三丘ヶ岳(みつおがだけ)平家ヶ城(へいけがじょう)
 
単独 2014.06.08 
黒岩峡入口(9:17/28)→山陽道玖珂17番ガード(9:51)→登山口(9:56)→展望岩(10:29)→三丘ヶ岳(城山)(10:42)→中山峠分岐(10:58)→高圧線鉄塔柳井火力連絡線51(11:08)→夫婦岩(11:17/51)→中山峠分岐(12:10)→平家ヶ城(12:14)→中山峠(12:34)→駕籠建場跡(12:36)→淡海和尚の碑(13:07)→筏場橋(13:41)→起点(13:45)
 
この時期の天気はままならない。山沿いは雨、の予報に沈殿を決め込んでいたら、明けると日が射している。逡巡のあげく、かみさんを誘って周南の三丘ヶ岳(みつおがだけ)に出かけた。筏場の黒岩峡入口に車を駐める。三丘ヶ岳を目前に筏場橋を渡ると、毛利元就公歯廟毛利讃岐守元政墓所などの案内があった。広末地区にはたくさんの史跡があるようだ。里道を左に取り、400m計り行くと、早々に宍戸家の菩提寺、貞昌寺の参道が分かれている。これを右に見てさらに200m計り行ったところから、右の小路に入り、山手の道に上がる。山陽自動車道玖珂51番ガードを潜り、駐車場を左に見て林道を上がる。200m計りで林道は終わり、山道になる。そこから30分で稜線に上がるが、最後は虎ロープが張られたなかなかの急坂。左に少し下ったところに展望岩がある。岩には柱穴が穿たれており、城跡(周防三丘嶽城)のなごりと思われる。島田川や竜ヶ岳などを眺めながら一息入れる。稜線径を戻って山頂に向かう。途中にも素敵な展望岩があり、竜ヶ岳トンネル西出口の様子や、竜ヶ岳から枡形山の山嶺が一望できる。この時期はやむを得ぬこととはいえ、烟っているのがつくづく残念である。三丘ヶ岳の山頂は北面が開けているが、立木に遮られてほとんど展望はない。東の道を下り、鞍部を上り返すと、右に平家ヶ城、中山峠への道が分かれていた。南西(左)に辿り夫婦岩に向かう。立木に遮られて稜線漫歩というわけにはいかないが、途中に高圧線鉄塔(柳井連絡線)が二ヶ所あって、そこそこの展望が愉しめて、道のへりに咲くヤマツツジが美しい。高水神社の奥の院として祭事が行われたという夫婦岩山には、二つの巨岩が屹立していた。その窓には、高水神社と三光寺、そして清尾(せいのお)の田園や家並みが納まり、岩肌をヤマツツジが彩っている。道は、ここから南に下っており、辿れば三光寺に降りるようだ。昼食を済ませて、来た道を戻り、平家ヶ城のピークを越えて中山峠に下る。ちなみに、夫婦岩と中山峠の間は、高圧線鉄塔の管理道となっているため、遊歩道のよう。ただ、谷あいの「はだし天国サーキット」から聞こえてくるドリフトやサーキット走行音にはうんざりする。公道バトルに比べれば、はるかに健全。我慢するしかないのかなぁ。中山峠からは、郡境の碑、駕籠建場跡など史跡を巡りながら、差川(さすがわ)への道を辿る。県道144号線合流の手前で島田川右岸の「淡海道」に入る。淡海和尚の石碑を過ぎると、古道らしく、結構ワイルドなところも現れるが、かみさんの機嫌を大きく損ねることもなく、広末集落の北端に出て起点に還った。
アルバム

黒岩峡入口(9:27)

三丘ヶ岳 筏場橋東詰より(9:33)
   

貞昌寺入口(9:39)

山陽自動車道玖珂51番ガード(9:53)
   

三丘ヶ岳南陵の展望岩(10:38)

竜ヶ岳 展望岩より(10:38)
   

三丘ヶ岳山頂(10:42)

夫婦岩(11:18)
   

烏帽子岳
 主尾根の高圧線鉄塔より(12:01)

はだし天国サーキット
 平家ヶ城北尾根より(12:23)
   

中山峠・郡境の碑(12:35)

淡海和尚の碑(13:07)
   
出会った草花 

カシワアジサイ(柏紫陽花) ユキノシタ科 

ユキノシタ(雪の下) ユキノシタ科

ニシキギウツギ(二色空木) スイカズラ科 
     

ヤマツツジ(山躑躅) ツツジ科

テイカカズラ(定家葛) キョウチクトウ科 

キキョウソウ(桔梗草) キキョウソウ科
     



軌跡図 
                                                   所要時間:4時間17分、歩行距離:9.17㎞