宇佐高鉢山(うさたかはちやま)
 
単独 2017.11.25 
久保の旗バス停(7:09/20)→イノシシ防護柵ゲート(7:35/39)→相波分岐(7:56)→峠(8:04/14)→古林道(8:30)→高鉢山(9:04/11)→展望地(9:20)→大松(9:36)→676峰(9:41)→524.3峰(10:12/18)→図根三角点(11:09)→岩稜ピーク(11:28)→里道(11:39)→高鉢橋(11:53)→R434(12:27)→向峠分岐(12:56)→宇佐大滝(13:55)→起点(14:13/22)

軌跡図
                                                所要時間:6時間53分、歩行距離:16.2㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
岩国市宇佐の高鉢山を歩いた。宇佐トンネル北出口の北側にある「久保の旗BS」裏手(R434柏原分岐の駐車スペース)に車を駐める。宇佐川を渡って、朝露に濡れた里道を上がる。鈴生りの柿木が一本、晩秋の休耕田園を彩っていた。山陽自動車道の高架を潜るとほどなく、右に未舗装の高鉢山林道が分かれる。入って左手を顧みれば、マツ林を前に飾った朝霧の衝立から、鬼ヶ城山(おにがじょうやま)が顔をのぞかせていた。50mばかり先にイノシシ防護柵のゲートがあり、これより林間の道になる。落葉紅葉に彩られたゲート前の様子は、見事というほかない。

柏原分岐(久保の旗)(7:18)

高鉢山林道入口(7:33)

鬼ヶ城山 イノシシ防護柵ゲート手前より(7:34)

イノシシ防護柵ゲート(7:36)
ゲートから約700mのところで、相波への道が左に分かれている。さらに600mあまり、わけなく林道の峠(大峠)に達す。左(南東)の尾根に内梨六日市線鉄塔93への巡視路が取り付いている。高鉢山の東に対峙する鷹巣山は、この道から簡単に登れそう。林道は南面の谷右岸を下っている。谷の左岸に記された地形図の破線径は、あるようでもあり、ないようでもあり。ササが茂って、とても探る気にはなれない。で、高鉢山南西主尾根から東に流れる、右(西)の支尾根に取り付く。

相波分岐(7:50)

大峠の高鉢山取付(8:06)
ピンクテープの付いた明瞭な山径が続き、小ピークを越えたところで、古林道が鞍部を乗り越している。高鉢山主稜線の東側を宇佐川から開作峡まで繋ぐ地形図の破線径に一致している。先の様子を知りたいが、またの機会ということにして、向かいの斜面へ取り付く。尾根に上がると、明瞭な径に出合う。古林道を右か左に行けば、取付があったのだろう。約300m、終わりのほうは木登りの急登となって、主稜線に上がる。右(北)へ約10分、ヒノキ林に囲まれた平坦地に、高鉢山の三等三角点が立っていた。平坦な山頂から四方に尾根が流れ出しているが、たどってきた径のほかに、明瞭な踏跡は見あたらない。

古林道(8:30)

高鉢山主稜への急登径(8:47)

高鉢山南陵(8:59)

高鉢山山頂(9:05)
これより、宇佐郷上の主稜線(南西尾根)末端へ向けて、尾根筋の径をたどる。最初の鞍部を上り返したところ(標高約670m)で北西面が開け、樹木越しに小五郎山が見える。後にも先にも、稜線の展望地はここだけ。

高鉢山 南西尾根の展望地より(9:17)

小五郎山 南西尾根の展望地より(9:20)
676峰の手前の小ピークで、大マツに出会う。強風にあおられて倒れそうになったが、斜めでどっこい残っている、という佇まい。676峰は北西面ヒノキ林、南東面マツ雑木林の通過の山頂。676峰の次のピークは、標高を565mぐらいまで下げて左右に分岐する。主稜は左(南)であるが、この際、右の524.3峰まで寄り道。落ち葉絨毯の明瞭な径で、わけなく三角点に達す。北西面が疎林になって、十王山を垣間見る。径は南西に下っている。たどれば、R434に出るのだろう。

大松(9:37)

676峰山頂(9:39)

524.3峰への分岐ピーク(10:01)

524.3峰山頂(10:12)
分岐ピークに戻って、主稜を下る。こちらも、落ち葉絨毯の歩き易い径が続く。やがて、開削地かと思えるほどの広い平坦なマツ林の肩を抜けると、図根三角点に出会った。そこは伐採地で開けているが、マツ林が取り巻いて、見晴しはよくない。末端ピーク手前の鞍部に堀切道があるが、ササが茂って荒れている。尾根筋の径も茂っているが、難なくピークを越えて、尾根末端の取付道に出た。

図根三角点(南西尾根標高370mあたり)(11:09)

南西尾根末端肩の乗越鞍部(11:18)

岩稜ピーク(11:29)

高鉢山南西尾根末端の取付道(11:36)
すぐ下に相波への道路がある。が、この取付道には身の丈を超すササやイバラが密生して、とても通れたものではない。やむなく、急な法面を木登りで道路へ短縮。高鉢山主稜線の東側破線径を探るため、相波方面への道をたどってみる。高鉢橋西詰に破線径の取付はなく、後川沢の出合を過ぎてもそれらしいのが見当たらないので、引返す。

高鉢山南西尾根末端の下山地点(11:39)

高鉢橋西詰(11:52)
R434を北上、高鉢山第一トンネルの手前で旧道に入る。川沿いの道は静かで、心地よい。新道合流点から十王山と容谷山、向峠分れの手前から河川争奪の肱(ひじ)と小五郎山南尾根を眺めやる。宇佐五橋の説明板が立つ歩道に腰掛けて昼食。足谷橋がすぐそこにあるが、樹木が育って見えるのは橋桁の一部だけ。

高鉢山第一トンネル南出口下の旧道(12:32)

柳ヶ瀬橋と十王山 R434より(12:54)
新樋尾橋を渡ると、建設中のR434新道が宇佐川左岸の高みに姿を現す。自然にとってはいい迷惑だろうけど、早く竣工しないかなぁ。浦石峡カンス淵を上から眺める。簡単に登れそうに見えるが、僕には難しい。浦石橋から、宇佐川の渓間に立ち上がる高鉢山を眺める。なかなかの男前。ほどなく宇佐大滝に出会う。これを、鹿野さんとカチこさんは、直登したのだ(https://blogs.yahoo.co.jp/hirschwies/archive/2017/9/3)。その、これしかないというラインにしばし見入る。うーむ。宇佐川橋の下から静かな旧道に入り、もりだくさんの出会いに満ち足りて、起点に還った。

浦石峡カンス淵(13:50) 

高鉢山 R434の浦石橋より(13:51)

宇佐大滝 R434より(13:55) 

宇佐トンネル北出口(14:11)