コウラ谷・広見山(ひろみやま)・山の谷
 
単独 2015.08.08 |☂
道川ダム(下道川下)(7:36/45)→コウラ谷入渓(8:12)→堰堤(8:23)→F1(8:36)→F2(8:48)→F3(8:51)→F4(9:11)→F5(9:24)→F6(9:34)→F7(9:45)→F8(9:49)→F9(9:54)→F10(10:14)→F11(10:18)→F12(10:51)→F13(10:56)→F14(11:03)→F15(11:36)→広見山(12:16/34)→七人小屋のクビレ(12:58)→山の谷F18(13:07)→F17(13:13)→F16(13:29)→F15(13:38)→F14(13:46)→F13(13:49)→F12(14:47)→F11(14:52)→F10(15:18)→F9(15:29)→F8(15:33)→F7(15:40)→F6(15:44)→F5(15:53)→F4(16:00)→F3(16:10)→F2(16:13)→発電用取水堰(16:14)→山の谷出合(16:23)→崎田トンネル南出口(16:33)→起点(16:45)
アルバム

道川ダム横の駐車帯(7:45)

道川ダム(匹見発電所取水ダム)(7:48)

コウラ谷農業用取水堰(8:15)

堰堤(8:21)
匹見一ノ谷遡行の地形図を眺めながら、亀井谷南の二本の谷に惹かれる。で、コウラ谷を遡って広見山に立ち、山の谷を下ってみることにした。道川ダム南(匹見町下道川下)の県道307号波佐匹見線駐車帯に車を駐める。道川ダムは匹見発電所の取水施設で、途中、山の谷、津合谷(つごうだに)、岩節谷(いわぶしだに)の渓流を合せて導水されている。県道307号線を北に向かい、道川城趾の案内板が立つ右の里道に入る。匹見川に架かる橋を渡ったところがコウラ谷の出合で、両岸に道がある。下りやすそうな、夏草が茂る左岸の道から入渓した。水の涸れかけた河原を80m計り行くと、農業用の取水堰があった。上流の水量は増えたものの、連日の晴天で誠に静かな流れだ。それに倒木が多く、先が思いやられる。堰から5分のところに砂防堰堤があった。
   

F1(8:36)

F7(9:45)

F9(9:54)

F10(10:15)

F14(11:06)

広見山山頂(12:15)
堰堤を越えても、さらに400m計り河原が続いて、ようやくF1が現れた。この谷の遡行は、左岸の道を行って、F1の手前あたりから入渓するのが良さそうだ。ナメの斜滝F1は水量が少ないので、シャワークライミングで簡単に越せる。F1から10分計り滝が途絶えて、斜滝のF2が現れる。すぐ上に釜のあるナメ滝、スラブ滝F3と続く。再び20分計り滝は途絶え、渓相はナメ床からゴーロ帯に変わって2条の露岩斜滝F4が現れる。その上にも、トユ状滝、斜滝F5、小滝(3)、淵のあるゴーロ滝F6、淵のある小滝(2)、インゼル滝、淵のある斜滝と続いて、4条のスラブ滝F7が現れる。水が少ないので、どれも簡単に直登できる。すぐ上の釜のあるスラブ滝F8は、左側が登れそうな気もするが、早々に諦めて右岸を巻いた。F9は水流の左を登る。難しくはない。20分計りゴーロの河原が続いて、F10の流身が見えてくる。近づくと、V字になって右からも落ちていた。右の水流に取り付き、上段で本流の枝流を登る。すぐ上のゴルジュ滝F11は、右岸を高巻く。以後、しばらくゴーロの明るい河原が続くが、次第に源流域の様相を帯びてくる。二俣は水量の多い谷を選ぶ。F11から30分近く遡って、ようやく滝に出合い、以後40分、連続する。内訳は、斜滝、スラブ二段滝F12、露岩滝、スラブ三段滝F13、斜滝、多段斜滝F14、露岩滝(2)、インゼル斜滝、小滝、多段斜滝F15、小滝の順である。いずれも簡単。さらに谷を詰めること20分、源頭になったので、右の尾根に取り付く。ヤブ漕ぎ15分で、広見山の山頂に飛び出した。恐羅漢山塊を眺めながら昼食を取る。
   

山の谷F15(13:38) 

サワグルミとカツラの巨樹(15:10)

F9(15:29) 

F8(15:33)

F4(16:00)

山の谷出合(16:24)
南尾根の登山道を辿り、七人小屋のクビレから山の谷に入る。300m計り下って、露岩滝F18に出合う。スラブ滝F17、露岩滝F16、露岩滝、二段滝、露岩滝F15、ナメ滝、斜滝、2条斜滝F14、斜滝F13と、中小の滝が連続したのち、長い河原歩きになる。この頃からポツリポツリ始まって、15分も下ったキジヤ床の手前で本降りになる。しばらく木陰に避難するが、止みそうにないので下降を再開。F13から900m計り下ったところで、ゴルジュになり2条の斜滝F12が現れた。焦げ茶色になった水が勢いを増して落ちている。C/S滝のF11が続いたあと、谷は次第に広まり、カツラやサワグルミの巨樹が立つ美しい渓畔林が現れる。が、これも束の間のことで、釜のあるF10から、この谷の核心部が始まる。すぐ下に大釜を受ける二段滝F9、二段滝F8と続き、鈴ガタキの下を逆S字に回り込むと、F7(2条)、F6(スラブとトユの2条)、小滝(2)、F5(釜有)に次々出合う。少し間を置いてF4(C/S釜有)、F3(釜有)が続き、すぐ下のF2(釜有)を過ぎたところで、匹見発電所の取水堰に出合う。この頃には雨も上がっていたが、もはやヘロヘロ。管理道にエスケープして匹見川合流口に出た。途中、高巻き道から谷を俯瞰すると、匹見川出合から少し入ったあたりに、大釜を受ける多段の大滝F1が見えた。出合から遡って様子を確かめる元気はなく、早々に匹見川右岸の道路へ退散。アブの大群に歓迎されながら西に辿り、県道307号線の崎田トンネル南出口に上がって、起点に還る。顧みれば、雨のため急いだので、曖昧なところも多い。次回は、匹見川出合から遡行して半四郎山に立ち、津合谷へ下ってみようか。



軌跡図
                                                   所要時間:9時間00分、歩行距離:14.8㎞