船通山(せんつうざん)
 
2人 2015.05.06 
上萩山中萩(10:11/23)→船通山山頂眺望広場(10:43)→船通山登山口(10:52)→林間広場(11:04/08)→天狗岩の下(11:27)→金明水(11:32)→大イチイ(11:50)→船通山(11:55/12:32)→(一般コース)→林間広場(13:11)→大サワグルミ(13:13)→登山口(13:21)→起点(13:50) 
 
カミさんと船通山のカタクリ観賞に出かけた。日南町多里から県道15号横田多里線に入り、船通山林道(広域基幹林道船通山線)入口の待避所に車を駐める。左に広域基幹林道窓山線が分かれて、辻になっている。船通山林道を20分計り辿ったところに船通山頂上眺望広場があるが、その手前から窓山や鈩原奥が一望できる。眺望広場はというと、新緑の映える船通山南面が指呼の間に広がる。道のヘリには、キケマン、フジ、ニリンソウなどの草花が咲きそろい、薫風かおる誠にのどかな道行である。30分で駐車場のある登山口に着く。林道を道なりに行けば、阿毘縁(あびれ)地区に出る。左のカラー舗装された道を500m計り上ると、トイレや炊事棟のある林間広場に着く。谷沿い林間の道で、群生するニリンソウやコンロンソウ、大きなサワグルミに出会う。林間広場から先は山道となり、すぐ、谷を詰める健脚コースと尾根に沿う一般コースに分かれる。下りの苦手なカミさんに合わせて、健脚コースを選ぶ。ヤマシャクヤク、イカリソウ、ハルリンドウ、チゴユリ、ユキザサなどの可憐な草花に出会える素敵なコースで、道はよく踏まれており、難はない。天狗岩の下から上までが急なガラ場になるが、よく乾いているのでカミさんも一息で登る。そこには金明水がちょろちょろと湧き出して、のどの渇きを癒してくれる。天狗岩の上は素敵な展望台で、道後山や稲積山が観望できる。金明水から300m計りで一般コースに合流し、程なくイチイの巨樹に出会う。大きく枝を広げて癒しの木陰を提供しているが、あまり根元には立ち入らないようにしたいものだ。そして、すぐ上に船通山の大イチイがハイマツのように枝を張り出して、二本の幹を屹立させている。どちらかというと、下のイチイのほうが勢いがよい。大イチイから70mも上がれば、カタクリの咲き誇る船通山の山頂である。今年は開花が例年になく早く、花の散ったものが多い。それでも遅咲きのカタクリに彩られて、穏やかな美晴の山頂は、素敵に輝いていた。傾いた木のベンチに腰掛けて、霞む大山を眺めながらお弁当を食べる。下山は一般コースを辿るが、明るい闊葉樹林の尾根に、急なところは横手やジッグザッグの自然歩道が整備されている。ムシカリ、チゴユリ、ミツバツツジなどの花に癒される快適な下りで、40分で林間広場に降りた。来た道をポレポレと辿り、起点に還る。奥出雲町側に比べて距離は短いが、人が少なく、それなりに見どころもあって、良いコースである。
アルバム

広域幹線林道船通山線入口(10:18)

窓山(左) 展望広場の130m手前より(10:41)

船通山 船通山山頂眺望広場より(10:43)

船通山登山口(10:52)

林間広場(11:04)

天狗岩(11:28)

稲積山(左)、道後山、岩樋山 天狗岩より(11:31)

金明水(11:32)

下の大イチイ(11:48)

上の大イチイ(11:50)

船通山山頂(12:32)

健脚コースと一般コースの分岐(13:11)
出会った草花 

タチツボスミレ(立坪菫) スミレ科 

ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科 

キケマン(黄華鬘) ケシ科

ツクパネソウ(衝羽根草) ユリ科

カタクリ(片栗) ユリ科

フジ(藤) マメ科

コンロンソウ(崑崙草) アブラナ科

ヤマシャクヤク(山芍薬) ボタン科

ハルリンドウ(春竜胆) リンドウ科

ユキザサ(雪笹) ユリ科

チゴユリ(稚児百合) ユリ科

イカリソウ(錨草) メギ科

ムシカリ(虫狩) スイカズラ科

ミツバツツジ(三葉躑躅) ツツジ科

アケビ(木通) アケビ科



軌跡図 
                                                   所要時間:3時間23分、歩行距離:7.81㎞