銀の道温泉津沖泊道(ぎんのみちゆのつおきどまりどう)
 
単独 2015.10.31 
銀山公園駐車場(7:11/16)→龍源寺間歩(7:42)→里道終点(7:45)→降路坂起点(7:51)→降路坂の峠・茶店跡(8:15)→鉄階段(8:32)→五老橋(8:38)→コミュニティよずくの里(8:51)→石碑・銀の道分岐(9:10)→清水の展望所(9:39)→金柄杓井戸(9:43)→松山の道標(10:00)→沖泊の鼻ぐり岩(10:43)→温泉津港(10:59)→温泉津駅(11:10)→清水の展望所(11:47/12:14)→コミュニティよずくの里(12:48)→降路坂の峠(13:33)→龍源寺間歩(14:10)→起点(14:37)
アルバム

龍源寺間歩(7:41)

銀山地区里道終点(7:45)

降路坂起点(7:51)

降路坂の峠(8:15)
銀の道温泉津沖泊道を歩く。銀山公園の駐車場に車を駐めて、銀山地区の里道を辿る。登校中の中学生からさわやかな挨拶をいただいて、気分は爽快。空は美晴で、良い一日になりそうだ。起点から約2.5㌔、龍源寺間歩の少し先で里道は終わる。未舗装の作業道が380m計り続いたあと、いよいよ古道「銀の道」の降路坂(こうろざか)が始まる。銀山川の源流域(大谷)を、渡渉を繰り返しながら上っていく。やがて右の支谷に丸太階段の遊歩道が現れ、ジッグザッグに銀山川の左岸尾根に続く。稜線鞍部の峠に上がると、銀の道の案内板と休憩ベンチが設えられていた。往時、茶店があったという。峠に上がる少し手前に、北東面が開けたところがあって、要害山からの連なりや仙ノ山を垣間見ることができた。南の尾根に細い踏跡がある。辿れば、511m峰を経て矢滝城山に行けるのかもしれない。また、右手の尾根も疎林で、取り付けば容易に507m峰を経て矢筈城跡に行けそうだ。

鉄階段(8:32)

五老橋(8:38)

コミュニティよずくの里のヨズクハデ(8:51) 

ヨズクハデと瑞泉寺(12:48)

水上神社と矢筈城跡 銀の道より(12:39)

清水と湯里の分岐に立つ石碑(9:10)
遊歩道として整備された「銀の道」は、東側の五老川右岸沿いに続く。急なところには、階段状の木道などが架けられてとても歩き易い。15分計り下ると鉄の階段があり、そこから先は広い作業道になる。程なく、県道201号湯里停車場祖式(ゆさとていしゃじょうそじき)線に合流する。五老橋を渡って左に取れば、祖式に至る。銀の道は、少し下ったところで湯里川に沿って分れ、県道を短縮している。県道に再び合流して上市橋を渡ると、ヨズクの里西田の家並み通りになる。家並みの西端に「コミュニティよずくの里」があり、広場に見学用のヨズクハデが組まれていた。銀の道は、西田集落を外れて約560mのところから、県道の一段高いところを300m計り通っている。それは、この古道の中ほどに水上神社や矢筈城跡が眺められる展望所があるからで、細々とした脇道に納得する。県道に戻って700m計り行くと、石碑が左手の法面に立っている。これは中村の題目塔ではない。もう少し手前にあるらしいが、確認していない。
 

清水の展望所(9:38) 

高平山(左)、矢筈城跡など 展望所より(9:39)

馬路高山、弥山 展望所より(9:38) 

507m峰(左)、矢滝城山(右) 展望所より(9:39)

金柄杓井戸(9:43) 

堂床山 清水大師分岐より(9:51)

沖泊地区東端(10:33) 

沖泊港(10:42)

鼻ぐり岩(10:41)

鼻ぐり岩(10:43)
銀の道は、そこから県道を外れて広い山道に入る。石畳や馬子が将棋盤にしていたという転石があるなど、なかなか古道の雰囲気が漂っている。15分で峠となり、民家の背戸を通って里道に合流する。少し行ったところに、桜などが植栽された小さな園地がある。素敵な展望所で、矢滝城山から馬路高山に連なる山々を一望できる。標識に従って里道を西に辿る。展望園地から150m計り下ったところで金柄杓井戸(かなびしゃくいど)、そのすぐ先でお行の霊山「龍光寺」を巡る。井戸に金柄杓は備えてあるが、湧き出る清水は受け口に滲むほど。銀の道は、龍光寺から200mのところで右折している。顧みれば、中腹に清水大師のある堂床山がなだらかに尾根を引いていた。分岐から松山の道標までの630m計りは、再び古道らしい道が続く。里道に合流して、ひたすら西に辿り、温泉津総合体育館西の三叉路を右に取る。130m計り先に銀の道の分岐がある。下って行くと程なくして、沖泊地区の東端に出た。静かな家並みを抜けると、鏡のような入江が眼前に広がる。美しい。恵比寿神社に参拝したあと、入江右の小径を辿って鼻ぐり岩を巡る。海岸に様々な形をした鼻ぐり岩が穿たれており、往時の賑わいが偲ばれる。

上市橋 後背は矢滝城山(12:54)

山吹城跡(要害山)南登山口(14:11)
帰りは、温泉津港から温泉津の古い町並みを抜けて国道9号線に出た。途中、レトロな薬師湯の建物や廻船問屋「内藤家住宅」などを巡る。清水隧道の手前で左の里道に入り、来た道に戻る。清水の展望園地で昼食を取る。西田の瑞泉寺への参拝は、時間がないので割愛。この頃になって右ひざが痛み出し、ダブルストックで降路坂を越える有様。当初、帰りは要害山経由を予定していたが、とてもその余裕はない。登山道が工事中であることを理由に、即、割愛。どうにか予定の時間に起点に帰り着いた。



軌跡図
                                                   所要時間:7時間21分、歩行距離:28.5㎞ 
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。