聖山(ひじりやま)野田原の頭(のたのはらのかしら)天杉山(あますぎやま)恐羅漢山(おそらかんざん)
 
単独 2008.12.13 
牛小屋高原Ⓟ(7:03/08)→夏焼峠(7:29)→中之甲(8:02)→出合原(8:21)→聖山取付(9:00)→聖山(9:37)→展望岩(9:40)→奥匹見峡分岐(10:26)→天杉山分岐(11:19)→野田原の頭(12:12)→御神木(12:29)→天杉山(12:35)→岩倉山分岐(13:43)→中川山(13:47)→台所原(14:04)→恐羅漢山(14:54)→牛小屋高原Ⓟ(15:26)
アルバム

砥石郷山 内黒峠展望台より(6:49)

夏焼峠(7:28)
内黒峠を越えると、折しも日の出前の時間帯で砥石郷山の頂上部には笠雲が懸り、その上方には満月という何とも幻想的な眺めに遭遇した。車から降りて、しばし見とれる。牛小屋高原に車を駐めて、夏焼峠(ナツヤケノキビレ)に向かう。この山塊では峠のことをキビレといい、ほかにオオキビレ、ジョシノキビレ、ボーギノキビレ、カマノキビレなどがある。

コロバシ谷の杉林(7:47)

中之甲登山口(8:01)
夏焼峠から中之甲までは鬱蒼とした杉林の中を下る。途中、間伐されて少し明るい。林業にも明るい兆しが見えて欲しいものだ。昭和30年ごろまではここに中之甲という集落があったとか。「中之甲とは珍しい地名である。中之甲という集落の名は川の呼称が中河(ナカゴウ)→中川(ナカノゴウ)→中之甲(ナカノコウ)と変化したものと思われる。「西中国山地」(桑原良敏)

朝露にけむる田代川 出合原橋より(8:23)

聖山への取付(8:57)
出合原橋より上流は赤川谷、下流左俣が中ノ川川。ここは奥三段峡遡行の終点である。中之甲林道を聖湖方面に辿ると、突如クマに注意の看板と山火事注意の赤幕が現れる。何とも物々しいが、ここから聖山へ取り付く。

クマ棚(9:10)

クマの爪痕(9:12)
地籍調査でも行われたのか、取付からしばらくは刈り払われてテープが付けられている。やがてそれも消失し、藪漕ぎを強いられる。十文字峠から整備された登山路を辿るほうが早く着くのは間違いない。このルートは下山用にはいいのだが・・・。)

聖山山頂(9:36)

春日山遠望 聖山展望岩より(9:39)
身の丈を超える笹を掻き分けて登りきると、見慣れた聖山の頂上に出た。頂上西側の展望岩から春日山を望む。樹間越しに、これから向かう野田原の頭の稜線が見える。

奥匹見峡と高岳の分岐(10:24)

奥匹見峡三の谷と天杉山の分岐(11:18)
奥匹見峡への県境尾根ルートは平成17年秋に切り開かれたが、笹が茂りはじめている。高岳分岐から50分で奥匹見峡三の谷からの天杉山登山道に合流した。この広い笹原の鞍部を五本寺原といい、クリの大樹にクマの爪あとをよく見かける。

天杉山山頂(12:35) 

台所原の分岐(14:02)
天杉山の山頂は東面が刈られており、目の前に聖山、砥石郷山、恐羅漢山が、遥かに深入山、臥龍山などが望まれる。やっとの思いで辿り着き、遅い昼食を取る。南に県境尾根を辿って、台所原に降りる。ブナの巨木が多いこの一帯は、西中国山地で一番の癒しのゾーンである。それに引き替え、恐羅漢にかけての最後の登りのきついこと。

恐羅漢山山頂(14:53) 

恐羅漢山山頂(14:54)
恐羅漢の山頂にヨレヨレになって辿り着く。以前このコースでこれほど時間がかかったことはない。やはり60歳を過ぎると、こうも違うものか。ともあれ、満ち足りて牛小屋へ下る。



軌跡図
  所要時間:8時間23分、歩行距離:20.8㎞