稲荷山(いなりやま)黒杭山(くろくいやま)天登山(あまのぼりやま)
 
単独 2018.05.21 
三丘温泉やすらぎの里(7:32/38)→稲荷山取付(7:41)→稲荷山(8:07)→KDDI電波塔(8:16)→林道中ノ原線入口(8:27)→稲荷社(8:38)→市境尾根取付(8:47)→大タブ(8:59)→妙見社跡(9:31)→黒杭山(9:38)→山荘(9:52)→巡視路分岐(11:03)→天登山(11:14)→谷ルート分岐(11:32)→柳井火力連絡線42(11:37/12:13)→谷ルート合流(12:19)→巡視路入口(12:24)→高塔山分岐(12:30)→起点(13:00)
軌跡図
                                                              所要時間:5時間22分、歩行時間10.3㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。
 

アルバム
4月10日山行http://www.anoyama-konoyama.net/180410.htmlの続き。稲荷山から天登山まで、市境尾根を繋いだ。三丘温泉「東善寺やすらぎの里」下の里道端に車を駐めて、やすらぎの里東側の里道に入る。舗装道路はすぐ終わるが、草生した道が南の谷間に続いている。

三丘温泉東善寺やすらぎの里下の里道(7:39)

稲荷山への取付(7:41)
突っ込むと、ほどなく草やぶは途切れて、左岸に明瞭な山道が現れる。多少荒れたところもあるが、難なく稲荷山からの稜線肩に上がる。西に踏跡をたどると、わけなく稲荷山の山頂に達す。雑木に囲まれて小さく開け、三等三角点が立っている。

稲荷山東頂稜(8:03)

稲荷山山頂(8:07)
南尾根に並ぶ電波塔をちょっと地域研究。南尾根東面の林道中ノ原線に沿って、南からKDDI、NTTドコモ、Softbank(と思う)の順に続いていた。林道を東にたどって光友線との分岐まで下ってみる。とても立派な林道だ。金光さんは、「防長山野へのいざない第4集」で光友線ルートを紹介しておられるが、この際、市境尾根を歩いてみることにする。

稲荷山電波塔(北側)(8:11)

稲荷山電波塔(NTTドコモ)(8:13)

稲荷山電波塔(KDDI)(8:17)

林道中ノ原線(左)と光友線(8:27)
その前に、稲荷山東峰南面の稲荷社をめぐった。参道取付は、Softbank電波塔から東に130mばかり行った左手にある。赤い鳥居の立ち並ぶ石段の先に、小さな社殿が建っていた。左手の一段高いところにも平坦地があるので、かつてはこちらに本殿があったのかもしれない。中ノ原線に戻って、稜線の峠から左手斜面に取り付く。

稲荷社(8:38)

林道中ノ原線の市境尾根取付(8:47)
ヒノキ林の尾根筋に下生えは薄く、踏跡も明瞭。10分ばかり行ったところで、異形の大タブに出会う。境木として残されたのだろう。除伐の行われていない、混んだ植林地が続く。ところどころに、マダケの侵入を見る。なだらかに高度は上がり、やがてカシなどの雑木尾根になって、233.34mの三角点が立つ黒杭山西肩に至る。東側で、壊れ重なった石祠が、妙見社の名残りをとどめていた。黒杭山のてっぺんは、マダケの侵入した東西に細長い平坦頂稜で、その中ほどに大きな石が座っている。

市境尾根で出会った大タブ(8:59)

233.3峰山頂(9:30)

233.3峰山頂の妙見社跡(9:31)

黒杭山山頂(9:38)
黒杭山の東の鞍部に、乗越径がある。右(南)へ下れば、黒杭集落へ出るのだろう。主脈を東に上り返すと、ヒノキ林のピーク。明瞭な道が北支尾根に下っていた。この際ちょっと寄り道してみたら、なんと左の谷間に瓦屋根が。近寄ってみると、よく手入れされた栗園を背戸庭にした、素敵な和風山荘である。遠くからちょっと見させていただいて、市境尾根に戻る。次の鞍部も黒杭側に踏跡が下っており、上り返したところで大きなアラカシに出会う。

黒杭山東尾根北面で出会った山荘(9:52)

市境尾根で出会った大カシ(アラカシ)(10:02)
北面が明るいヒノキ林の尾根筋は、ほどなくシダの下生えする雑木林になる。灌木やシダが密叢して大ヤブ漕ぎを強いられるところもあるが、距離は短い。下生えのないところも多く、思いのほか簡単に核心部を抜けて、見覚えのある巡視路分岐に達した。

市境尾根のシダヤブ(天登山の西約550m)(10:51)

巡視路分岐(11:03)
遊歩道のような巡視路をたどって天登山までピストン。途中の送電線下の切り払い地から、烏帽子岳南面の丘陵を眺めやる。巡視路を戻って、柳井火力連絡線鉄塔42で至福の昼食。四周に広がる山なみの山座同定を楽しんだあと、東面の巡視路を下る。

天登山山頂(11:14)

柳井火力連絡線鉄塔41(11:14)

柳井火力連絡線鉄塔42(11:38)

天登山(右) 鉄塔42より(11:42)

高塔山、烏帽子岳など 鉄塔42より(11:39)

札ノ尾山、枡形山、蓮華山など 鉄塔42より(12:09)

黒杭山、鶴羽山、虎ヶ岳など 鉄塔42より(11:40)

鉄塔42から谷コースへの取付(12:13)
10分ほどで、わけなく林道に出た。前回のヤブ漕ぎは、いったい何だったのだろう。あとは、林道をポレポレ起点に還るだけ。

鉄塔42へり巡視路分岐(12:20)

巡視路入口(12:24)

稲荷山 東善寺上の里道より(12:50)

やすらぎの里ウォーターフロント(12:58)