安芸小富士(あきのこふじ)下高山(しもたかやま)
 
単独 2014.09.02 
似島港(7:50/57)→清掃事務所(8:10)→登山口(8:29)→取付(8:42)→展望岩(9:26)→安芸小富士(9:51/10:05)→似島学園分岐(10:23)→少年自然の家分岐(10:27)→下高山分岐(10:37)→似島峠(11:05)→下高山登山口(11:07)→深浦分岐(11:21)→似島峠分岐(11:33)→下高山(11:48/12:40)→似島峠取付(13:08)→似島港(13:16/37)→ニカイ(13:58)→似島港(14:17)
 
晴れはしたが、山間部のヤブはまだしっかり雨露を纏っていそう。この際、かねて気になっていた似島を訪れた。通勤、通学の皆さんの後に続いて似島桟橋を上がる。左に取り、安芸小富士登山口の標識を右に見て、北回り外周道路に入る。1㎞計り行ったところに、広島市都市整備公社似島事業所がある。かつてのゴミ焼却場で、現在は家庭ゴミやし尿などの処理事業の事務所として利用されているようだ。その先は軽自動車がやっと通れるほどのところがたびたび現われる。北海岸の道端で四羽の鶏に出会う。あたりに民家はなく、長谷か信谷(のぶたに)からとすれば、ずいぶん遠出しているものである。北端に安芸小富士登山口と思われる小径が分かれているが、東側に少し回り込んで北尾根端から取り付く。切土の急斜面を木登りで上がると、かつてのミカン畑に付いた作業道はクズやクサギが繁茂する大ヤブに返っていた。鉈鎌で切り開きながら進む。ヤブは程なく終わり、北端登山口からと思われる踏跡に合流した。一難さったが、この後も大勢の吸血昆虫と猛烈なくもの巣に難儀する。おまけに、クサギの臭いかもしれないが、あたりに漂う畜産臭はひどいものだ。この島を訪れるのは、ゼッタイ夏を避けたほうがよい。収穫は、道程の中ほどに展望岩があり、出島処分場や峠島を間近に眺められたこと。赤い航空保安施設の建つ山頂は、東面が開けて海田・坂方面や江田島が一望される別天地。一息いれて南尾根を下る。こっちは、下高山、外方鼻(げぼうのはな)、地獄鼻などを眺めながらのハイキングルートで、虫もいない。尾根沿いの道は、似島学園分岐、少年自然の家分岐を過ぎて東に転じ、鞍部から家下(やじた)に下っている。この鞍部に草に埋もれた下高山への分岐があった。雌竹のトンネル径を抜けるとクズが繁茂してきて、たちまち一面の葛ヶ原に変身。かつてはミカン畑の立派な作業道があったと思われるが、その行方は判然としない。やむなく、二万五千分の一図の破線径をなぞってみた。これが大間違いで、クズジャングルの下に踏跡らしいものが断続しているが、たどるのは容易ではない。七転八倒してようやく家下地区山手の住宅地に降りる。尾根沿いに南に行けば容易に似島峠に出られたものを、とんだ遠回りをしたようだ。似島峠の三叉路を右(慰霊碑・学校方面)に取り、100m計り行くと下高山への取付があった。深浦に至る昔からの里道のようで、よく踏まれている。750m計り先の分岐を右に取る。広い尾根道を10分余り上ると、下高山の主稜線に出た。北に似島峠への径が下っている。主稜線の道を辿ること15分、下高山の山頂に達した。開けた山頂に展望所が整備されている。北に秀峰安芸小富士、西に地獄鼻、そして足下に大須瀬戸を眺めることのできる絶佳の山頂だ。至福の昼餉を愉しんだのち、主稜線を北に下って似島峠に降りた。多少茂っているところもあるが、こっちの径も難はない。当初、176m峰の西尾根を下って地獄鼻までの行程も考えていたが、クズジャングルに恐れをなし、即、却下した。代わりに、似島港からニカイまで歩いてみたが、案の定、山裾のヤブはかなりの模様。機会があったら、冬場にチャレンジすることにしよう。
アルバム

似島北端の登山口(8:29)

安芸小富士北尾根の取付(8:42)
   

出島処分場
 安芸小富士北尾根の展望岩より(9:26)

安芸小富士山頂(9:53)
   

下高山、外方鼻、地獄鼻 安芸小富士より(10:14)

似島峠(11:05)
   

下高山登山口(11:07)

似島峠分岐(11:34)
   

下高山山頂(11:48)

安芸小富士 下高山より(12:18)
   

大須瀬戸を航行中の補給艦とわだ
 下高山より(12:15)

 地獄鼻 下高山より(12:17)
   



軌跡図 
                                                   所要時間:6時間20分、歩行距離:12.5㎞