獺越高塔山(おそごえたかとうやま)樽山(たるやま)大津茂山(おおづもやま)
 
単独 2018.01.15 
周東町下須通(R376終点手前740m)(7:20/36)→高塔山登山口(8:11)→高塔山(8:28/36)→R376里道分岐(8:45)→R376架道橋(8:51)→展望地(9:45/48)→樽山取付(9:51/55)→樽山(10:02/19)→樽山南尾根→林道(10:49)→末法地区北端(11:00)→R2(11:13)→林道大津茂2号線→展望地(11:43)→林道大津茂1号線合流(11:50)→大津茂山(12:14/39)→林道終点(12:55)→山陽新幹線周東トンネル西出口(13:05)→県道142(13:12)→R376終点(西長野郵便局前)(13:32)→起点(13:43)

軌跡図
                                                所要時間:6時間07分、歩行距離:14.7㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
岩国市周東町の里山歩き。玖珂盆地の西で南北に連なる小起伏、獺越高塔山、樽山、大津茂山を繋いだ。西長野郵便局前交差点からR376に入って約760mの、非常駐車帯へ車を駐める。国道を北にたどる。長野大橋からの眺めはよく、西長野の集落を眼下に、竜ヶ岳、城山などを一望できる。獺祭出荷センターを過ぎて約250m、獺越方面への里道が左に分かれ、さらに250mのところで高塔山登山口の看板を見かける。これは、寄り道しないわけにはいかない。よく整備された道が続き、15分で383m標高点の高塔山に上がる。桜の植栽された平坦地の中央に石祠が祀られている。西面が開けて、眼前に源九郎山、左手に山頂を雲に隠す烏帽子岳を眺める。植栽された桜の幼木に「コヒガンザクラ 岩国小彼岸桜の会」の札が掛かっている。どうやら、会の皆さんによって、花見園地として整備されているようだ。南尾根に、ヤブっているが踏跡あり。たどれば、きっと樽山に至るに違いない。が、ここでGPS軌跡が、先ほどの里道分岐から途絶えていることに気付く。やむなく、軌跡を繋ぐため引返す。

R376終点手前760(周東町下須通)(7:36)

竜ヶ岳、城山など 長野大橋より(7:48)

高塔山登山口(8:12)

高塔山山頂(8:28)

烏帽子岳、源九郎山 高塔山山頂より(8:36)

R376の獺越方面里道分岐(8:45)
こうなれば、里道を行って、金光さんが「防長山野へのいざない第4集」で紹介されている林道をたどってみるのもよさそうだ。R376架道橋を潜ると、左手(北)に物見ヶ岳が広がるが、あいにく肩から上は雲の中。林道は分岐すること四度、最初は右、後はいずれも左に取る。架道橋(林道起点)から約2㌔、樽山の北支尾根の肩に至り、北東180度に素敵な展望が開ける。雲に隠れる物見ヶ岳はもとより、西の高塔山から、東の蓮華山、高照寺山へのパノラマが広がっている。

R376架道橋(8:51)

高塔山(左中) 林道展望地より(9:47)

蓮華山 林道展望地より(9:46)

物見ヶ岳 林道展望地より(9:48)
さらに200mほどで、樽山の東尾根の肩。右手の尾根に、樽山への取付がある。林道は尾根筋を下って、最初の分岐に周回している。樽山へ上がる急尾根には、丸太階段が整備されており、わけなく山頂に達す。そして、山頂は南面が広く切り開かれて、絶佳の展望台になっている。登山路整備も切り開きも、つい最近行われたようで、関係者の方々に感謝感謝である。おかげで、玖珂盆地を眼下に、氷室岳、大黒山、竜ヶ岳の連なり、これから向かう大津茂山などなど、素敵な景色を心ゆくまで観望させていただく。下山は南尾根を下る。伐倒木で取付は分かりにくいが、尾根筋(南東)に突っ込むと、踏跡があった。

樽山取付(9:55)

整備されたばかりの樽山登山道(9:59)

樽山山頂(10:03)

玖珂盆地と氷室岳 樽山山頂より(10:04)

大黒山、竜ヶ岳など 樽山山頂より(10:04)

末法&西中村地区など 樽山山頂南西面より(10:19)
灌木のバカ尾根は、すぐ明瞭になり、労せず30分で林道に降りる。途中、尾根径のへりで大タブを見かける。林道を西に300m、分岐を南(左)に下るとすぐ、末法(すえのり)地区の北端に出た。顧みれば、樽山の南面が広がっている。国道2号に出て西へ200m、南(左)の大津茂2号林道に入る。

樽山南西尾根で出会った四本タブ(10:30)

樽山南面の林道(10:50)

末法地区北端(11:00)

烏帽子岳 末法地区R2手前の里道より(11:12)
15分ばかり上がって、変則四叉路を右に。乗り越せば、周東町差川(しゅうとうまちさすがわ)に出るのだろう。300mも行くと、東面が開け、蓮華山、氷室岳、大黒山、竜ヶ岳、大津茂山などが見えはじめる。変則四叉路から約360mの支尾根肩は、この山一押しの展望地、と言っていいだろう。展望地から約350mで大津茂1号林道に合流し、左に取る。不詳の電波塔、NTTドコモ、KDDI、NHK・KRY地デジ中継局の順で電波塔に出会って、大津茂山山頂に至る。三角点は、道をはさんで地デジ中継局北向かいにあった。

樽山 大津茂2号林道の入口あたりより(11:20)

大津茂山 林道展望地より(11:43)

大津茂山山頂の地デジ中継局(NHK、KRY)(12:41)

中継局の西側にある大津茂山三角点(13:41)
三角点から西の尾根筋に踏跡が続いて、300mも下ると林道に合流した。西にたどり、終点まで行って、北西支尾根の踏跡を下る。多少茂っているところもあるが、難はなく、ひと息で山陽新幹線周東トンネル西出口に降りた。高架下の道をたどれば、県道142号久杉高水停車場(くすぎたかみずていしゃじょう)線はすぐ。あとは、西長野、下須通(しもすどおり)の家並みに親しみながら、起点に還るだけ。家並みの後背に連なる峰々には、今しがた足跡を残したばかり。

大津茂1号林道終点(12:56)

山陽新幹線周東トンネル西出口(13:04)

大津茂山西尾根と山陽新幹線 県道142号より(13:12)

樽山 中島橋北詰より(13:17)
 

獺越高塔山(中央) 東長野のR2より(13:26)

大津茂山 下須通のR376より(13:38)