県境尾根(中三坂峠(なかみさかとうげ)-市木三坂峠(いちぎみさかとうげ))
 
単独 2014.06.14 |
からしろ館駐車場(6:58/7:16)→中三坂峠(7:59)→659m峰(8:52)→峠(9:22)→661m峰(9:53)→峠(10:46)→723.5m峰(11:20)→721m峰(11:41)→作業道(11:37)→市木三坂峠(13:14)→別荘地入口(13:40)→駐車場(13:51)→浜田自動車道大朝5番ガード(15:13)→起点(15:46)
 
中三坂峠から三坂峠までの県境尾根歩き。北広島町宮迫の「からしろ館」に車を駐める。国道261号線を北上し、中三坂トンネル手前で左の旧道に入る。程なく閉鎖された旧トンネルに行き当たり、左の斜面に取り付いて峠越えの道に上がる。峠の辺りは、草に覆われてぬかるみ、両側からササや灌木がせまっている。左の斜面に取り付いて尾根に上がると、踏跡があった。659m峰西の鞍部で、出羽川の左岸尾根が北に分れている。一帯は皆伐植林されて見通しがよく、少し寄り道をした。出羽川の源頭域の谷の様子がよく分かる。三俣の鞍部には、鳴滝川と立岩川の谷に沿って径があった。境界見出標に安心を頂きながら、大きく蛇行する県境尾根を西に向かう。661m峰にさしかかると、雪もないのに威勢のいい音楽が山間に響き渡っていた。スキーパーク寒曳に4月からスキー、スノーボードのジャンプエアーマット練習施設「エアージャム広島」がオープンしているのだ。前回はけたたましいドリフト音、今回はラウドスピーカーの大音響と、今時の里山はにぎやかなところが多い。高原東の鞍部に峠道はなく、かすかな踏跡が乗り越しているだけ。この峠を上りかえしたピークに岩があり、上に立つと樹間越しに寒曳山の北面が望まれた。723.5m峰、721m峰あたりで昼食を取ろうと思っていたが、灌木が茂ってその気になれない。素敵な眺めのない、長―いヤブ尾根歩きで思考力が鈍ったのか、三坂峠の手前で枝尾根に下って、上り返す始末。ようやく三坂峠のスノーシェルタートンネルの上に出る。シェルター沿いに南出口に向かうが、ぬかるみと棘植物に難儀する。ここは峠の手前で南にトラバースしてトンネル出口に降りないといけない。とまれ、ヤブから解放されて、車のめったに通らない県道5号線を心地よく下る。浜田自動車道高架の手前に駐車場が整備されており、水飲み場のへりに腰かけて遅い昼食を取る。すっかりリフレッシュして県道をたどると、田園の畦道や庭先に草花が咲き誇り、左手に寒曳山のたおやかな山容が連なっている。朝枝地区から県道79号線に入り、浜田自動車道大朝5番ガードを潜った先で、宮迫への道を選ぶ。小枝地区の十字路から北を眺めると、家並みの背後に県境尾根が立ち上がっていた。路傍の草花に癒されながら宮迫に出てみれば、唐代山の山嶺が夏空に映えている。良きかな。
アルバム

からしろ館駐車場(7:07)

旧中三坂トンネル(7:47)
   

中三坂峠(7:59)

659m峰西の峠(9:19)
   

723.5m峰山頂(11:20)

三坂峠北東の作業道(12:38)
   

三坂トンネル(13:17)

三坂トンネル南出口(13:26)
   

浜田道高架北の駐車場
(県道5号線)(14:12)

寒曳山
 大朝地区の県道5号線より(14:54)
   

県境尾根(659m峰) 小枝地区より(15:30)

唐代山 からしろ館南西の里道より(15:42)
   
出会った草花 

コアジサイ(小紫陽花) ユキノシタ科 

ヤマボウシ(山法師) ミズキ科 

ヒメレンゲ(姫蓮華) ベンケイソウ科 
   



軌跡図 
                                                   所要時間:8時間30分、歩行距離:22.3㎞