奥出雲町亀嵩)(8:08/8:19)→玉峰山荘前(8:25)→一本松跡(8:56)→雌滝(9:08)→玉峰山連絡道(9:24)→一本松跡(9:45)→窓岩コース分岐(10:06)→三本松(10:22)→窓岩(10:25/42)→かざし岩(10:55/59)→しま岩(11:03)→雄滝分岐(11:16)→小窓岩(11:23)→玉峰山(11:47/12:20)→窓岩コース分岐(12:48)→雄滝分岐(13:16)→登山道入口(13:38)→雄滝(13:43/47)→登山道入口(13:49)→キャンプ場(13:51)→名子堀橋(14:01)→玉峰山荘前(14:10)→起点(14:16)

軌跡図
                                                            所要時間:5時間57分、歩行距離:11.2㎞

 この地図は、国土地理院の地形図を使用したものである。

アルバム
久しぶりに、奥出雲町亀嵩(かめだけ)の玉峰山を訪ねた。道の駅「酒造奥出雲交流館」に車を置かせていただく。湯場橋を渡って、町道を南へ約300m。玉峰山荘入口の向いから、しゃくなげ園への階段道が上っている。これが玉峰山への取付で、入るとすぐ左の尾根筋に道が分かれる。ササが刈られ、ヤマコウバシが鮮やかに色づく、穏かな道だ。

道の駅「酒造奥出雲交流館」(8:18)

玉峰山荘 後背は三郡山(8:25)

玉峰山荘前の玉峰山取付(8:26)

ヤマコウバシの紅葉(8:49)
20分ばかりで一本松跡の分岐に至り、右の雌滝(めだき)コースを選ぶ。横手に下って左岸に渡ると、約150mで雌滝直下への径が右に分かれる。谷床に降りると、奥にその名にふさわしいチョックストーン滝が架かっていた。コースに戻り、ジッグザッグに組まれた急な鉄階段歩道を下っていくと、子滝、孫滝に出会う。いずれも見逃してしまいそうな小滝。それにしても、なかなかのゴルジュ谷だ。鉄階段がなかったら、この谷を遡るのはさぞ難儀なことだろう。

一本松跡の雌滝コース分岐(8:56)

雌滝分岐(9:06)

雌滝(9:10)

子滝(9:15)

子滝、孫滝の谷に架かる鉄階段歩道(9:12)

孫滝(9:17)
孫滝を過ぎると谷は穏やかになり、ほどなく玉峰山連絡道に出る。谷奥地区から上がるこの舗装林道は、玉峰山へのメインルートになっている。雌滝コースを引返して一本松跡の稜線道へ戻る。

玉峰山連絡道(9:24)

一本松跡の稜線道出合(9:45)
一本松跡から約650m尾根道をたどると、こんどは窓岩コースが右横手に分かれる。100mほど入ったところで、対岸の懸崖に糸滝が出合っている。岩溝を伝う流身は、まさに白糸。スギや雑木が邪魔をして、全体が見えないのがとても残念。コースは、玉峰山西面の標高620m~630mあたりを、山襞に沿って横手に続いていく。急峻な斜面に付けられた歩道は、まるでミニ日電歩道のようなところもあり、愉しい。糸滝を見てから10分で三本松休憩所に着く。テーブル&ベンチが設えられているが、三本松は見当たらないし、見晴しもない。そこからほどなく、左手が巨岩の積み重なった岩壁になる。道のへりに「窓岩」の案内標識が立てられ、見上げると、灌木越しに窓のような間隙が。この際、寄り道して、真上と真下からのぞき見する。上で岩の狭間に根を張る老松、下で石仏(お大師さん)に出会うという収穫あり。

窓岩コース分岐(10:06)

三本松休憩所(10:22)

上から見た窓岩(10:31)

下から見た窓岩(10:39)
鉄階段、丸太橋などが架かる道をさらに300mばかり、こんどは「かざし岩」。急斜面にせりだした岩壁の際が庇のような岩屋になっている。寄り道して上から眺めると、まるで入道顔。そしてほどなく、スラブ岩壁に横溝の入った「しま岩」に出会う。いたるところ奇岩、巨岩ありの山である。さらに10分ほどで、玉峰山連絡道(林道)からのメインルートに合流する。途中、弘法の滝、松茸岩の案内標識を見るが、その所在がよく分からない。コウモリ岩は、完全にスルー。松茸岩は、南向いの708峰南面にあったようなのだが…。メインルートを左に取るとほどなく、小窓岩。いろんな奇岩・巨岩に出会っているので、淡々と通り抜けるだけ。よく踏まれたメインルートは快適で、もみじに彩られた屏風岩をちょっと見したあと、ひと汗かくと玉峰山のてっぺんに達した。

かざし岩(10:56)

しま岩(11:04)

雄滝分岐(11:17)

小窓岩(11:23)

屏風岩 玉峰山遊歩道より(11:33)

玉峰山山頂(11:48)
東西に平坦な山頂には、ベンチや山座同定盤が整備されている。南面180度の眺めがよく、船通山から大万木山まで一望できるが、あいにく彼方の山嶺には雲が湧いている。北西の三郡山塊は雑木越しに、ちらっと同定できる。昼食を済ませ、北尾根の道に入る。

船通山、三国山など 玉峰山山頂より(11:51)

比婆山連山 玉峰山山頂より(12:17)
道は稜線の北側に付けられており、玉峰山の最高所がある尾根筋に踏跡はない。東に続く安来市と奥出雲町の境界尾根にも、踏跡はなさそうだ。道は北に向かう境界尾根に続いて、雌滝の谷が突き上げる鞍部の肩で、西の尾根に転じる。一方、久比須峠(くびすだわ)へ下る境界尾根に道はないが、闊葉樹の疎林で、難なくたどれそう。西に転じた尾根道をひと下りし、窓岩コースに入る。25分のさっさか歩きでメインルートに合流して右に取り、雄滝(おだき)の谷右岸に付けられた登山道を下る。スギ林の谷に見どころはなく、約20分で登山道入口に出た。急いだあまり、雄滝を通り過ぎてしまい、あわてて後戻りするという有様。雄滝は約20mの直ぐな滝で、水量は少ないが、とても姿がよい。

下バクチ岩(13:28) 

玉峰山連絡道終点・遊歩道入口(13:38)

雄滝(13:46)

かざし岩(10:55)
キャンプ場に寄り道して、お不動さんにお参りする。玉峰山連絡道をポレポレ下り、覚融寺の下で顧みれば、黄葉の玉峰山が見送っている。ほどなくの分岐を右に取り、玉峰山荘の前を通って起点に還った。

玉峰山キャンプ場の炊事棟(13:51)

玉峰山 覚融寺下の玉峰山連絡道より(14:04)