ツゴウ谷・向半四郎山(むこうはんしろうやま)大虫谷(おおむしだに)
 
単独 2017.06.23 
表匹見峡淵見橋北詰(7:58/8:10)→ツゴウ谷出合入渓(8:16)→F1(8:25)→F2(8:28)→F3・F4(8:31/37)→F5(8:44)→取水堰(8:47)→F6(8:50/54)→F7(9:07)→F8(9:24)→F9(9:25)→ナメ床(9:38)→F10(9:50)→F11(10:15/17)→F12(10:20)→F13(10:22/24)→F14(10:26)→F15(10:39/41)→F16(10:43)→F17(10:46/57)→F18(10:57)→F19(11:05/07)→F20(11:12/13)→F21(11:16)→F22(11:20/22)→F23(11:39)→F24(11:41)→支尾根取付(11:57)→向半四郎山(12:47/13:14)→ジヘイへの取付(13:32)→鞍部(13:42)→ウチミチ出合(14:54)→出渓地点(15:04/07)→オリト出合(15:15)→小虫谷の道合流(15:32)→丸木橋(15:36)→取水口分岐(15:39)→岩節渓流取水口入口(15:47)→起点(16:04/15)

軌跡図
所要時間:7時間54分、歩行距離:12..1㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
表匹見峡支谷のツゴウ谷をつめて向半四郎山に上り、大虫谷へ下った。表匹見峡中国自然歩道の淵見橋北詰に車を駐める。淵見橋南詰の少し先からツゴウ谷に入渓。ゴーロの谷を140mばかり遡ると、小滝F1、F2に出会う。F2の釜は、左側の際を伝えば泳がずに滝直下に取り付ける。

表匹見峡中国自然歩道淵見橋北詰(8:10)

ツゴウ谷出合入渓地点(8:15)

F1(8:25)

F2(8:28)
ほどなくゴルジュ淵となって、小滝F3がかかり、その奥に大きなC/SからF4が落ちている。ゴルジュ淵は意外に浅く、2条のF3は左の水流が簡単に越せる。F4も斜滝で、水流の左から登れば難しくない。約150m先でS字の斜小滝F5を越す。すぐ、左岸に道が現れて、取水堰に出会う。これも滝のようなもの。越えるのは愉しい。道は取水口の管理道のようであるが、上の取水口に水はなく、スクリーンには枝葉がしっかり詰まっていた。

ゴルジュ淵&F3&F4(8:31)

F4(8:32)

F5(S字斜)(8:43)

取水堰(8:47)
取水堰の上流で、約8mのF6が落ちている。上が2段の漏斗(じょうご)状になった、なかなかの滝。左側から滝直下に取り付いて、愉しく直登。僕の場合、水量の少ない今時期ならではのものと思う。このあと、ゴーロの磧がしばらく続いて、ようやく滝らしい5mトユ状のF11に出会う。途中、2条のゴーロ滝F7、トユ状斜滝F8、スラブ滝F9、ナメ床、2条の斜ナメ滝F10が適当な間隔で配され、タタラ名残りの鉄屎(かなくそ)などにも出会えて、それなりに愉しい。が、この間1.8㌔近くあり、いささかうんざりしないでもない。

F6(8m)(8:50)

F11(5m)(10:15)
ヤブ沢の中にあらわれたF11、少し先で連続するトユ状滝F12、5mの2条階段状滝F13、いずれも愉しく直登できて、すっかり蘇る。ゴーロ帯を10分ばかり遡り、ゴーロ滝F14、落口がC/Sのトユ状斜め滝F15、斜滝F16が連続したあと、8mのC/S滝F17に出会う。左側の採石跡のような岩壁が、なんか登れそうに見えるが、止めておく。左岸を高巻くと、踏跡に出合う。たどれば、向半四郎山に続いているのだろうか。F17の落口に降りて、左側岸壁に取り付かなくてよかったことを知る。僕の技術で落口に抜けるのは、到底無理。

F12(10:20)

F13(階段状5m)(10:22)

F14(10:36)

F15(トユ状斜滝上部のC/S)(10:41)

F16(10:4)

F17(8m)(10:47)
F17のすぐ上のC/S滝F18は、愉しく直登。ちょっと間をおいて、インゼルのある2条斜滝F19、左の水流を登る。約50mで3条のC/S滝F20が現れる。流木の引っかかった真ん中の水流を登る。流木がなかったら、僕には無理かもしれない。さらに60m先で、トユ状の小滝F21、2段のV字トユ状滝F22が連続する。F22は左側の水流を登る。水は急に細まって、源流域の様相になる。

F18(10:59)

F19(11:05)

F20(3条7m)(11:11)

F22(2段V字6m)(11:18)
15分ばかり遡ったところにC/S小滝F23がかかり、すぐ上で二俣になる。左谷にC/S小滝F24かかり、越して遡っていけばホンゾウのクビレへ上がる、と思われる。この際、距離が短そうな右谷に入る。200mも遡ると、いよいよ源流域になってきたので、支尾根に取り付く。

ホンゾウのクビレ分岐左谷のF24(11:41)

支尾根への取付地点(11:55)
 
沢靴にピンソールを付けて、ゼーハーの約50分。ヘロヘロで向半四郎山の山頂草原に飛び出した。入渓してからの所要時間は、なんと4時間35分。3時間ぐらいと思っていたのに…。ともあれ、四周絶佳の山頂で、涼風に吹かれてお弁当を食べる。実は、遡行中盤にすべって尻もちをつき、尾てい骨を強打した。痛いことこの上なく、この先の下降が思いやられる。いちおう蘇って、南尾根の登山道を下る。標高980mあたり(山頂から約550m)で登山道を捨て、右手斜面へトラバース。ジヘイの突き上げ鞍部まで約10分、難はない。

向半四郎山山頂(12:52)

広見山(左)、半四郎山 向半四郎山頂より(12:50) 

五里山 向半四郎南頂稜より(13:16)

ジヘイへの取付(13:32)
谷へ下ると、すぐ歩き易い源流域になり、ほどなく水流も現れる。時おり小滝に出会う程度の、おだやかな谷が50分ばかり続いたあと、左からウチミチが出合う。谷は、いよいよ広く穏やかになる。滝らしい滝は、この先あまり期待できそうにない。もはや15時、というところで出渓して、右岸の踏跡をたどる。

ジヘイの谷へ下る鞍部(13:42)

ジヘイ源流域(13:45)

ウチミチ出合(14:55)

大虫谷出渓地点(15:03)
谷にそれなりの小滝を認めるが、5m以上のものはなさそうだ。やがて左下に大虫谷と小虫谷が出合い、踏跡は小虫谷からの径と合流する。巨樹を冠した奇岩二つに出会った先で径は途切れ、対岸(左岸)の径との間を丸木橋が繋いでいる。径は道になり、V字谷を足下に見ながら横手に下っていき、やがて中国自然歩道(旧県道307号線)に合流する。道の取付に「岩節渓流取水口(12号暗渠)入口」の標柱が立っている。左岸の径は取水口管理道として整備されているようだ。足下の谷が、岩節渓流と名付けられているだけのことはある。大きな瀑がいくつか垣間見える。そして、中国自然歩道を起点に向かうおり、大虫谷出合で大釜に落ちるF1を見る。ぜひ再訪して岩節渓流の滝をめぐってみよう、などと考えながら、ポレポレ起点に還る。

丸木橋(小虫谷出合の約200m下)(15:37)

岩節渓流取水口分岐(15:40)

岩節渓流取水口分岐(15:47)

大釜に落ちる大虫谷F1 中国自然歩道より(15:50)