飛松山(とんまつやま)串原山(くしばらやま)湯野観音岳(ゆのかんのんだけ)
 
単独 2018.06.04 
周南市湯野(大字)(字)の十字路(7:40/48)→県道192号→里道分岐(7:58)→飛松山登山口(8:09)→柿ノ木垰(8:26/30)→横手道合流(9:01)→乗越鞍部(9:26)→飛松山(366.1峰)(9:33)→地籍図根点(9:57)→串原山(10:17)→主脈分岐(10:28)→横手道(10:41)→乗越鞍部(10:52)→飛松山(280峰)(11:00)→串原山取付(11:17)→県道27号(11:22)→起点(11:30/32)⇒湯野観音岳入口(11:33/35)→楞厳寺(11:41/43)→展望地(12:01)→休憩処(12:13)→延命水(12:22)→子安観音(12:37/40)→観音岳(12:43/13:16)→下山道分岐(13:35)→楞厳寺(14:11)→湯野観音岳入口(14:15)

軌跡図
所要時間:6時間21分、歩行距離:14.5㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
前回http://www.anoyama-konoyama.net./180602.htmlの続き。周南市湯野の飛松山・串原山の稜線を歩いて、ついでに前回果たせなかった観音岳の山頂を踏んでみたい。ということで、原の十字路(県道27号と県道192号の交点)の西角に車を駐める。飛松山は今日も青空を背に際立っている。県道192号を350mばかり行くと、左に湯野観音岳ハイキングコースの道が分かれている。この道は後回し。

飛松山(左)、串原山(右端) 原の十字路より(7:48)

湯野観音岳入口(県192)(7:53)
さらに350m先で、右の柿ノ木垰(かきのきとうげ)への短縮里道に入る。10分ほど行くと、右斜面に山道が分かれる。入口左手にお地蔵さまが祀られている。どうやらここが、飛松山の登山口のようだ。

柿ノ木垰への短縮里道分岐(県192)(7:58)

飛松山登山口(柿ノ木垰短縮里道)(8:09)
短縮里道を柿ノ木垰に向かう。途中、西面が開け、観音岳から黒石山の連なりが眺められる。やがて県道に合流し、労せず柿ノ木垰に至る。右(東)の法面に取り付いて尾根末端に上がると、踏跡があった。雑木の尾根筋に、シダの下生えはほとんどなく、踏跡も次第に明瞭になる。

湯野観音岳、黒石山(右奥) 短縮里道より(8:15)

柿ノ木垰(8:28)
30分足らずで、西面から横手道が合流する有様。楽勝である。さらに25分、破線径が乗越す鞍部。上り返しには、マダケが茂っている。それもすぐ終わり、ひと登りで飛松山のてっぺんに達した。雑木に囲まれた小さな平坦地に三角点が立ち、南西の尾根に明瞭な径が続いている。次の鞍部を上り返したところで、地籍図根点を見かける。苦もなく、やがて串原山の山頂。こちらも飛松山と同様で、展望はない。早々に南尾根の径へ下る。

横手道合流地点(9:01)

登山道が合流する乗越鞍部(9:26)

飛松山(366.1峰)山頂(9:33)

串原山山頂(10:17)
途中で、主脈への分岐(山頂から250mあたりの右手)を見逃したことに気付くが、引返すのも面倒なので、横手径まで下りる。横手径を右(北西)にたどって、主脈の乗越鞍部に上がる。この際、金光さんの「防長山野へのいざない第4集」で紹介されている「地元の飛松山(280峰)」に寄り道。雑木林の山頂で何もない。乗越鞍部に戻って、小串原(おぐしばら)へ下る。道は明瞭、12分で民家の背戸に出た。

串原山南尾根の横手道(10:43)

串原山主脈の乗越鞍部(10:52)

飛松山(280峰)山頂(11:00)

串原山登山道取付(11:17)
県道27号を起点に還り、車を観音岳ハイキングコース入口まで移動。四叉路西角の空地に車を止めさせていただく。登山口のある楞厳寺までは、里道を北に320m余り。佛頂山楞厳寺(曹洞宗)は、永正年間(1504~1521頃)の創建と伝えられ、ご本尊は十一面観世音菩薩。

串原山登山道入口(11:17)

楞厳寺(11:41)
本堂左(西)に建つ観音堂の左(西)から、四国八十八ヶ所分霊場への道がはじまっている。約90mで2番極楽寺に出会う。石の小堂の中に2体の石仏(弘法大師と阿弥陀如来)が祀られている。1分間隔で道のへりに札所が続き、やがて展望ベンチのある21番太龍寺に着く。南西面が開け、右に太鼓ヶ岳や望海山(のぞみやま)の連なりが、瞰下に湯野の家並みが箱庭のように広がる。涼風が心地よい、おあつらえの休み処だ。

湯野観音岳登山口(楞厳寺)(11:43)

展望地(12:01)

太鼓ヶ岳、望海山など 展望地より(12:02)

21番太龍寺の虚空蔵菩薩と弘法大師石仏(12:02)
明るいマツ林の尾根道が10分ほど続き、右に下山道が分かれる。ほどなく31番竹林寺の休憩所。314峰の南東肩で、開けているが、展望はない。巡拝路は、314峰を乗り越したあと、観音岳との鞍部から北西横手に続く。このおり、谷を横切るが、そこに延命水がある。夏日の好晴でカラカラになった喉を、甘露水で潤す。一口3年、二口10年と記されている。コップ一杯いただいた。

休憩処(31番竹林寺)(12:13)

延命水(12:22)
上には、博打場跡(岩屋)、石龕の間に祀られた霊場、御身清場跡、安産くぐり岩、女岩、子安観音と、見どころが続く。子安観音からの見晴しは素晴らしく、金峰山、緑山、四熊ヶ岳などを同定する。

安産くぐり岩、女岩(12:35)

子安観音(12:40)
子安観音のすぐ上が頂稜で、観音岳のてっぺんは南に80mほど。素敵な展望広場になっていた。眺望案内板、ベンチ、簡易トイレ、東屋(ちょっと古く、物置になっている)などが整備されて、まさしく市民憩いの山だ。ひとりベンチに陣取って、東方180°の眺望を楽しみながら、のんびりお弁当を食べる。

湯野観音岳山頂(12:48)

石ヶ岳、千石岳など 観音岳山頂より(12:44)

四熊ヶ岳、平野山など 観音岳山頂より(12:44)

飛松山連山、大津島など 観音岳山頂より(12:46)
下りは、子安観音南側の道を選んで男岩をめぐり、35番清滝寺の下から下山道に入る。38番~88番の巡拝路で、樹林の主脈筋を下っていく。途中で「打ち返し」が四か所、見晴しはなく吸血昆虫が少々うるさいが、たくさんの石の仏様に出会えて、なんか浄化されたような心地になる。しまいは楞厳寺東の墓苑に出て、もと来た里道を起点に還った。

男岩(13:21)

下山道分岐(13:35)