二ツ丸(ふたつまる)笈山(おいやま)大平山(おおひらやま)立久恵山(たちくえやま)
 
単独 2017.11.11 
立久恵生活改善センター(7:31/37)→林道岩坪線終点(7:56)→二ツ丸登山口(8:20)→図根三角点(8:44)→展望所(9:00)→二ツ丸(9:07)→二ツ丸南面の展望所(9:08/11)→岩坪林道の峠(9:46/48)→笈山(10:22)→展望岩(10:31/37)→乗越鞍部(10:47)→大平山(10:52)→乗越鞍部(10:59)→大平山登山口(岩坪林道)(11:14)→岩坪林道終点(11:30)→起点(11:47/12:10)→立久恵峡飛光寺(12:21)→自然歩道取付(12:25)→立久恵山取付(12:51)→立久恵山(13:19)→立久恵山取付(13:45)→自然歩道取付(13:58)→起点(14:05/12)

軌跡図
                                                所要時間:6時間28分、歩行距離:15.5㎞
 この地図は、国土地理院発行の地形図を使用したものである。

アルバム
出雲市乙立町(おったちちょう)の二ッ丸、笈山、大平山、そして立久恵山を歩いた。田代の立久恵生活改善センターに車を駐めさせていただく。乙立橋西詰めに戻って、県道162号大社立久恵線を芦渡町(あしわたちょう)方面へ。

立久恵生活改善センター(7:36)

県道162号大社立久恵線分岐(7:45)
約10分で、後谷川に沿う林道岩坪線と、左岸に渡り、後谷川右岸を詰めて保地石(ほちいし)へ越える県道に分かれる。県道は、途中がとても狭くて、車の通行が困難らしく、改良整備期成同盟会の看板が立っている。ちょっと入ってみるが、早々にギリピンの様相。目指す二ツ丸、笈山、大平山は、後谷川左谷のどん詰まり、無住の下原集落を取り囲むように連なっている。なので、林道を選ぶ。林道のほうは、一車線ながら広く、待避所もたくさんある。神西(じんざい)への間道として、地元では重宝されているのかもしれない。県道分岐から20分ほどで下原の無住民家に出会い、さらに100mばかり上がった左手に、二ツ丸の登山口があった。乙立公民館による立派な案内標識が立っている。

林道岩坪線終点(7:56)

二ツ丸登山口(8:20)
谷に沿う道は、イノシシに荒らされており、ほどなく泥濘みはじめる。たまらず右の斜面に取り取り付く。稜線に上がると、踏跡があった。倒木や潅木などの茂っているところもあるが、難なく二ツ丸北の肩に上がる。図根三角点が立ち、傍らの松の切株に乗って、樹木越しに神西湖(じんざいこ)を眺める。ひと登りで、二ツ丸北峰(小丸)。雑木のてっぺんだけど、南面の岩稜が絶佳の展望台になっている。岩場の上端には、異形の白骨木が立ち、目の前の南蛮兜のような城塞本峰(大丸)を護っている。そして、見田原(けんだばら)の樹海の彼方に、満寿山や男三瓶が盛り上がっている。落ち葉絨毯の尾根径が本峰に続き、頂上直下には堀切がある。本峰も雑木に覆われているが、南尾根を少し下ると開けて、正面に王院山(おういんざん)から黒山(くろやま)が連なり、左指呼の間に大平山、笈山を眺めることができる。

神西湖 二ツ丸北尾根図根三角点より(8:46)

二ツ丸展望所の枯木(9:01)

二ツ丸 展望所より(9:00)

展望所より南方に三瓶山を眺める(9:01)

三瓶山北面 展望所より(9:00)

大平山、笈山 二ツ丸南面の展望地より(9:08)
リュウノウギクが数輪、足元に咲き残っていた。来た径を戻る。ぬかるんだ谷径は嫌なので、尾根通しに行ってみる。明瞭な踏跡が北に下っていくが、標高230mあたりで東支尾根に山径が分かれる。これに下ると、5分とかからず岩坪林道の峠に降りた。

リュウノウギク 展望地にて(9:11)

峠の二ツ丸登山口(9:48)
峠の北側から、笈山西尾根に山道が上がっている。刈り払われた道を80mばかりたどり、ヒノキ林の尾根に取り付く。小ピークを乗り越したところで、右下の山道から上がる尾根径に出合う。ピンクテープの付けられた、よく踏まれたルートが続き、約600mで笈山山頂に達す。途中、ヤマコウバシのみごとな紅葉に出会う。集塊岩の岩稜がてっぺんだが、尾根が分岐する東頂稜に山頂札が掛かっている。左(北)の径へ下って、登り返したピークが展望岩。集塊岩のドーム岩の上にあがると、南面が懸崖になって素敵な眺望が開ける。これから向かう、大平山や立久恵山、彼方に王院山、黒山、三瓶山などを同定する。笈山に戻って、右(南)の径へ下る。ひと下りして乗越鞍部を登り返せば、大平山の山頂。樹林に囲まれた平坦山頂は、ナガバモミジイチゴなどが生い茂り、三角点もほとんど埋没状態。

峠の笈山登山口(9:48)

ヤマコウバシ 笈山西稜にて(10:18)

笈山山頂(10:22)

展望岩(10:31)

乙立集落&王院山、黒山 展望岩寄り(10:33)

立久恵山 展望岩より(10:33)

大平山 展望岩寄り(10:34)

大平山山頂(10:53)
乗越鞍部に戻り、西の径に下って岩坪林道に出る。約700m、14分の道のり。東の径は荒れているけど、県道162号線に出られる、と思う。林道、県道をたどり、起点に還って昼食。神戸川左岸の里道を北に向かう。目の前に、立久恵山の嶮しい連なりが立ち上がっている。起点から500mばかりで、わかあゆの里へ渡る酔潺橋(すいさんばし)西詰に至り、これより立久恵峡遊歩道になる。霊光寺(れいこうじ)まで行って、立久恵山への取付を探すが、そんな雰囲気はないので引返す。酔潺橋西詰の南側に、中国自然歩道入口を発見。この道を行って、立久恵山北尾根に上がることにする。取付は、民家の庭先を通るもので、ちょっと分かりにくい。

大平山登山口(11:16)

立久恵山 自然歩道取付手前より(12:17)

自然歩道取付(12:17)

飛光寺(霊光寺)参道入口(12:21)
スギ林の中に入ると、破線径は明瞭に続き、25分ほどで、北尾根から西に流れる最初の支尾根末端に達す。谷の右岸が集塊岩の岩屋になっている。木登りで支尾根に取り付くと、ひと登りで山径に出合う。何のことはない、50m上流左岸に横手径が支尾根に取り付いていたのだ。倒木や立木が邪魔するところもあるが、径は明瞭で、難なく主稜線に上がる。古志町(こしちょう)からの破線径が北に続いている。南にも踏跡はあって、約190m、6分で立久恵山山頂に達す。雑木の山頂で、何にもない。来た径を戻り、難なく起点に還る。うーむ、立久恵山は、眺めるだけがよい。

自然歩道標高110mあたり(12:37)

立久恵山取付地点(12:51)

立久恵山北尾根へ続く山径(12:56)

立久恵山山頂(13:20)

立久恵山北尾根への取付径(13:45)

立久恵山取付径下手の集塊岩の岩屋(13:46)