伊久利山(いぐりやま)高山(たかやま)
 
単独 2014.05.10 
神野瀬ふれあいプラザ(7:07/13)→つり堀(7:35)→伊久利谷橋(7:53)→681m峰東尾根取付(8:18)→作業道(8:54)→作業道終点(9:07)→伊久利山山頂(9:48)→高山山頂(10:49)→林道横谷高暮線(11:22)→林道終点(12:14/23)→大イホリ谷二俣(12:54)→県道456号線(13:13)→高暮ダム堰堤(13:41)→茗荷谷休憩広場(14:45)→神之瀬キャンプ場(15:08)→神野瀬橋(15:31)→起点(15:34)  
 
前回に続く神野瀬峡自然公園めぐり。神野瀬ふれあいプラザの大駐車場に車を駐める。県道456号線を下り、沓ヶ原ふれあい公園で「つり堀」への里道に入る。800m計り行くと、伊久利谷の右岸に民家があり、その奥につり堀があった。左岸の道は、つり堀対岸の民家裏から林道になる。雑草や倒木で荒れている。程なくして、トユ状滝の中途に甌穴を見る。かつてここは、水量豊富な滝だったのかもしれない。伊久利谷橋を過ぎると、道はいっそう荒れてきて、ついには消失。やむなく681m峰東尾根に取り付く。上ってみれば、立派な山道が通っている。こんなことなら二万五千分の一図の破線径分岐を左に取ればよかったのに、と後悔するが、後の祭りである。伊久利山南尾根の南面には作業道が付けられており、南に行けば吸谷(すいだに)へ下る林道に合流し、北は681m峰北側鞍部の手前で終わっていた。伊久利山南尾根には踏跡があるが、伊久利山山頂域はササ原になっていた。高山への尾根筋にも踏跡があって、難なく伊久利谷突き上げ鞍部に達す。二万五千分の一図の破線径は見当たらない。高山の頂稜はササがしっかり茂っており、ようやく三角点を見つける有様。南面がササ原になって開け、県境尾根が望まれた。西尾根を下り、林道に降りる。平成12年度に竣工した横谷高暮線で、現在高暮に向けて延伸工事中である。高山を背に辿ると、小イホリ谷源頭あたりから船山の山嶺が一望された。大イホリ谷を回り込んだところで林道は工事中になっており、その先端部で昼食。急斜面をトラバースして大イホリ谷の二俣に降りる。かすかな踏跡しかなく、イバラのヤブ漕ぎを覚悟するが、思いのほか簡単に県道456号線に出ることができた。この際、高暮ダム堰堤まで行ってみる。うつお谷に境橋が架かっているが、高野(庄原市)と君田(三次市)の境は少し手前にある。堰堤手前に二万五千分の一図の破線径はない。そこから、神野瀬川の谷あいに高山の山容が見渡せた。高暮ダムはゲートの改修工事中で、堰堤天端への立ち入りはできなかった。ダム工事犠牲者の方々のご冥福を祈り、県道を下る。小イホリの滝の入口を見落として素通りする。茗荷谷やキャンプ場に架かる橋は橋桁だけになっており、茗荷谷の休憩広場は草の原という有様。茗荷谷鉱泉の様子も道からではよく分からない。それでも、緑が映える神野瀬峡の静かな流れは美しく、あきることなく探勝して起点に還った。
アルバム

伊久利谷のつり堀(7:35)

伊久利谷林道入口(7:36)
   

甌穴(7:46)

681m峰東尾根の山道(8:27)
   

作業道(8:54)

作業道終点(9:07)
   

伊久利山山頂(9:48)

高山山頂(10:49)
   

林道横田高暮線(11:23)

船山 小 イホリ谷源頭(林道横田高暮線)より(11:44)
   

林道横田高暮線終点(12:12)

大イホリ谷二俣(12:54)
   
   

大イホリ谷取付(13:13) 

高暮ダム堰堤 県道456号線より(13:36)
   

高山 県道456号線より(13:38) 

神之瀬川の茗荷谷鉱泉(14:50) 
出会った草花 

ヒメハギ(姫萩) ヒメハギ科 

タツナミソウ(立浪草) シソ科 

ミヤマヨメナ(深山嫁菜) キク科 

チゴユリ(稚児百合) イヌサフラン科

イチリンソウ(一輪草) キンポウゲ科 

コケイラン(小恵蘭) ラン科 

ミヤマガマズミ(深山莢迷) スイカズラ科

マムシグサ(蝮草) サトイモ科 

ツルカノコソウ(蔓鹿の子草) オミナエシ科

ウツギ(空木) ユキノシタ科

シャガ(著莪) アヤメ科

キシツツジ(岸躑躅) ツツジ科



軌跡図 
                                                   所要時間:8時間21分、歩行距離:21.9㎞