大平山(おおひらやま)雨山(あめやま)雲月山(うつつきやま)
 
単独 2016.02.18 
土橋バス停(7:47/8:02)→大歳神社(8:11)→林道西草線入口(8:25/34)→林道の峠(9:16/20)→大平山(9:53)→848m峰(10:52)→八ツ木峠(11:22)→大ブナ(12:04)→雨山(12:22/48)→千人立峠(13:02)→千人立(13:16)→雲月峠(13:23)→高倉山(遠見所山)(13:40)→高山(13:56)→大休ミ(14:03/07)→雲月山(14:22/26)→集水溝跡(14:35)→仲の谷林道終点の牧柵(14:55)→県道114号今福芸北線(15:12)→起点(15:31)
アルバム

土橋バス停前(8:02)

高倉山、千人立など 土橋バス停北側の里道より(8:05)

林道西草線入口(8:33)

林道西草線の峠(9:17)

大平山山頂(9:53)

848m峰山頂
(10:52)
大平山から雲月山の県境稜線を歩いた。かつてこの山域で熊さんと出会い、しばしのあいだ通らせてもらえなかったことがある。以来、腰が引けて再訪していない。で、雪のあるうちに、こっそりお邪魔した次第である。土橋(つちはし)バス停の前に車を駐める。お空は美晴、気温-11℃。当初、県道113号都川中野線の谷峠から県境稜線を西に辿るつもりでいた。が、起点に至って、思いのほか県道歩きが長いことを知り、気合が入らない。この際、里道を東に行って、大平山から始めることにした。里道が河向谷(かわむかいたに)川左岸になってすぐのところで、林道西草線が左に分かれていた。スノーシューをつけて、まっさらな雪の林道に入る。快適なスノーシューイングを期待していたが、20cm以上潜るのには、がっくり。大汗をかいて峠に上がる。約1㌔の道のりに40分を要す。コヤガ谷側が開けて、深入山や大箒山(おおほうきやま)などを同定できた。左手のマツ・雑木の尾根に取り付いて、大平山に上がる。急斜面には膝まで潜るところもあるが、難しくはなく、30分で山頂に達した。雪の積もった隆起準平原の稜線は誠にたおやかだが、主尾根と支尾根の区別が難しい。主尾根は右に左に蛇行しており、雲月峠まであっちこっちで悩まされる。大平山北尾根から東にそれた県境尾根は、848m峰で西に転じて八ツ木峠(やつぎたお)へと下っている。カケの原と呼ばれる河向谷右谷の水源帯を馬蹄形に取り巻く山稜で、ルート取りを間違いやすい。

八ツ木峠(11:22)

雨山南東尾根に立つ大ブナ(12:04)

雨山山頂(12:24)

千人立峠(13:02)

千人立(13:16)

雲月峠(清水峠)(13:23) 
八ツ木峠からの山稜は分かりやすく、難なく雨山に達す。途中、見覚えのあるクリの木に再会し、熊さんに出会ったときの記憶がまざまざと蘇る。雨山山頂で昼食。風もなく穏やかで心地いい。西尾根に下り、小ピークを乗り越して千人立峠に出る。身の丈をこす茅戸の峠は、どこでもロードになっている。西にひと上りで千人立山頂。その名にふさわしく、広い雪の原になっていた。南の樹間に掛津・苅尾の連なりが見える。そこから雲月峠までは、5分とかからない。峠に踏跡はなかった。ずいぶん雪解けが進んで地面の出ているところもあるが、これから歩く県境稜線は大丈夫そうだ。

雲月峠のヒノキの町章 岩倉山より(13:40)

雲月山と仲の谷 遠見所山より(13:45)

遠見所山と高山の鞍部 高山より(13:55)

雲月山山頂(14:22)

雲月山山頂より天狗石山方面遠望
(14:26)

集水溝跡(14:35)

高山(左)、遠見所山 859m標高点より(14:44)

雲月山 859m標高点より(14:45)

仲の谷林道終点の牧柵(14:57) 

県道114号線との合流点(15:12)
この時分になると気温は上がり、遮るもののない雲月山稜の雪はすっかり重くなっている。が、身も心もそれに馴染んで、ゼーハー言いながらも一気に遠見所山(高倉山)に達することができた。南面草原のこの山の稜線はどこでも眺望絶佳。とりわけ、雪のある時期が素晴らしい。遠見所山(とおみどころやま)からは、北東彼方に大江高山や三瓶山、眼前に町章ヒノキの立つ千人立、その彼方に天狗高杉山塊、南西眼前に鉄穴流し(かんなながし)の仲の谷を抱いた雲月山稜などが眺められる。遠見所山から高山への渡りは見るからにきつそうだが、歩いてみるとさほどでもない。大休ミで一息入れて、難なく雲月山山頂に達す。西中国山地の冬景色を堪能して仲の谷へ下る。途中に堀割を渡るところがあるが、鉄穴流しに使われた集水溝の跡に違いない。859m標高点のある肩から、辿ってきた稜線を眺める。たおやかな白い山体が美しい。牧柵のある仲の谷林道の終点に降りて、林道を辿る。いいかげんうんざりしたころ県道114号今福芸北線に合流し、さらに20分、ようやく起点に還った。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間29分、歩行距離:12.7㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。