鷹の巣山(たかのすやま)
 
 単独 2010.02.28 
八幡小学校前(7:27)→茅葺民家(7:41)→県境広場(8:20)→鷹の巣山(8:41)→897m峰(9:58)→905m峰(10:53)→林道峠(11:34)→100年農場(12:18/38)→研修施設(12:53)→100年農場入口(13:16)→905m峰(14:20)→尾崎沼分岐(14:49)→尾崎沼(14:55)→三島観音(15:10)→八幡小学校前(15:21)
 
アルバム

八幡小学校前の丁字路(7:27)

茅葺屋根の民家(7:43)
分水嶺をたどる山歩きをしてみようと思った。八幡小学校向かいの八幡出張所を起点に、本坪谷林道を上って鷹の巣山に立ち、木束峠を目指して県境尾根をたどることにした。が、計画どおりにはいかぬもので、分水嶺は途中で広島県側に入り込んでいたことが分かる。再来を期しての帰路、分水嶺の峠に出たので、逡巡のあげく、そこからたどってきた県境尾根につないだ。まさに紆余曲折である。
県道307号線を郵便局の手前から左に入り、最初の分岐を右に折れて400mばかり行くと、茅葺の家があった。人が住んでいられるようで、まだしっかりしている。棟上の千木
(ちぎ)がとても印象的で、この地方の民家にはこの種の組み木が多くみられたようだ。枝振りの良い庭の松と西側の立派な屋敷林が往時を偲ばせる。さぞかし管理が大変なことと思うが、この景色が長く続いて欲しいものだ。
 

鷹の巣山東側の鞍部にある県境広場(8:26)

鷹の巣山頂上(8:41)
本坪谷左岸の林道を上っていくと、やがて道が右と左に分かれた広場に出る。ここが県境尾根の鞍部で分水嶺となっている。右の道は島根県のトツサゲ谷に下り、左の道は鷹の巣山の南西稜線を越えて、少し下った所で終わっている。広場からは、真西に上っている踏跡をたどって鷹の巣山の頂上に立った。雑木に囲まれて三等三角点がある。南西に続く稜線を下っていくと、やがて林道に出合う。そのまま南西に下れば良いものを、尾根なりに行って、本坪谷に降りてしまった。林道を少し下って、途中から県境尾根に取付く始末。
 

藪の県境尾根(9:33)

897m峰に掛けられた巣箱(9:59)
県境尾根に這い上がったものの、そこは潅木混じりの笹藪。前途多難である。最早これまで、GPSにご登場いただく。実は、GPSの2万5千分の1図には県境が破線で入っているのだ。GPSのお陰で迷うことなく897m峰に着く。径もないこんな藪山に、何故か巣箱が掛けられていた。それにしても、隆起準平原の中国山地は尾根が右に左に蛇行している。
   

樹間越しに見る尾崎沼(10:20)

905m峰北側の伐採地(10:51)
897m峰を下って上り返した稜線の南面に、樹間越しではあるが、尾崎沼が見えた。このあたりの樹木は比較的大きく、林床の笹も低いので歩き良い。尾崎沼西側の県境尾根に905m峰がある。島根県側のサルダキ谷の両斜面はすっかり伐採されて笹の原になっていた。足下に林道鷹ノ巣線、彼方に弥畝牧場の道が見える。眺めはそれなりに美しい。

905m峰山頂(10:54)

林道峠(11:34)
905m峰から県境尾根は西に続いているが、南東にも尾根がある。勇躍県境尾根を行ったが、後で分水嶺は南東尾根の方であることが分かり、100年農場の入口からここまでを仕切り直した。14時20分。県境尾根を忠実にたどり、公社造林作業路鷹ノ巣線に降り立つ。県境には滝の平牧場の鉄柵が残っているので、これが良い標識になった。
   

アンデルセン芸北100年農場(13:13)
 

放牧跡地への記念植樹(12:38) 

研修施設(12:53) 
県境尾根を分水嶺と思い込み、藪の中を下っていくと最低鞍部には結構な水が流れて北西に下っている。このあたりの分水嶺は、広島県側に大きく回りこんでいるのである。今さらであるが、読図力の拙いことを実感する。流れが広くて深いので渉ることも叶わず、南西の尾根に這い上がると、広大な丘陵地が広がっていた。木束峠は断念して昼食にする。後でこの地はアンデルセン芸北100年農場であることを知る。アンデルセン芸北100年農場は、アンデルセングループが、旧芸北町から「滝の平牧場」跡地187㌶を購入し、大自然のもとで小麦や野菜づくりなどの農作業からパン作りまでを学ぶために開設した研修施設。創業者である高木俊介氏の夢を実現するために設立した「高木俊介製パン学校」で、毎年、グループの新入社員から募った研修生5名が2年間の研修を受けている。2004年8月から第1期生が研修をスタート。「土づくりから食卓まで」をテーマに取り組んでおり、まずは、土をつくり、小麦を育て、粉を挽き、パンを焼く。こうしたパン作りのすべてを自分たちの手で行い、仲間とともに食卓を囲む。土づくりと言っても開墾からのスタートで、1期生ごとに、ライ麦やオーガニック小麦に挑戦するなどの目標を決めて、自分たちの畑を作っている。呼名のとおり100年かけてこの農場を開拓するそうである。研修生の暮らしは、すべて自分たちで計画を立てて実行し、パン職人としての技術を磨くことはもちろん、チームワークや自立心を養うことを目的としている。うーむ。素晴らしい。
   

西竜庵三島観音(15:10) 

100年農場への進入道路(15:14)
昔、この地域に大田より移り住んだ僧によって開基された道誠寺という寺があった。その名残りを止める十一面観音菩薩である。長い間、明元寺に安置してあったが、明治初期にこの地に移された。今も毎年、秋に地域の人々がお参りし法要を勤めている。905m峰再訪の帰りは尾崎沼に降りた。八幡小学校方面に向かって町道をたどると、丁字路となって右にもカラー舗装の道が上がっていた。2006年に100年農場への進入路として整備されたようだ。

西八幡腹から眺めた掛津山、苅尾山(15:04): 
 



軌跡図 
                                                   所要時間:7時間54分、歩行距離:16.0㎞