稲積山(いなづみやま)
 
単独 2015.06.22 
多里地域振興センター(8:16/24)→若松別れ(8:39)→若松滝(9:07)→若松鉱山跡(9:23)→トロッコ軌道終点(9:58)→取水口(10:11)→作業道峠(10:28)→作業道入口(10:50)→出立キャンプ場駐車場(10:53)→稲積山取付(11:01)→展望岩(11:51)→展望所(12:12/37)→稲積山(12:39)→登山口(13:02)→林道稲積山線入口(13:43)→清滝入口(14:30)→清滝(14:44)→起点(15:06/28) 
アルバム

多里地域振興センター(8:25)

若松別れ 後方の山は出立山(8:38)
 

若松滝(9:07)

若松鉱山選鉱場跡(9:22)
   

若松鉱山取水路(10:10)

稲積山 出立山作業道峠の北側より(10:30)
日南町の稲積山と若松鉱山跡をめぐった。多里地域振興センター(旧多里小学校)前に車を駐める。湯河橋(ゆかわばし)を渡ると、右奥に稲積山が大きく立ち上がっていた。県道11号新見多里線に出て、右に950m計り行く。正面に出立山(しゅつたてやま)が見え、右に若松鉱山への道が分かれている。舗装路が渓流(若松川)沿いに続き、分岐から約1㌔のところに小水力発電所が建設中で、その1㌔奥に若松滝(落差約28m三段)が架かっていた。滝のすぐ下で、小水力発電の取水路工事が行われていた。道は、滝の前を横切って左岸に移り、急斜面を折り返して滝の落口の上へと続く。舗装は程なく終わり、黒砕石の敷かれた道を12、3分(約600m)も上がると、若松鉱山選鉱場の建屋があった。立入禁止ということなので、下から眺めるだけにして先へ進む。鉱区へ上がる作業道を捨てて、若松川沿いの破線径に入るが、すぐに茂って消失。やむなく渡渉して沢沿いに進むが、これも行き詰まり、右岸に戻る。程なく鉄橋に出合って右岸沿いの径に出た。この径の取付は何処に?少し行ったところで廃屋とトロッコ軌道を見たので、その名残径なのかもしれない。快調に若松川右岸を上り、スギ林の中で水路に出合う。辿ると、三面張りの取水路が若松川から引き込まれていた。そこには、南に谷を詰めれば容易に県境尾根に上がれそうな、素敵な渓畔林が広がっていた。左手(北側)に作業道が付けられており、苦も無く峠を越えて県道11号線に出た。途中、峠の北側で稲積山のすっきりした山容を眺める。
   

出立キャンプ場駐車場(10:53)

稲積山取付(県道11号新見多里線)(11:01)
 

稲積山南面の展望岩(11:54)

道後山&岩樋山 稲積山南面の展望所より(12:09)
   

稲積山南面の草原展望所(12:08)

稲積山山頂(12:40)
県道を右に取り、出立キャンプ場の駐車場の先から稲積山南尾根に取り付く。はじめスギ林、標高950mあたりから広葉樹林に変わる。スギ林の下生えは少なく、広葉樹林も薄いので難はない。1000mを過ぎると岩塊が現れ、1020m付近に、上に立つと多里大山や岩樋山が見える大岩がある。蛇紋岩と思われ、岩溝にシモツケが咲いていた。1120mを過ぎて、南面180度が見渡せるマツ林の草原が現れ、ヤマツツジやヒロハヘビノボラズにめぐり会う。素敵な草の斜面に腰を下ろして昼食を取ったのち、ヤブをひと分けすると、稲積山山頂に飛び出した。広く刈り払われているが、展望はない。北尾根に登山道があり、200m先で東支尾根へ転じている。
   

稲積山登山口(13:02)

林道稲積山線入口(県11)(13:43)
   

清滝寺(14:43)

清滝(14:44)
15分余りで登山口標識の立つ作業道に出た。200m計りで林道稲積山線に合流し、湯河川の左谷へ下って行く。登山口から県道11号線まで約40分の道程。要所の分岐に稲積山への矢印はあるが、戻りの矢印がないので、ちょっと悩む。県道を下って起点に還る途中、清滝(きよたき)に寄り道する。稲積山から北西に流れる支尾根の渓間にあり、右岸の高みからシャラシャラと水が流れ落ちていた。滝の前には清滝寺と呼ばれる堂宇がひっそり建っている。とても森厳なパワースポットだ。起点に還り、地域振興センターに立ち寄る。小冊子「多里のクロム鉱山」を購入したいが、スタッフ不在でかなわず。無断で若松鉱山の資料室を見学させていただいた。 



軌跡図
                                                   所要時間:6時間42分、歩行距離:19.4㎞